江戸時代はフリーターが多かった?
江戸時代は、今で言うフリーターの多い社会だった。そもそも今で言うサラリーマンができたのは大正時代である。それまでは基本的に職人の社会なので日雇いが多かった。
初めてサラリーマンという制度が導入された時、職人としての腕がないからサラリーマンなのだろう、とバカにされていた。
腰に風呂敷で包んだ弁当をぶら下げて出社する人が多かったから「腰弁野郎」と言われたのである。
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江戸時代は、商人として仕事をする時は、小さい頃から店にすみ込んで休みなく働き続けることになる。
例えば江戸でフリーターとして働いたとしたらどうなのだろう。職人としてきちんと働くと、現代の料金にして1日で12000円から3万5000円ぐらいまでの幅で金を手にすることができる。
口入屋という派遣会社もあって、住み込みの仕事なども豊富である。ちなみに同心の手伝いをする小者も口入屋の手配である。
この場合フリーターというのは、まさにフリーの仕事を指している。江戸は今と違ってチップ社会である。何か手伝ってもらったら4文(120円くらい)渡すのが礼儀だ。坂道を老人の腰を押して歩くのを手伝えば120円。家まで荷物を持って行ってあげれば120円という形で金が発生していた。少々手間のかかる手伝いならもっと出す。