「酒を飲まない人」をバカにする人たちは「大きな勘違い」をしている
投資家が考えたこと20代の半数以上は「ほとんど飲まない」
近年、「若い人がお酒を飲まなくなった」という話をよく聞きます。実際、厚生労働省の「国民健康・栄養調査(平成29年)」によると、週3日以上お酒を飲む人は50代では36.8%ですが、20代では12.3%しかいません。
ちなみにお酒を「ほとんど飲まない」「飲まない(飲めない)」「やめた」の合計は50代でも46.3%いて、20代では56.5%と半数以上を占めています。このような状況から飲食業界や飲料メーカーへの影響を懸念する声もありますが、処方箋はあるのでしょうか? 今回は、投資家の立場からアルコールについて考えてみたいと思います。
先に私自身のお話をすると、体質的にお酒に強くはなく、33歳で飲むのを一切やめました。きっかけは、喘息を患ったことでした。
もともと私は身体が非常に丈夫で、社会人になりたての頃はいくら残業しても平気でしたし、自分は無限に働けると思っていました。実際、火曜日と木曜日は「寝ない日」と決めて仕事をしていましたし、そのペースで年間350日ほど働いていたのです。
そんな具合で一緒に働いていたら周囲の人は風邪を引いたり寝込んだりしてしまいますが、彼らに「どうしてそんなに体力がないんだ」と文句を言うこともあるほどでした。本気で「病気になるのは根性がないからだ」と思っていたのですから、当時の私は「歩くブラック」のような人間だったと言えるでしょう。
ところがあるとき、咳が出始めて止まらなくなってしまったのです。