これはデルトロの大好物でしょうね。最近だとNetflixオリジナルの『アトランティックス』とかも似ている。
主に発展途上国が抱える社会問題の犠牲になった人々の無念が、超常的な現象となって現出するとい>>続きを読む
「2分先の未来がわかる」という良い塩梅のSF風味と、カフェと自室の往復というミニマムな舞台設定の掛け合わせが絶妙。
まず素直に、これをワンカットで撮り切る実力が凄い(観てるこっちも緊張感)。
演劇>>続きを読む
「子豚」と揶揄され、激しいイジメを受けている少女サラが連続殺人鬼と心を交わしながら、精神的成長を遂げる話。
ハリウッド映画慣れしている人間からすると、下世話なリベンジホラー的展開を想像してしまうが、>>続きを読む
やっぱり90年台のハリウッドブロックバスターは規格外。
ジェットコースターに乗った後の感覚と同じで、あまりコメントすることがない。ただただ娯楽、エンターテインメント。
自分に降りかかった不運を、も>>続きを読む
これがミック・テイラーか。面白かった。
冒頭の始まり方からして、「悪魔のいけにえ」のオマージュ祭りで微笑ましい。
ただ、レザーフェイスはいかにも恐ろしげだからわかるけども、どうみても"親戚のおじさ>>続きを読む
脚本があまりにも酷いが、力が入ったゴア描写や、どうにか重厚感を出そうとしている演出は好感が持てる。
特に"迷路"のシーンのカオスっぷりは、ハロウィンというイベントを存分に生かした大立ち回りとなってお>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ガンダム版スパイダーバースですな。
「オリジナル」という太い線をベースにして、様々な世界線が「大きな目的」のために絡み合い、影響しあっていく。
リアルとデフォルメが行き来する絵作り、ポップな演出や>>続きを読む
「海に行けばよかった…」はマジで名言。
ただそこまでの展開がかなり長ったるしい。ハリウッド映画と違い、"美男美女の若者たち"って趣でも無いので、正直結構飽きてくるところはある。
ただいざ惨劇が始ま>>続きを読む
女戦士が活躍する作品の良いとこどりをしました、みたいなアクション映画。特に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』へのリスペクトを感じる。
それゆえにストーリーはコテコテ王道。史実がベースとのことだけ>>続きを読む
「心を失くしてしまったのか?」
というよりは、もともと人間には心など無いのかもしれない。
近年SNSを中心に繰り広げられる、「心無い行動」って、形を変えて昔からあった。人間は相手を凌駕する力を持った>>続きを読む
これぞ、まやかしのない"本物の"映画。
前半のキルゴアを中心とした戦闘シーンは、出撃からして高揚感に溢れ、圧倒的武力をもって蹂躙する快楽、という危険な中毒性がある。様々な映画でオマージュされたりと、>>続きを読む
これはとんでもない問題作。
死者を甦らせることに取り憑かれた心のないマッドサイエンティストと、娘を心の底から愛する母親。両者の利害が一致してしまった時、どんな結末が訪れるのか。
「人を想う気持ち」>>続きを読む
いやぁ、面白い。これは大好物。
部屋を真っ暗にしてヘッドホン推奨。
『28日後』『28週後』のスピンオフとして、『28時間後』的なタイトリングをしてもいいくらいにリスペクトを感じる映画(全く関係あり>>続きを読む
これぞ「娯楽の王様」。
ハラハラドキドキする設定、大迫力のアクション、才色兼備な俳優たち、そしてしれっとラブストーリーも入れてくる欲張りさ。
退屈するシーンが一切ない。まず感想の第一声が「面白い!>>続きを読む
長回しアクションがあまりにもカッコよすぎる。冒頭のFPSシーンからぶち上がること間違いなし。
ただ、このテンションのままノンストップで進むかと思いきや、結構なボリュームでドラマパートもあるのが特徴。>>続きを読む
『ゴールデンカムイ』の実写版がこんなだったらなぁと思ってしまうほど、類似点が多いアクション映画。
お宝を巡って様々な人物の思惑が絡み合い、そしてそこに戦争が絡む、といった設定は、古くは西部劇の時代か>>続きを読む
ストーリーは比較的オーソドックスなものの、常に漂う陰鬱なムードが良い。
この「絶対仲良くないだろ、こいつら」的馴れ合いコミュニティの居心地悪さを描くのが抜群に上手いなと。
その後の、転調した後の世>>続きを読む
ひさびさに出会ってしまった。
宝物みたいな映画。
18歳の誕生日。幻覚キノコをやったら、20年後の自分と話せるようになる、という話。
設定のコミカルさだったり、アホらしいタイトルだったり、オーブリ>>続きを読む
めちゃくちゃくだらない映画。(褒め言葉)
時代設定からまるごと作風まで、90年代にタイムスリップしたかのような趣き。
コーエン兄弟の作品から、重厚感を剥ぎ取って、オフビートさだけを残したような(兄>>続きを読む
凄く久しぶりに鑑賞。
どっかで聞いた話だけど、「蟻」って群れの中に何匹か、コースを外れて変なところを歩いている個体がいるらしいですね。
そういう規律から外れた"アウトロー"がいることによって、今ま>>続きを読む
話題だったのでずっと気になっていた作品。おそらく期待値を上げ過ぎたが故のバイアスもあり、まあまあ期待ハズレでした。
登場人物を動物にデフォルメしたり、セリフを排除することで逆に感情移入を最大化したり>>続きを読む
「一つのベンチ」という、絶妙なワンシチュエーションだからこそ、実力主義な映画だと思う。制約が沢山あるようで、逆に自由度が高いようでもある。絶妙。
このベンチを才能あるキャスト/スタッフが、いかに料理>>続きを読む
世紀末のLAで愛を求める若者たちの姿を描いた群像劇。
キャリア初期のPTA作品から、"巨匠感"だけ抜き取って、もっとエッジを立たせたような作風。90年代っぽさが好き。
ミーナ・スヴァーリやヘザー・>>続きを読む
ファストフードみたいなホリデー映画。思わず一時停止してポテチとコーラを買いに行ってしまった。
こういう脳死で観れるブロックバスターいいよなぁ。近年どんどんこうした作品が映画館から無くなっていき、それ>>続きを読む
この脳みそとろけるくらいの浅さ加減が悪くないホラーコメディ。
とにかくホラー愛が詰まっていて、それがキャストに凝縮されている。『ファイナル・デスティネーション』のデヴォン・サワ、『パンズ・ラビリンス>>続きを読む
セネガルが抱える社会問題を背景にした切ないラブストーリー。
本当に不思議な映画。前半は経済格差や男尊女卑など、セネガルが抱える社会問題がリアリスティックに淡々と描かれる。
後半からは想定外の方向へ>>続きを読む
暴走したロボサンタの恐怖を描くスプラッター映画。一見しょうもないジャンル映画かと思いきや、作家性が爆発していて面白い。
まずサンタが出てくるまでが異様に長いが、ず〜とサブカルチャーについての論議+ベ>>続きを読む
これまた"ちょうどいい"で定評があるジャウム・コレット=セラ監督作品。
適度なアクション、適度なスリル、適度なドラマ、何も過剰さがない。平均点80点くらいを毎度叩き出すクオリティコントロール(数々の>>続きを読む
「悪魔降臨」の過程をひたすら陰鬱なムードで描くホラー映画。かなり怖かった。
ジャンルとしては、宗教オカルトホラーではあるが、結局怪異の元凶になるのは、人間の行き過ぎた信仰心。
ということで、狂信者>>続きを読む
最高にくだらない映画!だがそれがいい。
もう本当に中身がない。ただ「思いついちゃった面白ネタを悪ノリで仲間達で映画作っちゃいました」感が悪くないです。
序盤は、顔を見ただけで笑えたのに、後半は慣れ>>続きを読む
タイトルからして、一見競争的側面が強い映画かと思ったが、「なぜ覇権をとりたいのか」にフォーカスが当てられていて良かった。
「作品を通して救われる誰かがいる」。そんな気持ちであまりにもハードな環境の中>>続きを読む
末期ガンの親友の安楽死を見届ける映画。
趣味や価値観があって、長い時間を過ごして、もはや熟年夫婦みたいな阿吽の呼吸。友だちってよりは家族みたいな2人が素敵。
前半のピルを入手する過程はコメディとし>>続きを読む
完全に予備知識なしで観たけど、まさかこんなストーリーだとは…。超嬉しい驚き。
ディズニーランドに行ったら、真っ先にマークトウェイン号に乗りたいと思うくらいにアメリカ南部の雰囲気が好きな自分としては、>>続きを読む
「人格」と「感情」のパワーバランスを見事にエンタメに昇華した傑作。
子どもの頃は感情のまま行動し、その結果積み重ねて来た記憶を元に人格が形成される。人格が生まれると、今度はその人格が感情を主導するよ>>続きを読む
楽しさと怖さの塩梅が"ちょうどいい"のかもしれないホラー映画。子どもでも観れるし、昔だったら金ローとかでやってそう。
だからこそでもあるが、ホラー慣れしている人からすると怖さはあまりない。フレディた>>続きを読む
『オーヴァーロード』を彷彿さとせるような、設定的には面白くなりそうなのに、変にコミカルな感じのアンバランスさがしんどくなってくるゾンビ映画。
全体的にヨーロッパのお気楽映画って感じがするが、だったら>>続きを読む