実際に起きたロシア潜水艦事故を西側の目で書いたノンフィクション原作を映画化したもので、どこまで事実が描かれているかわからないがいずれにしても悲しい。ホント、ロシアって国が恐ろしいし、支配されている国民が可哀想。
ハッチが変形していたという真実もあるようでおんぼろ救助艇のせいだったのかわからないが、いずれにしても初動が間違えていたのだろう。ただ西側が手動でハッチを開けたあとどうしようとしていたのかはわからなかった。結局はクルスクの搭載ミサイルなどがさらされる羽目になったので、人命を優先にするべきだった。モデルになったドミトリー・コレスニコフ大尉の子供(ホントにいるかわからないが)は今頃30代になっているのだから絶対ツケがまわってくるはず。というか、まわらなければ浮かばれない。
なお、体を張って演じたマティアスは相変わらずロシア人を演じるとピカイチ。アウグストはあまりにも出番が少なく勿体なかった。ミカエルも遺作なのだがどこにいたのか気付けなかった。
あと、今回悪役大将を演じたマックス・フォン・シドー。もうかなり体調が悪そうだけど、実際の大将は当時54歳(ロシア大将の定年61歳)、30以上差のあるマックスじゃなきゃダメだったのかなあ。握手もしてもらえなくて可哀想になった。