りょうたさんの映画レビュー・感想・評価

りょうた

りょうた

中国の植物学者の娘たち(2005年製作の映画)

3.8

植物学者の父と暮らすアンと、実習生としてやって来たミンとの同性愛を描いた映画。
映像きれい。女優さんきれい。あまりに残酷な結末に苦しくなる。
美しい映画なのにエロティックラブストーリーとかジャケットに
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破戒(1962年製作の映画)

3.9

原作島崎藤村。差別を恐れ、部落出身であることを隠して生きる小学校教員の苦悩。
階級差別があった時代の話で重いテーマではある。市川雷蔵の演技が素晴らしく、その境遇を思うと悲しみが胸に迫る。尊敬する部落民
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キャット・ピープル(1981年製作の映画)

3.2

ナスターシャ・キンスキーがかわいいから、それ目当てで見るならこれでいいのかも。なんとも地味な映画でしたね。マルコム・マクダウェルもっとめちゃくちゃやってくれよと思っちゃうのは時計じかけのイメージが抜け>>続きを読む

トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

4.5

ちょっとこれ最高でしょ。まず九龍城砦のビジュアルが最強。冒頭からワクワクが止まらない。ジジイ強すぎるし、ルイス・クーとサモハンの戦いが熱い。もっと見たかったー。4人の友情も素晴らしく、気功使いの最強す>>続きを読む

クリプティック・プラズム(2015年製作の映画)

3.0

超常現象をカメラに収めようとするデヴィッドとカメラマンのブライアン。住民が消えた町を取材したことにより想像を絶する恐怖に襲われる。
それなりに面白そうな期待はあったけど、結局内容のない(というより意味
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千羽鶴(1969年製作の映画)

3.6

かつて父親の愛人だった2人の女性との愛憎劇。若尾文子ずっとふにゃふにゃしてる。「死にたい」とか「首を絞めて」とか言ってすごいメンヘラ。京マチ子はめっちゃ性格悪い。
女優2人の演技は良いが、そんなに面白
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愛の神、エロス(2004年製作の映画)

3.3

以前映画館で見た「若き仕立屋の恋」の短いバージョンが収録されている、3人の監督によるオムニバス。
ウォン・カーウァイが好きで見たから当然だけど、「若き仕立屋の恋」がもちろん一番いい。コン・リーの妖艶さ
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花様年華(2000年製作の映画)

4.8

隣同士に越してきた2組の夫婦。お互いの妻と夫が不倫関係にあると知ったそれぞれの夫と妻が次第に惹かれ合っていく。
マギー・チャンのチャイナドレス、手や足のショットも素晴らしいし、一挙手一投足すべてがセク
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どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

3.9

優秀だった姉が統合失調症を発症し、両親が隠そうと家に閉じ込めた25年を弟が記録したドキュメンタリー。
どうすればよかったか?なんて、そんなの早く病院に連れて行って治療すればよかっただけじゃんってはたか
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セブン 4K版(1995年製作の映画)

5.0

もう何回も見てるけど、映画館で見れるなら行くしかない。大画面、最高の音響で至福の時。やっぱり完璧。改めてあのラストに向けて毎日降り続く雨が心情にもたらす効果は大きい。連日の雨、連続殺人事件に鬱々とさせ>>続きを読む

壁の中に誰かがいる(1991年製作の映画)

3.7

家賃を滞納しアパートを追い出されそうになり、更に病気の母の治療費のため、金貨を盗もうと家主夫婦の屋敷に忍び込んだ少年フール。そこには壁の中に潜む異形の者たちがいた。
屋敷がどういう構造してるのかよくわ
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フライトナイト(1985年製作の映画)

3.8

隣に住む男が実はヴァンパイアじゃないかと警察呼んだりして大騒ぎし、結果怒りを買って友達は犠牲になるし、恋人も攫われる。放っておけばいいものを。戦いを挑むためテレビでヴァンパイアキラーをやってた俳優を呼>>続きを読む

センチュリー・オブ・ザ・ドラゴン(1999年製作の映画)

3.7

インファナル・アフェアの少し前の潜入捜査官もの。これもアンディ・ラウ。アンソニー・ウォンも出てる。インファナル・アフェアが好きすぎるから比べたらあれだけど、主役2人はかっこいいし香港映画のこういうのは>>続きを読む

放課後(1984年製作の映画)

3.8

事故で両親を亡くした兄妹が叔父に引き取られ、転校した学校で不良グループに目を付けられる。きっかけは妹にちょっかいを出そうとするも軽くあしらわれ、逆恨みするっていう恥ずかしいやつ。この展開から最後完全に>>続きを読む

レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

3.1

大富豪の家に嫁いだ女性が家のしきたりである死のゲームに参加させられる。
まず設定から面白いし、ヒロインがボロボロになりながらも戦う血まみれのサバイバルがかっこいい。ラストのそっち⁉︎っていう展開もなか
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もどり川(1983年製作の映画)

3.0

病弱の妻を抱えながら心中未遂事件を繰り返す歌人・苑田岳葉と女たちの物語。
樋口可南子、原田美枝子、藤真利子ときれいどころがみんな脱いでて濡れ場多め。ただ、面白くない。
雰囲気暗いし画面も暗い。最後の舟
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処刑!血のしたたり(1988年製作の映画)

3.7

閉店が決まった赤字続きのスーパーマーケットで従業員が次々に殺されていく。
スタッフが多くて関係性とかわからないままだったけど、すごいスピード感で殺されるからもはやどうでもいい。そしていちいちバラバラに
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テリファー 聖夜の悪夢(2024年製作の映画)

4.0

首を落とされたはずのアート・ザ・クラウンが復活しまた殺戮を繰り返す。クラウンが人間じゃないことは確定してるから、どうやって倒すかっていう興味はそもそもないし、ストーリーに面白味もほぼない。シエナも不死>>続きを読む

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.5

クリスマスイブの夜、ある豪邸に降り立ったサンタが強盗団と遭遇、少女と家族を救うため少女と力を合わせて戦う。
ハンマーを手にした途端めちゃくちゃ強くなる。反撃も喰らうけど脅威の身体能力のサンタがかっこよ
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鬼の棲む館(1969年製作の映画)

4.1

廃寺で愛人と暮らす男のところに元妻がやってくる。愛人との縁を断ち切らせようと廃寺で暮らし始めるも2人からは邪魔者扱い。ある日訪ねてきた高僧に女は元夫の改心を託す。
新球三千代の美しさと妖艶さ。大女優高
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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.0

妻の偽装誘拐を依頼したことをきっかけに大事件に発展していく。大好きなスティーヴ・ブシェミの映画では「レザボア・ドッグス」の次に好き。映画の中で変な顔って言われるのは気の毒だけど、やっぱいい顔してるわ。>>続きを読む

17歳(2013年製作の映画)

3.8

初体験に幻滅したのかなんなのか、イザベルが体を売るようになった理由はわからない。年上の男に抱かれるためにホテルへ向かう姿はどこか切なさが漂う。両親は離婚し、母親とその恋人、思春期の弟と暮らす。母親は不>>続きを読む

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

3.2

めちゃくちゃ変な映画。普通のホラー映画だと思って見始めたのがそもそもの間違い。薪や布団に襲われたりピアノに食べられたり、基本ふざけてるんだろうけど、演出の諸々が奇をてらいすぎというか…散々ふざけておい>>続きを読む

ダード・ディボース(2007年製作の映画)

3.9

離婚調停中のナタリーが2人の子供を誘拐され、元夫が奪った金とコカインのためにマフィアにボコボコにされる。
さすがオラフ・イッテンバッハと言うべきか。拷問がエグすぎるでしょ。顔面連続パンチにハサミで手や
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Suffering Bible(原題)(2018年製作の映画)

3.3

セリフはほぼなし。ひたすらグロいオムニバス。面白いかどうかはさておき、インパクトは強い。ちゃんと見てたけど、どんなストーリーで聖書がどう関わっているのか、残念ながら何もわかりませんでした。自分の目玉や>>続きを読む

ベロニカ・フォスのあこがれ(1982年製作の映画)

3.8

落ちぶれたかつてのスター女優ヴェロニカ・フォス。土砂降りの雨の夜に偶然出会ったスポーツ記者ロベルトは彼女に惹かれていくが、主治医によってモルヒネ中毒にされていることを知る。陰謀に気付いたロベルトは恋人>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.0

建設会社を営むロラン家。引退した家長のジョルジュ、家業を継いだ娘アンヌとその息子ピエール、医師でアンヌの弟トマと妻アナイス。そこにトマと前妻との間の13歳になる娘エヴがある事件をきっかけに同居するよう>>続きを読む

悪魔の血族(1970年製作の映画)

4.0

数年前に妻を亡くしたベンと娘のK.T.、ベンの彼女のニッキーはドライブ中に潰された車を発見、近くの町で保安官に報告するが逆に襲われる。この町では子供が失踪し親が殺される事件が頻発していた。その後車を走>>続きを読む

サイレント・パートナー(1978年製作の映画)

3.7

ショッピングモール内の銀行に勤める男が銀行強盗を事前に察知し、まんまと大金を掠め取る。しかし犯人にバレて脅されることになる。
よくできたサスペンスで面白い。犯人役のクリストファー・プラマーが逆に翻弄さ
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太平洋奇跡の作戦 キスカ(1965年製作の映画)

3.9

第二次大戦中のキスカ島撤退作戦の史実に基づく映画。救援を待ち侘びるキスカ島守備隊の置かれた過酷な状況が、一度は帰投するという指揮官の葛藤と決断力がありながら最後に結実するというのが胸に迫る。時代劇でも>>続きを読む

破壊!(1974年製作の映画)

3.8

エリオット・グールドとロバート・ブレイク主演って言われてもどっちも知らないけど、これはなかなか面白い。コールガールの追跡から始まって麻薬の売人を追い詰めるまで、2人のキャラクターが立っていてストーリー>>続きを読む

処女の泉(1960年製作の映画)

4.1

「鮮血の美学」「暴行列車」「ラストハウスオンザレフト」の元ネタ。純粋な復讐劇だったこの3作に比べると宗教色は強いが、愛する娘を陵辱された親の気持ちは普遍的ではある。一貫して言えるのは、子を思う親の気持>>続きを読む

エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

4.3

いやー面白い。過去のエイリアンへのオマージュがありながらちゃんとパワーアップしてるし、勇敢なヒロイン、エイリアンの造形もやっぱりいい(最後のやつも)。宇宙空間でエイリアンに追われる緊迫感ハンパない。無>>続きを読む

修羅(1971年製作の映画)

4.6

仇討のため忠僕がかき集めた100両を馴染みの芸者の身請けに使ってしまった浪人。だが実は騙されていて、その芸者には夫があった。夜中に忍び込み復讐を果たそうとするも別人を殺してしまい、当の夫婦は辛くも逃げ>>続きを読む

デリカテッセン(1991年製作の映画)

3.3

荒廃した近未来のパリで、人を殺して肉にしてしまう精肉店に雇われた男。案の定命を狙われるが、この男に惹かれている精肉店の主人の娘がなんとか助けようとする。
DVDで見たけど、とにかく字幕が酷い。!を多用
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ベイビー・ブラッド(1990年製作の映画)

3.2

謎の生命体を胎内に宿したヤンカは、胎児に命ぜられるまま次々に男たちを殺害。その血で栄養を得た胎児は順調に育ちやがて出産の時を迎える。
簡単に引っかかる男も男だが、めっちゃ殺すし血の量もすごい。一回セッ
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