いにしえの時代、大神・ゼウスは天使たちに序列をつけ、その中から地上の動物たちを統べる者としてゴウ、シン、レイ、ガイ、ユダ、ルカを「六聖獣」に任命した。彼らは忠実に任務を遂行するが、非道な行いが増えていくゼウスに不信感を覚え始める。
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いにしえの昔、大神であるゼウスは、平等であるべき天使たちに上位、中位、下位という序列をなした。与えるものを違え、住まう場所を画し、日増しに差別を強めて行き、天界の雰囲気は不穏なものになって行く・・・。 明日は14名の上位天使の中から、ゼウスが地上の動物たちを統べる者として「六聖獣」の選抜に臨む9名を任命する日。ゴウ・シン・レイ・ガイ・ユダ・ルカたちは、それぞれに複雑な心境を抱えて今日という日を過ごすのだった・・・。
ついに明らかになった六聖獣候補の名。 選ぶ者、選ばれた者、そして選ばれなかった者。 ゼウスの言葉が呼んだ小さな波紋は、やがて大きなうねりとなって、天使たちの心を乱すのだった。 複雑な思いが去来する天使たち。その歩む道の先に待つものとは!?
六聖獣を選ぶ祝福の日は、目前に迫っていた。 天使たちの胸に去来する、さまざまな想い。 天使であっても、時には迷い、自分の心の弱さに負けそうになる。 心に闇を抱えた者が見てしまう、その場所とは…。 天界が美しいだけの場所とは、限らない。
朝を迎え、天使たちは歩き出す。 聖なる頂……試練の山へと。 ぬぐいきれない思いを抱えながら、天使たちは、まだ見ぬ困難に立ち向かう。 そこに待つのは出会い、別れ、友情、そして愛。 果たして彼らを待ち受ける運命とは? 運命の歯車が回り始める。
ゼウスによって六聖獣の冠を戴いた天使たち。 6人に下された最初の命は、下界に災いをもたらしている妖樹を打ち滅ぼすことだった。 そして、地上に降り立った天使たちが見たものは…。 まだ知らないことが、多すぎる。
月の見えない夜に徘徊する魔物を、手分けをして追いかける六聖獣。 そのとき、光の天使は闇の世界を支配する魔王と出会う。 絡み付く誘惑の魔の手から、天使は逃れられるのか。 真実はどこに—!?
ルシファーが指し示したものを捜し求めた先で、 天使たちは名も無き小さな村にたどり着く。 そこで出会った人物の正体は? そして、村に隠された忌まわしき過去とは? 真の楽園はいったい…。
己の強大な力を誇示したがるゼウス。 忠誠と敬愛を示す者だけを寵愛し、自分に従わぬ者を決して許さない。 ただ、それが、自由を求めているだけであったとしても。 六聖獣として、何をするべきなのか…。
六聖獣は、地上の動物を統べる者であるはず。 自由を求める金狼のカムイと彼の率いるオオカミ族を倒すことに疑念が生じる。 しかし、ゼウスの命令に逆らうことは、許されない。 闘うことは、正しいことなのか…。
カムイ討伐に自責の念を感じるユダは、同士たちの励ましと 信頼の絆に支えられてどうにか自分を取り戻す。 そうしてときは流れ、聖霊祭の季節が巡ってくるのだった。 そして、邪悪なるものが忍び寄る…。
天使たちが何よりも楽しみにしている聖霊祭が近づいてきた。 その裏で、不穏な影が忍び寄っていることに、天界の住人は気付いていない。 六聖獣以外には、誰も。 信じるものは、どこにあるのか。
ついに聖霊祭が始まった。 華やかな祭典に酔いしれる天使たちだったが、急転直下、不吉な影が襲い掛かる。 美しい天界を切り裂いた魔物たちの正体は…。 天界を守るのは、六聖獣しかいない—!
全知全能の神、ゼウス。 すべての天使の頂点に立つ六聖獣。 何が正義なのか。 何を信じればいいのか。 天使たちは、いま、立ち向かう。