何が良いのか全くわかりませんでした。
まず構成として、現代パートは全く役に立っていないと思うのですが、それが何度も挟まれるのがかなり苦痛でした。それでも、過去パートの方がさらにつまらないので、なんなら現代パートの記憶の謎解きを主に引っ張った方がまだまっしだったかなと思いました。
それでいて、長いのは本当にストレスでした。
この作品は謎解きではなく、あくまで過去の不倫のメロドラマがメインで、これを評価できる映画の専門家の方々は本当にすごいと思います。ありがちな不倫ものでしかなく、評価できるのはせいぜいヒロインの女優の体の張り具合だけだと思います。
終盤、ああいうメロドラマ的な展開にするための、支離滅裂なことを言い出した主人公は最悪でした。（自分で支離滅裂だと言い出した時にはどうしようかと思いました。）
オチは想像の範囲を出ず、胸糞で、しかも回想の話という、脚本の理論的にもかなり最悪の部類だと思います。
これが名作だと言われているのはかなり疑問です。
小説だと面白いのかもしれないなと思うのですが、正直映画としてはダメな部類だと思います。
ワインスタイン関係の作品なので、ワインスタインの権力による評価ではないかと疑いたくなります。（他のワインスタイン系の作品は面白いものも多いので、そうではないと信じたいですが……）
同じ座組のコールドマウンテンとは雲泥の差があると思います。
メロドラマが死ぬほど好きで、この作品に1ミリも期待しないという方だけ、見ても良いと思います。
