WiMAXの強みや将来像、エリアなどについてUQコミュニケーションズの野坂社長に徹底インタビューしてみた
下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsの「モバイルWiMAX」を採用した高速通信サービス「UQ WiMAX」が2009年7月に商用サービスを開始して、およそ1年4ヶ月が経過しましたが、2010年11月現在の基地局数が1万1000局を突破したほか、主要メーカー各社から発売されているモバイルノートパソコンのうち70%がWiMAX内蔵パソコンとなるなど、目覚ましい成長を遂げています。
また、トラフィックの増大を受けて各社が導入しているような帯域制限をユーザーに課さないことで、高速なだけでなく大容量通信を実現している上に、新たな料金プラン「UQ Flat 年間パスポート」により、利用料金が業界最安となるなど、本格普及へ向けて絶えず前進し続けているというのが現状です。
そして今回、「UQ WiMAX」を展開するUQコミュニケーションズの社長、野坂章雄氏に「UQ WiMAX」の強みや目指すべき将来像、同社が展開を予定している一般的な家庭に導入されている光ファイバーを圧倒的に上回る下り330Mbpsを実現する「WiMAX 2」や海外でのWiMAXの活用事例、気になるエリアやLTEとの関係などについて、徹底インタビューを行いました。
詳細は以下から。
インタビューを行ったのはUQコミュニケーションズ株式会社 代表取締役社長 野坂 章雄氏です。
GIGAZINE(以下、G):
UQ WiMAXの他社にはない「強み」は何だと思いますか?
野坂 章雄氏(以下、野坂):
まず1つ目はとにかくスピードだと思っています。常によその会社よりも最速であれば、日本の中で最も高速なワイヤレスブロードバンドを実現できる。これが非常に大きいと考えています。
2つ目が「国際標準である」ということです。例えばインターネットを利用するために、日本のISP(プロバイダ)に加入したとしても、アメリカでは使えないじゃないですか。でもWiMAXの場合、端末側が国際標準に沿っているため、「WORLD WiMAX」のようにアメリカでそのまま利用できます。
つまり「いつでもどこでも使えるISP」だと考えると、「これはものすごくグローバルな仕事だな」と思うんですよね。メリットとして「配線が不要です」とかいろいろなことを言っていますが、大きく言ってしまうと高速性と国際性。私はその2点に集約してもそんなに不都合では無いと思っています。
G:
WiMAXを搭載した次世代自動販売機や、JR東日本の「新型成田エクスプレス」にWiMAXが採用されるなど、インフラ面に積極的に進出しようとしている印象を受けますが、「このような分野にWiMAXサービスを採用して欲しい」といったお考えはあるのでしょうか。
野坂:
私たちの発想というのは、WiMAXを社会的な公共インフラにしていきたいというものなんです。なぜかと申しますと、本当に希少なものである電波を(総務省から)UQコミュニケーションズにいただいた以上、ある特定の会社のためだけに使うのでは意味が無いんですね。効率を最大に上げて利用する必要があります。そういった意味で本当にすごく公共的な「社会のインフラ」である鉄道や道路とタイアップして裏の神経系を支えていきたいと思っています。
WiMAXを内蔵した「次世代自動販売機」。高速回線を利用することでリアルタイム性の高い、今までには無かったマーケティングを実現しており、売り上げはなんと従来の3倍に達しています。
野坂:
そして大きなポイントとなる「いつでもどこでも通信できる」という「移動性」の1つの例として、JR東日本ウォータービジネスさんのデジタル自動販売機がありますが、「高速性によるリアルタイム性」も非常に大きな役割を果たします。
滋賀県の琵琶湖に近い瀬田川で、毎年東大と京大によるボートレースが行われていますが、去年まではゴールの瞬間しか中継していなかったものを、今年は初めて4ヶ所固定カメラを入れました。そのうち1つは船に積んで、WiMAX回線を使ってストリーミングでライブ中継したんですね。そしたら勝ったり負けたりと接戦が続き、最後のゴールの場面でものすごい感動を呼んだ……という話がありました。
やっぱりそういったものにWiMAXを載せて欲しいと思いますね。もしカメラに積んでWiMAXがパッとつながれば、シャッターを押した途端に離れた場所にあるフォトフレームへ転送することもできます。それを突き詰めていくと、今台湾で行われているような「救急車にWiMAXを載せる」といった事業になってきます。
119番で呼んだ時に病院へ着くまでの間、お医者さんがリアルタイム映像で患部やケガの様子を見ることができるので、病院に着いたときにはもう受け入れ体制ができているんです。「簡単にどこでも高速でつながる」ということは、それを使うことによって社会生活が変わってくるということだと思うのですよね。
電力の流れを供給側・需要側の両方から制御し、最適化できる送電網「スマートグリッド」が注目を集めていますが、送電網自体に何アンペア流れたのかということよりも、そこから先にある、家庭内の電化製品をコントロールして電力消費を抑えたりといったことが大事で、実現するためにはWiMAXのように「ずっとつながっていること」が大事なんです。
だから、ものすごく大変ではあるけれども、公共性や経済の進展をもっと高めて労働生産性を上げたり、教育や医療などの分野へとWiMAXを広めていきたいなと考えています。
G:
実際に取材で撮影したムービーをアップロードすることがありますが、確かに「高速だな」と感じることがありますね。
野坂:
この間、ある社外の会合で一緒になった時の話なんですが、テレビ朝日のディレクターさんにも「現場で急な時はWiMAX使ってますよ」と言われてビックリしましたね。だってテレビ局さんはもう立派なカメラと無線局をお持ちですから。でも急な時はWiMAXだそうです。やはりうれしかったですね(笑)
G:
「WiMAX 2」がITUによって「4G(第4世代携帯電話)」として正式に選ばれました。お気持ちをお聞かせ下さい。
野坂:
ある意味で既定路線なので、良かったなと思っています。実は「WiMAX 2」と「LTE Advanced」が4Gになったという新聞報道で、「WiMAX 2」がどんなものなのか分からなかった皆様にも納得していただけました。以前はなんとなくLTEの知名度が上であるような感覚があったと思われますが、「ああ、同じようなものなのか」と思っていただけるようになったかと。
CEATEC JAPAN 2010でお見せしたように、「WiMAX 2」はそろそろ実際に技術基準を決めて認証基準なども作っていく段階まで来ていますが、LTEはこれから始まるところなんですね。ライバルというのは必要で、競争があるとお互いにがんばれるみたいなところがあります。そういう意味で、簡単に言ってしまうと(WiMAX 2とLTE Advancedの両方が4Gに選定されて)「良かったな」です。ただ、本当にグローバル基準という意味ではこれからだという風に思っています。
WiMAX 2のデモの様子。なお、WiMAXはLTEに対して2年ほど先行しています。
G:
先日、台湾政府がWiMAX産業を官民挙げて後押しすることを決定しましたが、世界規模でのWiMAXの普及にあたって、どのようなインパクトがあるとお考えですか。
野坂:
台湾はもう馬英九政権の中で、WiMAXを経済発展の起爆剤と考えていますから。これによって雇用も増えるし、新しい産業形態も出る。それはブロードバンドワイヤレスアクセスの可能性なんですね。実は同じことを日本の政府も言っています。総務省の(PDFファイル)「光の道」構想というものですが、今では光ファイバーだけでなく、BWA(ブロードバンドワイヤレスアクセス)を含めていますし。
それからアメリカもですね。ナショナル・ブロードバンド・プランというものを今年の3月に発表していて、これは「WiMAX 2」と「LTE Advanced」の4Gを利用してGDP(国内総生産)を上げていくとしています。だから台湾が言っていることは、それを繰り上げてやるという意味では大きいです。「日本の技術と部品があって、最後に中国で組み立てる」というように、アジアの経済は一体ですから。
G:
UQ WiMAXを地下で利用したいというユーザーも多いかと思われますが、現在どのような取り組みを行っているのでしょうか。
野坂:
11月1日から全国各地の地下街でUQ WiMAXユーザーが無料で利用できるオプションプラン「UQ Wi-Fi」の提供を開始していますが、地下は難しいですね。都営地下鉄はエリアの整備ができますが、東京メトロと地下街はまだまだこれからだと思っています。
もともと携帯電話はカバーエリアが広く、Wi-Fiはスポット単位でカバーする技術です。そしてWiMAXはどっちかというとWi-Fiのいとこにあたると言われる技術ですから、理屈から言ってしまえばWi-FiとWiMAXのコラボレーションでいろいろなことをやっていけるだろうなと思います。
いまはWi-Fiスポットは限られていますが、そこをうまく組み合わせるつもりです。「地上ではWiMAXが使えて良かったけど、本当は地下鉄で使いたいよね」と時々お客さんから言われますが、確かに地下から地上に出て使わなければいけないのは不便じゃないですか。
G:
東京の大動脈にあたる山手線は地上ですけど、大阪の大動脈である地下鉄御堂筋線は地下ですから、厳しい部分がありますね。
野坂:
ですから、大阪の地下鉄などでもどうやって電波を通すかという実験をしていますよ。そこはトライしていきたいと思っております。
G:
「CEATEC JAPAN 2010」で下り最大330Mbpsの「WiMAX 2」のデモを世界で初めて実施しましたが、「WiMAX 2」も従来のように通信カードやパソコン、モバイルルーターといった製品に搭載されていく予定なのでしょうか。
野坂:
理屈はそうですね。チップセットの能力だけの問題ですから。単純にIEEE 802.16eを採用した今までのWiMAX端末みたいな感覚でIEEE 802.16mの「WiMAX 2」も広がっていって、気がつくと基地局も全部WiMAX 2に変わっていく……という、フェードアウトとフェードインみたいな形にしていこうと思っています。
WiMAX 2のスペック概要。現行のWiMAXが下り40Mbps、上り10Mbpsであるのに対して、WiMAX 2は下り最大330Mbps、上り最大112Mbpsを実現します。
G:
ちなみに、WiMAX 2にはWiMAXとの下位互換性(新サービス対応端末で従来のサービスにも対応できること)があるのですか?
野坂:
下位互換については「バックワード・コンパチビリティ」という言い方をしています。現在WiMAXの基地局は基本的に下り最大40Mbpsのものしかありませんが、もしその中にWiMAX 2の基地局を作ったとしても、従来の端末は下り最大40Mbps、WiMAX 2対応端末は下り最大330Mbpsで接続できます。逆にWiMAX 2対応端末がもし従来のWiMAXの基地局に接続した場合も、下り最大40Mbpsでの通信が可能です。
10月に報道関係者向けに行われた「UQコミュニケーションズサロン」で公開されたスライド。互換性を持つことでWiMAX 2が開始されても通信可能エリアが狭まらないのは非常に便利です。
G:
つまり従来のWiMAXとWiMAX 2の基地局でハンドオーバーを行った場合も、特に問題はないのでしょうか?
野坂:
そこは問題ないですね。
G:
海外では「HTC Evo 4G」のような3GとWiMAXを兼ね備えたスマートフォンが登場していますが、日本でも登場する予定はあるのでしょうか。
野坂:
KDDIさんがCDMA2000とWiMAXのハイブリッド端末を出していますよね。これは「エリアのau」と「スピードのWiMAX」のコンビということですから、理屈から言ってそういうのが出てくるのは時間の問題だと思うんですよね。Sprintさんも「HTC Evo 4G」をリリースされて、それがものすごくヒットしています。
ただ、携帯電話会社さんたちは「端末もコンテンツも全て自分でやる」という、垂直統合型のモデルを採用しているのに対して、UQコミュニケーションズは事業者に回線を提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)モデルやオープンな水平型のビジネスモデルを展開しているため、デバイスを提供すること自体が各MVNOさんの役割だという発想なんですね。
「HTC Evo 4G」みたいなものをいますぐ出しますか?と言われますと、私たちがUQとして独自でやるほうが意味があると思ったらやりますし、MVNOさんの方でもいろいろなことを考えられているわけですから、そういったところから出る可能性もあるだろうということです。
個人的に言うと、「UQオリジナルの端末」というものはUQの良さを世の中によく知ってもらうために少し先導的にやるというか、そういうことをやらないといけないと思います。はっきり言うとSkypeなんてもっともっと早くやりたかったところなんですが、田中前社長がKDDIに行ってKDDIで出しちゃいましたからね(笑)だったらもっとプラスアルファのことを出さなくてはいけないなと。
G:
KDDIの回線とUQ WiMAXの両方を使えるデータ通信サービスが提供開始されましたが、こちらは状況に応じてネットワークを自動的に切り替えるタイプの端末を採用していたと思います。この端末のように、3GだけでなくKDDIが展開を予定しているLTEなども利用できる端末をリリースする予定はありますか?
野坂:
極端な話をすると、複数の回線を切り替えて利用できるコグニティブ端末ってあるじゃないですか。
今の世の中ではトラフィックがiPadやiPhoneだけ10倍出ているのを、どうやって減らせるかでみんなが苦労しているのが現実です。加入者が増えて、端末が高機能化して通信が大容量のものになったことで、徹底的に困っているのはワイヤレスのアクセスが弱いっていうことですから。
そうすると、「Wi-FiもWiMAXもLTEも3Gも全部使いながらトラフィックをどうやって減らすか」という時代がもうそこまで来ちゃっているんですね。それを実現するためには端末側が賢くないといけない。「今自分がどのエリアにいるのか」ということを判断してね。
野坂:
「WiMAX」と「LTE」ってよく対抗する規格として比較されますけれども、そんなことないんじゃないかと。私たちの良さはWiMAXのMVNOモデルということですから、例えばNTTコミュニケーションズさんやNTT東日本・西日本さんがお使いいただいたとしても良いわけです。別にKDDIが出資しているからといって「KDDIしかダメ」なんてことは言えませんからね。
そこら辺に私たちがオープンモデルで参入したことの意味があります。もうちょっと言ってしまうと、電波をもらっている以上は効率を最大に上げなければいけない使命がありますから。そこなのだと思います。「WiMAX対LTE」って何であんなにおもしろおかしく批評されるんですかね?
G:
2つの規格があれば、どうしても対立してしまうというところがあるのかもしれません。
野坂:
巨人対阪神ということですか(笑)ただ私たちからしますと、相手はまだ土俵に上がってきていないわけじゃないですか。それなのに「存在感があるのだな」と思います。
国際的にはインドがどちらの規格を採用するのかというところに注目が集まっています。インドは携帯電話が5億台、6億台と普及していますが、一番普及していないのがインターネットなんですね。ブロードバンドインターネット。今(ワイヤレスブロードバンドを)やらないと、インドの生産性というものが上がらないじゃないですか。ここで2年間待つんですか?と個人的には思いますけどね。
インドはどちらかというと、(LTEを推進している)NOKIAみたいな西側の影響が強いところじゃないですか。逆にWiMAXというのはIntelのチップがあって、Samsungの基地局があって……という、簡単に言うと太平洋諸国という流れですから。だから「GO WEST」か「GO EAST」みたいになっていますね。そういう意味で、インドというのは西洋と東洋の真ん中になります。
G:
確かにメタルネットワークがちゃんと整っていないのであれば、もうモバイルブロードバンド回線の基地局を整備してしまった方が早いですからね。
野坂:
日本のNTT東日本やNTT西日本にあたるインドの「BSNL」や「MTNL」が、すでに固定回線のない家庭向けにWiMAX事業を展開していますからね。ですから、どうしてあんなに騒ぐのかが私たちには不思議なところでもあります。
みんな単純に1つのところには集約されないですし、そうなればみんなも機会を失いたくないから両方を狙っていきます。「存在していないものの存在感」とでも言いますか。「買い控え」なんてまさにそうで、「もっと良いもの」が出ると思うから買わない……というものです。私は常に「単純に1つのところに集約されるものではない」ということを証明していかなければいけないんだと思います。
G:
「UQ WiMAXの目指すべき理想像」のようなものがあれば教えて下さい。
野坂:
さっきもチラッと言いましたが「大は小を兼ねる」と言いますか、移動可能なものは、当然固定を兼ねることもできるはずですから、移動だけじゃなくて固定にも攻め込むというのが本来の理想像かなと。
昔からよくネットワークと連動した「ホーム家電」というものの登場が取りざたされているじゃないですか。あの手合いがなかなかヒットせずにここまで来ていますが、今後はそれらを管理する「ベースステーション」とでも言うようなものができるようになるはずです。そういうものにWiMAXを搭載していくというのが究極の理想型かなと。
G:
なるほど。完全な社会のインフラとして生活自体のベースにしたいということですね。
野坂:
「あらゆるシーンで」と言うのはそういう意味なんです。イベントなどでWiMAX内蔵パソコンの良さを伝えていますが、一度使ってみるとみなさんどんどんお使いになられるものの、まだまだ「WiMAXパソコンて何?」という状況です。
「ネコとUQってフレーズまでは分かるんだけど」なんて感じです。10月に講演を行った時も、WiMAX内蔵パソコンについて話すと、みんなその後の懇親会で盛り上がるんですよ。「使いやすいよね」という具合にです。だけど一般の人はやっぱり分からないんですよね。だから一般のみなさんとイベントをやらせていただいたのはそのためなんです。あとはSkype型とかTV電話とかいった、みんなが一回飛びつくようなものを流行らせないといけないと思っています。
野坂:
そしてもう1つの重要な点として「医療」があります。さまざまな医療機器や健康管理サービスの連携を通じて人々の健康管理を支援するIntelさんのコンティニュア・ヘルス・アライアンスや、オムロンさんの老人介護事業もですが、ろうあ者向けにWiMAX入りのスマートフォンが出ていて、それで手話をやるんです。
今まではテレビ電話のアプリケーションがあってもコマ落ちがひどかったので手話にならなかったのですが、それができるというもので、そういった大会のスポンサーもやらせていただいています。やりながらいろいろなことがだんだん分かってくるんです。「ああ、こういうことで喜んでもらえるんだ」という感じですね。
G:
さきほど救急車の例がありましたが、あれはすごいと思いました。
野坂:
寸秒、分秒が問われる場面。そういう時のためにはものすごい重要ですよ。
G:
精細な画像を送信できるかどうかということも大事ですが、やはり一番大事なのはリアルタイム性とその大容量をどう有効活用するのかということですね。
野坂:
例えば「腸が出てますね」とか、平面じゃわかりづらいものが3Dになるとよく分かりますが、これから先、間違いなくそういう風になっていきますよ。「BWA(ブロードバンドワイヤレスアクセス)」というものがどの国も今後のキーワードになるのは間違いない事実です。
まして日本みたいな国はグローバルにやらなければいけない。だからそういう意味では迷いはないんですけど、普及速度と会社の体力勝負なのかなと思います。いきなりそんな話になって申し訳ないですが、そこがポイントなんですよね。結局どれだけUQファンというかWiMAXファンを増やすのかということにかかっています。
G:
2010年度中に1万5000局を目指して基地局を敷設されていると思いますが、現在の敷設状況というのはどうなっていますか?
野坂:
9月末で1万1067局まで来ましたので基地局は順調にいくと思います。年度末で1万5000というところまではなんとかしたいなと考えております。以前はエリアに関するネガティブなイメージがすごい強かったみたいですが、最近になって「なんだここまで使えるのか」という意見が出ています。
無料で15日間試用できる「TRY WiMAX」を実施していますが、最初のころに試用して失敗した人にもう一度試用してもらう「リトライWiMAX」を提供できないかと考えているところです。ところが個人情報の問題があるので、一度試用してみたもののやめた方の情報を利用することはできませんから、何か良い知恵は無いかな?と考えております。
データ通信端末やモバイルWiMAXルーター「WiMAX Speed Wi-Fi」を15日間無料で試用できる「TRY WiMAX」。公式サイトや家電量販店店頭で実施されています。
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G:
私もサービス開始当初は新製品発表会場などでWiMAXを使えないことが多かったのですが、最近つながるところが本当に増えてきましたね。
野坂:
それはちゃんと整備したからですよ(笑)
G:
地方にある、駅から離れたインターネット回線も無いホテルでWiMAXを試してみたら、利用できて助かったこともありました。
野坂:
そういう感動の瞬間がありますよね。そういった体験記を集めて何かを出さなきゃいけないなとも思うんです。何かキーワードを決めて、それに沿った体験記を集めてくるといったような。今年はきちんとそういうこともやっていきたいと思っています。是非、引き続きご愛顧のほどよろしくお願いします。
G:
本日はありがとうございました。
UQ WiMAXの公式ページは以下。現在WiMAX内蔵パソコンが当たるキャンペーンやWiMAX端末を安価に購入できるキャンペーンなども実施されています。
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