50年前(1973年)の正月映画として公開された作品で、当時は「男はつらいよ 寅次郎夢枕」と一緒に上映されていたようで、今回はこの2作品が同時上映されていた。どちらもコメディ映画だけど性格は全く違いますねぇ(笑)
この作品は、スラップスティック・コメディそのもの。というよりドリフターズの「8時だョ! 全員集合」自体が体を張った笑いなので、それがそのまま映画になったようなもの。とはいえ、オープニングの白黒のサイレント作品風の部分は、「カッコイイじゃない」と思ったけど。
ところで、ドリフターズの笑いって、ただ体を張って人を笑わせるだけでなく、時代を切り取り、それを皮肉るところがあるように思うけれど、この作品でも公開当時の社会世相を感じる言葉がたくさん出てきますねぇ。京都の花柳界を舞台にしたのも、何か意味があるのではないかなぁ!? ここら辺の意味を僕が理解できれば、もっと高く評価しても良いと思うけどねぇ(笑)