LANケーブルから電源供給するPoE給電ハブでコンセントから解放されてみた
PoE(Power over Ethernet)とはイーサネット経由で電力を供給する技術のこと。コンセントの位置から離れたところに設置するしかなく、電源供給が難しいような機器でも、PoE給電可能なハブとLANケーブルで接続できれば電源が供給できるようになるということです。
技術自体は2004年ごろから広まっていながらこれまでは使う機会がなかったのですが、先日購入したネットワークカメラ「VB-M40」がPoE対応で、しかもカメラという特性上必ずしも電源が近くにあるわけではないため、PoE給電可能なスイッチングハブを導入することになりました。
今回購入したのはバッファローの「BS-POE-2008MR」。
注文の品が到着しました。
さっそく箱を開けてセッティング準備を進めていきます。
内容物はこんな感じ、本体と付属品、導入ガイド、ケーブルが入っています。
付属品は固定器具やACアダプタなど。PoEといっても元のハブへは給電が必要となり、このハブからLANケーブルで接続した機器はACアダプタなしでもOKという形。
本体前面。
普通の8ポートスイッチングハブと見た目は大して変わりません。
背面はACアダプタを繋ぐだけ、非常に割り切った作りです。
側面は排熱口がぽつぽつと開いています。
幅はだいたい26cm。
奥行きは16cm。
高さは4cm。スイッチングハブとしてはそれほど大きなものではありません。
まずは電源を挿して……
普通のスイッチングハブと同じようにLANケーブルを接続するだけ。
LANケーブルの先をネットワークカメラに接続。電源ケーブル(緑色の接続部)はすでに抜いてあります。
これまではネットワークカメラからLANケーブルと電源ケーブル、さらにマイクとスピーカーといっぱいケーブルが出ていましたが、これで電源ケーブルは不要になりました。もともとVB-M40のACアダプタは別売なので、最初からPoE給電スイッチングハブを用意しておくのがベターです。
ケーブルが減り、より取り回しが効くようになったVB-M40。こういったカメラは天井の隅など、電源が取りづらい位置に設置することも多いので、PoE給電が便利です。
PoE対応スイッチングハブのBS-POE-2008MRの価格.com最安値は記事執筆時点では3万7012円でした。
価格.com - バッファロー BS-POE-2008MR 価格比較
ギガビットハブ(1000BASE-Tなど)ではなく10BASE-T/100BASE-TX対応という点には注意が必要ですが、PoE対応機器を使っているのであれば電源ケーブル削減に役立つので、機器によって通常のハブとPoE給電ハブを使い分けるというのは十分にアリな運用です。
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