個人が使わなくなったものを売る場としては、メルカリなどのフリマアプリ、Yahoo!オークションなどのネットオークションがあります。オークションの中には少し趣が違うサービスもあり、一般の人がなかなか買えないようなものが出品されることがあります。そのサービスが官公庁オークション。入手が困難と言われているとエルメスのケリーバッグが出品されたことでも話題になりましたが、まずは仕組みについて簡単に説明していきましょう。
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官公庁オークションの出品者は行政機関
官公庁オークションで出品をするのはインターネット公売や公有財産売却を行う行政機関です。Yahoo!オークションのように個人が出品者となることはありません。
ここでいうインターネット公売は、行政機関が税金などの滞納者から差し押さえた財産を国税徴収法にのっとって売却する手続きのこと。税金を払えないならば、持っている財産を売って、それを未納税金の支払いに充てるということです。
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一方公有財産売却は、行政機関が持っている財産を地方自治法にのっとって売却する手続きのこと。この場合、売ったお金は行政機関の歳入となります。公有財産売却で売られるものとしては、廃校になった学校の備品(理科で使う顕微鏡や試験管、ピアノなど)もありますし、土地や建物なども頻繁に出品されています。
出品するのは行政機関ですが、入札は官公庁オークションの会員登録をした個人でもできます。特にインターネット公売に出品される個人が所有していた財産の中には、思わぬ掘り出し物も。珍しい絵画やブランド品、人気のゲーム機なども出品されるので、それを目当てに官公庁オークションに参加している人も少なくありません。