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「Firefox 8」正式版登場、メモリ使用量を引き続き削減&新機能さらに追加


今回は新たにTwitter検索機能、タブを選択してから読み込みを開始、サードパーティによって許可なく追加されたアドオンを無効化、WebGLへのさらなる対応、HTML5で右クリックしたときのコンテキストメニューへ任意の項目を追加などの新機能が加わっており、メモリ使用量も前回のFirefox7に引き続き削減されています。また、Android版のFirefoxもパワーアップしています。

Mozilla Japan ブログ - Twitter 検索とブラウジングをさらに便利にする新機能を追加した Mozilla Firefox の最新版を公開
http://mozilla.jp/blog/entry/7466/

Firefox 8 の主な新機能を紹介します Mozilla Developer Street (modest)
https://dev.mozilla.jp/2011/09/firefox8/

Firefox 8 リリースノート
http://mozilla.jp/firefox/8.0/releasenotes/

新機能一覧は以下のようになります。

◆Twitter検索機能
Windows/Mac/Linux版のFirefoxの検索エンジンとして新たに「Twitter」が加わり、旬の話題や#ハッシュタグ、@ユーザ名をより簡単に検索可能に。


◆タブを選択するまで読み込まない設定を追加(タブを多数使っていても起動時間を短くできる)
たくさんのタブを開いているときにすばやくウィンドウを復元できるよう、タブを選択してから読み込みを開始することが可能。これは人気のアドオン「BarTab」の機能を一部、Firefoxの標準機能として取り込んだもので、設定画面の「一般」タブで「タブが選択されるまでページを読み込まない」にチェックを入れれば使用可能に。現在のタブだけを読み込むことで起動時間が短縮されるとのこと。


◆許可なく追加されたアドオンを無効化(アドオンの管理機能強化)
他のソフトウェアをインストールした後、いつの間にかFirefoxへアドオンが追加されないようになりました。Firefox 8の初回起動時にはアドオンの有効・無効を確認する画面が表示され、外部プログラムにより以前からインストールされているアドオンについてはこの画面で継続利用をするかどうか選択可能。なお、外部プログラムによってインストールされたアドオンはデフォルトでは無効化する設定になっており、不要なアドオンを無効化することで、より高速&より安定して動作するようになるそうです。

◆デフォルトのサイトアイコンが変更
サイト独自のアイコンが用意されていない場合、タブやブックマークのアイコンには空白のドキュメントのアイコンが使用されていましたが、今後はアイコンがないことを表す四角い点線が表示されるようになるそうです。


こんな感じ


◆WebGLへのさらなる対応(WebGLのクロスドメインテクスチャ)
WebGLは、サイトがプラグインを使うことなくハードウェアアクセラレーションを活用して、3Dグラフィックスをブラウザ上で表示できるようにする新たなWeb標準規格で、WebGLが実際に使われている例は以下の「Google MapsGL」を見れば理解可能。自分のパソコンのグラフィックスドライバがWebGLに対応していれば、Firefox上で3D地図を体験できます。

Google Maps meets WebGL - YouTube


なお、WebGLのクロスドメインテクスチャ(他ドメインの画像をテクスチャに用いること)は、Firefox4では利用できていたのですが、セキュリティ上の理由によりFirefox5~7では無効化されており、今回のFirefox8からはCORS(Cross-Origin Resource Sharing)を用い、テクスチャ画像としての利用を明示的に許可することでクロスドメインテクスチャを再び使えるようにしたとのことです。

◆HTML5で右クリックしたときのコンテキストメニューへ任意の項目を追加可能に(HTML5で定義されている<menu>要素に対応)
ユーザーがページ上で右クリックしたときに表示されるコンテキストメニューをHTML5だけで、ブラウザ自体のコンテキストメニューへ任意の項目の追加が可能に。


英辞郎 on the WEB」での事例が分かりやすいです。


◆insertAdjacentHTML() をサポート
insertAdjacentHTML()はInternet Explorer 4で最初に実装され、後にHTML5標準に含められたメソッド。innerHTMLプロパティと同様にHTMLでマークアップされた文字列を渡して新しい要素を挿入できるそうです。なお、このメソッドはinnerHTMLよりも柔軟かつ高速に動作するとのこと。

◆マスターパスワード機能(Android版)
Android版Firefoxにもついにマスターパスワードが導入され、Firefoxに保存されているすべてのユーザー名とパスワードを保護可能に。

◆HTML5のウェブアプリをホーム画面へ追加可能に(Android版)
HTML5ベースのウェブアプリのアイコンをAndroidのホーム画面へ追加し、ワンタップで起動可能に。

◆スマートバーで「貼り付けて移動」(Android版)
URLをコピーしてスマートバー(ロケーションバー)に貼り付ける場合、これまでは「貼り付けてから確定する」という2ステップ必要だったものが、新しく「貼り付けて移動」メニューが登場し、1ステップでページ表示可能。

なお、最新のFirefox8に更新する手順は以下のようになります。

◆最新版への更新方法
更新機能を利用せずにダウンロードを行う場合はここをクリックすればWindows版Firefox8インストーラーのダウンロードが可能です。

それ以外の簡単な方法としては、まず「ヘルプ」をクリックし、「Firefoxについて」を選択


「ソフトウェアの更新を確認」をクリック


「ダウンロードした更新を適用」をクリック


確認中、しばらく待ちます


「Firefoxを更新する」をクリック


互換性がなく、無効化するアドオンが表示されるので「OK」をクリック


ダウンロード中


「Firefoxを再起動」をクリック


再起動して確認中


Firefox8からの新機能として、「許可なく追加されたアドオンを無効化」というのがあるので、無効化したいアドオンのチェックを外し、「次へ」をクリック


無効化されるアドオンと更新されるアドオンが表示されるので「次へ」をクリック


アドオン更新中、終わればアップデート完了です

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in レビュー,   ソフトウェア, Posted by darkhorse

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