けんけん3号

エミリー・ザ・クリミナルのけんけん3号のネタバレレビュー・内容・結末

エミリー・ザ・クリミナル(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ネトフリであなたへのイチオシになっていたので鑑賞。なかなか緊張感のある作品だった。一度犯罪に手を染めてしまうと抜けられなくなってしまう過程が手く描いている。簡単にお金が手に入ることの怖さ、悪いと分かっているのに手を染めざるおえない怖さ。金利が高い学生ローンに追われるも、前科があり正社員になれない現実もあり、その葛藤は分からないでもない。しかも気持ちが揺れている時に限ってつまらない不運にあってしまう。ここら辺の自問自答のせめぎあいがリアルな感じで見応えがあったな。ただ、カード詐欺の掟を破ったり、自宅はバレるな!を守れなかったりと脇が甘い。この甘さが人生にも出ちゃうんだろうな。エミリーと同じ境遇でも、普通の人はさらに働くし、犯罪に手を染めないからね。あとは犯罪グループのリーダーと恋仲になるのもいただけない。犯罪グループの仲間割れ、裏切りの簡単なこと。そんなグループの奴に惚れてしまうだらしなさ。恋仲じゃなかったら終盤の展開はなかったろうに。ただ、エミリーのラストは個人的に好きじゃなかったかな。ああなってしまったら、やはり、エミリーの素の部分に悪があったことになってしまい、物語がチープに感じてしまう。観客は「あ〜、やっぱりね、そういう人間よ!」って、なっちゃうもん。まさに作品のタイトル通り。ただ、主演のオーブリー・プラザの演技は良かった。サクッと観られる、昼下がりのB級クライム・サスペンスだった。
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