ドイツの難民たちは「欲求不満」で一触即発! 多発する婦女暴行、放火に爆破事件まで……

人道と国益は両立できるのか
メルケル首相の難民政策に抗議するベルリンの極右活動家たち〔PHOTO〕gettyimages

難民絡みの暴力沙汰が激増

今年の4月にドイツ連邦刑事局が発表したところによれば、1月から3月までのあいだに、難民、および難民の宿舎に危害を加える犯罪が268件も発生したという。毎日3件ずつ起きている計算だ。

内訳は、暴行が53件、放火が29件、器物破壊が103件、扇動が69件、そして爆薬取扱法違反が2件。爆破も1件ある。

ちなみに2015年の類似の事件は1029件。一昨年は199件だったので、急激に増加していることがわかる。多くは右翼の手によるものと言われるが、放火や爆破などを除いて、ほとんどが不起訴だ。また、どの程度、国民の間に隠れたシンパがいるのかも不明。

こういう反発が起こるのは、やはり難民の数が増えすぎているということがある。去年1年で110万人がドイツで難民申請をしたことはすでによく知られているが、それ以前から、多かれ少なかれ難民は毎年コンスタントに入っていた。合計すると、たいそうな数になるはずだ。

ドイツに住んでいれば難民の増加は肌で実感できる。中央駅や、街の緑地公園などには、常に手持ち無沙汰で物見をしている難民らしき人たちの集団が見られるし、とにかく警備がすごい。

難民に混じってテロリストが入ったことも明らかになっており、大量の難民が自由に行動しているドイツでは、テロリストも勝手に動き回っている可能性が高い。テロリストが他のEU国に移動したりすると、重大な責任問題である。自ずと警備も厳重になる。

警備は警官だけでは間に合わないので、民間の警備会社の警備員が大量に投入されている。警備員の多くは屈強な体躯にスキンヘッドで眼光鋭く、なかには両腕一面の刺青を見せつけるようにのしのし歩いている人たちもおり、これはこれで結構怖い。

ドイツの都会の風景は、本当に様変わりした。

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