AppleはGoogle検索をiOSに採用して1100億円以上も儲けたことが明らかに
iOS 7からSiriの検索はMicrosoftのBingを利用していますが、Appleは依然として、それ以外のiOS上の検索サービスにGoogleを採用しています。検索機能を使えるようにするための使用料として「一体GoogleはAppleにいくら払っているのか?」と人々の関心が集まっていましたが、Google対Oracleの裁判で、ついにその金額が明らかにされました。
Google Paid Apple $1 Billion to Keep Search Bar on iPhone - Bloomberg Business
http://www.bloomberg.com/news/articles/2016-01-22/google-paid-apple-1-billion-to-keep-search-bar-on-iphone
GoogleはAndroidのJava使用について、現在Oracleと訴訟を行っています。この訴訟では、Oracle側の弁護士であるアネット・ハースト氏がGoogleの異常なほどの営利主義を連邦治安判事に訴えるべく、「GoogleがAndroidで得ている収益は310億ドル(約3兆6400億円)で、利益は220億ドル(約2兆6000億円)にも上る」ということも明らかにされました。
GoogleがAndroidで3兆6000億円以上の収益を上げていることが明らかに - GIGAZINE
この裁判の資料から、GoogleはiOS端末に検索バーを搭載してもらう代わりに、Appleデバイスを通じてあげた収益の1%をAppleに払うと同意していたことも明らかになっており、2014年における支払い額は10億ドル(約1190億円)に上ると見られています。
このことは裁判中、ハースト弁護士によって主張されたのですが、この事実に対してGoogleとAppleの広報はコメントを拒否。「GoogleがAppleにお金を払っている」というのは近年ウワサされていたところですが、ティム・クックCEOはGoogleの広告ベースの収益モデルを「プライバシーの侵害だ」と批判しており、事実は不明のままでした。
また、ハースト弁護士は、「ある時点において、AppleとGoogleのレベニューシェアは34%だった」と主張。34%という数字がGoogleとAppleどちらのものかは不明ですが、Google側の弁護士は他者との交渉に影響を与えることを考慮して、「この情報は明らかにされるべきことではなく、記録から削除して欲しい」と返したそうです。
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