現代の韓国社会で生きづらさを感じる女性ケナが、韓国を離れ新たな人生を模索する姿を描いた作品。
2015年刊行の同名のベストセラー小説を読んだチャン・ゴンジェ監督が映画化を熱望し、9年の歳⽉をかけて完成させたという。
ソウル郊外の老朽化した団地で両親や妹と暮らす28歳のケナは、大学卒業後、金融会社に勤務しているが、片道2時間かかる通勤にも、意味を見いだせない仕事にも、冬の寒さにもストレスを抱えている。
学生時代から7年付き合っている恋人ジミョンは裕福な家庭に育ち、大学院に進み、就職が決まったところ。彼もケナの母もジミョンとの結婚を待ち望んでいた。
だが、「韓国が嫌い/ここではもう暮らしていけない」という理由で、明確な目的もなく、仕事、恋⼈、家族、故郷、すべてを手放して、独りニュージーランドへ旅立つ。
ケナは幸せな未来を手に入れられるのか。
ちょっと予想外でしたが、割と好きなエンディング。
主人公ケナを演じるのは、ポン・ジュノ監督『グエムル -漢江の怪物-』で中学⽣の娘役で出演したコ・アソン。
ケナと同じ時期にニュージーランドに留学し、かけがえのない友⼈となるジェイン役に、最近よく見かけるチュ・ジョンヒョク。
“幸福伝道師”的な女性も出てきますが、気になって改めて世界幸福度ランキング(2024)を見てみると、日本51位、韓国52位なんですね。
韓国映画は自国の問題を扱う作品が多い気がしますし、格差社会や、自殺率などデータ上は日本より厳しいように感じますが、ある意味、日本も似たりよったりな状況ですね。。
私も若い頃に海外で暮らす経験をしたかったなとは思います、今さらですがw