ゆうさんの映画レビュー・感想・評価

ゆう

ゆう

フレンチ・ラン(2015年製作の映画)

3.9

全て脚本が見せたいものから逆算して作られているから良いアクションが撮れているのだと思う。

約90分というのも好感

映画を愛する君へ(2024年製作の映画)

3.4

デプレシャンは初期の作品しか見てなくて「エスターカーンめざめの時」くらいかな好きなのは

そのくらいの印象しかない。
あと生前青山真治が好きだった印象が強い

で本作に出てくる映画体験が自身のそのもの
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ミッシング・チャイルド・ビデオテープ(2025年製作の映画)

3.4

面白かったどうかはちょっと分からなかったというのが第一印象。

ビデオテープ特有の歪さ、(個人的には巻き戻し、早送りの音も独特だから入れても良かったかも)
ただしこの手の一種の情動というのが画面外の経
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ビーキーパー(2024年製作の映画)

3.6

それなりに楽しめたけど、仕事疲れに目まぐるしいアクションはちょっと疲れたな。

絶対致命傷なんて負わなそう仁王立ちのジェイソンステイサムはまぁ絵にはなるけど、単発のアクション以外何もないからそれ以外で
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.7

こういうまとめ方があるのかという映画。

開始からすでに始まっていて、途中説明過多な部分もあったけどオープンセットで繰り返される事により仮想空間から記憶を引き出していくという事とそれを90分に可能にす
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陪審員2番(2024年製作の映画)

4.0

陪審員2番という象徴的なタイトルからはイーストウッド的な無名性なるものの炙り出しかと思いきややっぱり一筋縄ではいかない人だなと思った。

現場写真からどんどん動揺していき、強いては隠しきれないまでに動
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ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

3.5

良いライブ映画という感じで特段高い評価にはならないかな。
デヴィッドバーンのへんてこな動きというのが面白い。

最初から徐々にメンバーが増えていき、その準備される過程が写し出されていくところまでが一番
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リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

3.9

面白いアニメでした。

団地映画といえば、両親から食べたいものを食べさせてもらえないから窓から団地全体に聞こえるように「お腹が空いた、お腹が空いた」って女の子が叫び、みんなから色んなものをロープやら様
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ペパーミントソーダ 4K修復版(1977年製作の映画)

3.9

10代姉妹の多感な時期でのエピソードを断片的に並べられ、時に思い出は静止画にて省略され語り方が上手いなと思いました。

妹に前半は焦点が当たっているようで徐々に姉に視点が切り替わるのが自然でとても良か
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アパッチの怒り(1954年製作の映画)

3.4

サークの中では特段優れた作品とは思わなかった
がどう80分でまとめるかという効率性には感心。

ロック・ハドソンやバーバラ・ラッシュに付けられた傷跡が痛々しい。

まぁとにかく全体的に陰鬱。
父親の遺
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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

3.3

良いベロッキオとは思わず
一言ショットとモンタージュが奮ってないね。

ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

3.3

最初は良かったかな
ピエール・エテックスのヨーヨーのポスターが貼られた部屋で一人食事をしていて暗がりに映るテレビの光に画面奥の向かいの窓から恋人か夫婦幸せな光景が映る画面が手前と奥で芝居があって、ふっ
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トラップ(2024年製作の映画)

3.8

一言で面白かった。
最初はライブ会場という密室でのサスペンスと思ったけど、目に付くものは手当たり次第に行使、実行する殺人鬼ブッチャーの主観ショットが中心ながら時々挟み込まれる客体のショットが冴えてる。
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

1.4

今月と来月は時間がない中一応見ておこうと思ったけど、資本がある程度集まり出すと色々やってみたくなる悪い例。

アパッチ砦・ブロンクス(1981年製作の映画)

4.7

仕事終わりにワイン飲みながら観るにはサイコーの作品だった。
ブロンクスがアパッチ砦と呼ばれるほど荒れていて、誰でもない者が警察殺しを行ったのが引き金になる

普通はそれを探すところ焦点が行くのだけど、
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

4.6

トウキョウソナタ以降では最も良い。

もう一度見てみようと、思うけど初感では編集の良さが際立つ。

ショットの頭、切ってるよね。

特に前半部分は開始のショットが全て動作なんだよね。
開始じゃないんだ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.3

学園シーンとヤクザとのシーンがチグハグかなと。
特に学園シーンはもう少し出来たんでは?

不意に出会ってしまったという点を演出するのであればオープニングの雨に濡れて背中の刺繍が見えるのは雑。
その後の
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.4

荒唐無稽な設定や4人の武器、なんか最後の方は無理やりこじつけた感は一向に構わないしシャマランに至ってはそれを生涯進めて行けば良い。

ただやはり言葉と、ここの内、外を分けるテレビしか本質的な終末を感じ
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探偵マーロウ(2022年製作の映画)

3.7

撮影と照明、美術が素晴らしいと思います。
正直、突出して良いというシーンがある訳でもないので3.7前後くらいに収めた

(戸口で女と話しているリーアム・ニーソンに対してピタッと手前の車で監視する女のシ
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嬲られ者(1924年製作の映画)

4.0

満員電車を乗りながら見るものではなかったけど、冒頭10分ほどのグロリア・スワンソンへの過剰さというのは凄い。

終わり和解をして窓際に一度座って
メイクを直す→指輪を渡す→外に視線をやる→部屋の灯りを
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The Country Doctor(原題)(1909年製作の映画)

3.8

なるほど1グリフィスはホントにロケーションの方が良い。

どちらかを救ってどちらかを失う。
端的でかつ大胆なパンの始まりと終わりはショットの経済的な側面も寄与している

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

3.4

何かを描いていそうでそうでもないという印象を受けたかな。
優等生見せて消化して終わってしまう映画は端的に勿体ない。


びっくりなのは監督が撮影と編集権も持っていること。編集権はいいけど撮影は別に任せ
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女の叫び(1911年製作の映画)

3.5

アメリカ的な楽観性も備えつつ、やはりミニッツオブレスキューとしての列車のモンタージュが面白い。

前半のロマンス部分で男と一緒に線路から駅ホーム突っ切る構図が素晴らしい。

彼の責務(1911年製作の映画)

3.4

グリフィス特有の暗さ
南北戦争で敗戦し、夫は戦死。
さらに家を燃えさせられて召使が形見の子どもと刀を救い出す。

燃えさかり崩れていくとこ、海へ出ていき帰りの夫を待っている女。
グリフィスは大事な場面
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陽気な巴里っ子(1926年製作の映画)

4.1

全く倫理観など無視したルビッチを見て久しぶりに痺れた

The Private Life of a Cat(原題)(1946年製作の映画)

3.9

畑正憲のようなシュチュエーション映画よりよほど成功していると思う。

出産後の父、母ネコの微妙な役割分担など見事に捉えている