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グリーンバーグ/ベン・スティラー 人生は最悪だ!の作品紹介

グリーンバーグ/ベン・スティラー 人生は最悪だ!のあらすじ

アカデミー賞に候補になった映画作家ノア・バームバックが描く、人生に挫折してしまった男の物語。精神的に疲れてしまったニューヨーカーのロジャー・グリーンバーグをベン・スティラーが主演。グリーンバーグは、ロサンゼルスに住む、出世し妻子持ちの弟の豪邸で留守番役をして居候している。

グリーンバーグ/ベン・スティラー 人生は最悪だ!の監督

ノア・バームバック

原題
Greenberg
製作年
2010年
製作国
アメリカ
上映時間
107分
ジャンル
コメディ恋愛

『グリーンバーグ/ベン・スティラー 人生は最悪だ!』に投稿された感想・評価

4.4
 アメリカ・ロサンゼルス、緑生い茂るなだらかな別荘地、等間隔に鉄塔が張り巡らされた田園地帯。フローレンス(グレタ・ガーウィグ)はマーラーと呼ばれる犬の散歩をしていた。一旦家に犬をつないだ後、車に乗り街まで降りて行く。その横顔をカメラは助手席から据える。やがてクリーニング店に立ち寄るが、引き換え券を忘れたことに気付いた彼女は、「フィリップ・グリーンバーグさんの荷物です」と説明する。何とか荷物を引き取った彼女は再び邸宅に戻ると、その家に住む娘が笑顔で迎え入れる。マーラーと家でお留守番をしていた彼女は、グリーンバーグ家のお手伝いさんとして働いていた。家長であるフィリップ(クリス・メッシーナ)と妻キャロルは3週間分の給料を小切手ではなく、現金で手渡す。今年で25歳になった彼女は大学を卒業してから、何とはなしに時を過ごしていた。数年間付き合った彼とは最近別れたばかりで、彼女は実業家のお手伝いとして頑張ろうとしていた。そんなある日、グリーンバーグ家は6週間のベトナム旅行へ向かうことになり、フローレンスは愛犬のマーラーの面倒を見ることになった。だが最近精神病院を出て来たばかりのフィリップの兄ロジャー(ベン・スティラー)がNYからLAへやって来る。フィリップはフローレンスに、何かあった時だけロジャーを助けるように説明し、兄ロジャーには6週間でマーラーの犬小屋を作ってくれるよう依頼する。

 『イカとクジラ』で4人家族の不和、『マーゴット・ウェディング』で久々に会った姉妹の不和を描いたノア・バームバックは、今作ですれ違いの再会を果たす兄弟の不和にフォーカスする。大学時代、ギタリストのアイヴァン(リス・アイファンズ)と一度はメジャー・デビュー直前まで行ったものの夢破れ、単身ニューヨークへと渡った男の姿は、『マーゴット・ウェディング』の挫折した中年であるマルコム(ジャック・ブラック)とも重なる。生まれ故郷のLAに戻って早々、かつての親友のアイヴァンに連絡を取るロジャーの歩みは明らかに20代で止まっており、結婚・子育てを経験した同世代との溝は埋まらない。航空会社のリクライニング・シートや騒音公害、スターバックスにクレームをつけるロジャーの病巣は、恋人との関係が終わり、やけっぱちになるフローレンスと重なり合う。コロナ・ビールを2人で分けあってからの突発的な情事(射精はない)の後、ある種の気まずさから癇癪を起こす男と寛大な女の姿は、バームバック作品の根幹をなすような男女のレイヤーの差異を見事に紡ぐ。孤独な癇癪持ちのロジャーが吸い込まれるように入ったシルバーレイク・ラウンジでのフローレンスの目配せと牧歌的なカントリー・ミュージック、翌朝彼の心を満たしたGalaxie 500『Strange』の轟音、自己免疫疾患でダウンした愛犬マーラーにロジャーは自分の姿を重ね合わせるが、彼よりも先にヒロインに訪れた人生の休息時間。カレン・ダルトンを入れたセレクトCD-R、リップクリームをひたすら塗り続けた男に訪れた結末、惜しげも無く裸体を晒したグレタ・ガーウィグの熱のこもった演技。全てが素晴らしく愛おしい!!
3.6
「マリッジストーリー」でお馴染みのノアバームバック監督による作品。

邦題があんまりにもひどいけど・・・

卑屈でめんどくさい、まるで昔のウッディ・アレンみたいな自意識高い神経衰弱っぷりを見せたベン・スティラー。
最近の活躍が目まぐるしいグレタ・ガーウィグですが、もうすでに存在感が抜群です。
こんな可愛いグレタ演じるフローレンスを、もう少しのとこで拒絶、その繰り返し、、んもー!なんなのよ!この男!と女もそしてきっと男もイラつくはずの主人公ロジャーのキャラクター。
不器用にも程があるだろーと思いますが。
トントン描写で粋な会話の多いアメリカの作品の中で、たまにこういうノアバームバック節はなんだかホッとする部分もある。
人間そんなにみんながみんなハッピーでスタイリッシュに生きれるわけないんだからね。
グレタと監督はまだこの頃付き合ってなくて、なんなら元奥さんのジェニファーが出演して、原案も制作も手掛けてるのに離婚申請中、そんでもってグレタとは公開後には付き合い始めたのだからなかなか撮影時の雰囲気は気になります。
なかなかスカッとした想いになるようなお話ではないのだけど、こういう焦燥感あふれるリアリティもたまにはあり。
一癖も二癖もある役どころを、こんな風にちゃんと嘘っぽさなく見せられたのはきっと、プロ意識のめちゃくちゃ高い役者だけで構成されていたからなのかもしれません。
3.7
キャストに惹かれて観たけれど、観終わってから気付いたら、内容も悪くなかったけど、色々と衝撃度が強かった🫢

この作品はノア・バームバック監督がジェニファー・ジェイソン・リーと結婚している時の作品で、なんと原案は連名になっている。当時はまだ仲良く共同作業だったのね。

それなのに、きっとこの作品の時にグレタ・ガーウィグに出会ったバームバックが夢中になったのかな?と想像が付く。
ジェニファー・ジェイソン・リーは好きな女優だけど、この役柄は全く輝きがないし、そりゃ21歳も年下のグレタのムチムチの裸体(この時太め)を見て『フランシス・ハ』(←実は観る気がない)に行ったのか😓と、ジェニファーに同情してしまった😥


内容が後回しになったけど、インディーズ作品としての専門家の評価は悪くない作品💫

実業家で金持ちの弟一家が海外旅行で留守にする大きな家を、精神病院から退院したばかりの兄(ベン・スティラー)が留守番するところから始まる。久しぶりのロス、コミュ障ながら旧友たちに連絡して会ってはみるも、40歳にもなれば仕事や家庭にとそれぞれ多忙だし事情もある。好きだった女(ジェニファー)はもう2人の子持ち。
バンドを組んでた若い頃のまんま成長が止まっている自覚はあり、滅入る気持ちはどんどん押し潰されていく...
そんな時、弟の家の若い家政婦(グレタ)と惹かれあうのだが、なんとも複雑な関係になっていく...


ベン・スティラーの繊細な演技は本当に精神を病んでいるかのようで不快感がある。上手い👏

グレタの演技は当然輝いてます✨

リス・エヴァンス、マーク・デュプラス、クリス・メッシーナ、ブリー・ラーソン、ジュノー・テンプル等の脇役も良かった。


酷すぎる邦題だけど、邦題とは真逆なラストがイイ😁💫

『グリーンバーグ/ベン・スティラー 人生は最悪だ!』に似ている作品

マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)

製作国:

上映時間:

112分

ジャンル:

3.7

あらすじ

年老いた父親のお祝いのために家に帰ってきた3人の兄妹ダニー、マシュー、ジェーンと、彼らが大人になっても大きな影響力を持つ芸術家の父親ハロルドとの葛藤、そして家族の絆を描いたホームコメディ。

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