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レ・ミゼラブルのtetsuのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)
4.2
諸事情で、今年見逃した傑作を観ることにしたため、鑑賞。


[あらすじ]

犯罪や少年の非行が繰り返されるパリ郊外の街・モンフェルメイユ。
サーカス団に依頼され、3人の悪徳警官たちは、ライオンの赤ちゃんを探すことになるが、一発の銃弾が彼らを窮地へと追いこんでいき……。


[感想]

スラム街を舞台にした「クソガキ対悪徳警官の仁義なき戦い」。

社会派ドラマだと思って見始めたので、思いのほか、復讐エンタメ映画としての要素が強い内容に、ビックリした。笑(もちろん、誉めてる。笑)

地元警官たちの悪行でフラストレーションが溜まる前半部は、かなりしんどかったけれど、それらが回収されていく怒濤のクライマックスには、潔ささえ感じてしまった。

新米警官を主軸に捉え、観客とほぼ同じ目線で物語を進める脚本や、劇中のキーアイテムとしても機能するドローン映像、住宅内部のみで展開される抗争シーンなどに、監督のセンスが冴え渡っていた。

2024/8/7 追記
#シリーズ:長編デビュー作 を追加しました!
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