SealHandleScope API、ARMサポート改善、npmプライベートモジュール
今週は io.js の v1.7.0 と v1.7.1 のリリースを行いました。完全なチェンジログは GitHub で確認できます。
- build: 公開前に修正が発生し、リリースされなかった
1.7.0
で発生した、Makefileのリリースビルドに関する記述のシンタックスエラーを修正 #1421(Rod Vagg)。 - C++ API: Fedor Indutny は、io.jsにバンドルされ、バックポートされているV8の機能の実装に貢献しました。
SealHandleScope
は、HandleScope
の中で意図していないメモリアロケーションを防ぐために、C++ アドオンの作者が_seal_できるようになります。この機能は、#1075 のメモリリークを検出する手助けになります。また、#1395(Fedor Indutny) にて、io.jsのルートのHandleScope
で有効化されました。 - ARM: このリリースには、ARMでのビルドとテストのサポート状況を改善するための重要な実装が含まれています。io.jsのARMv6・ARMv7・ARMv8が載っているCIクラスターは、全ての(主に)ビルドとテストが通ったことをレポートしました。
- ARMv8 64-bit (AARCH64) は、
epoll_wait()
の存在が誤って検知されてしまうlibuvのバックポートの修正を含め、適切にサポートされています。#1365(Ben Noordhuis) - ARMv6: ARMv6 (Raspberry Piを含む) では、
Math.exp()
に関する問題が #1376 にて報告されています。"fast math" 機能をV8で使う際に発生する問題の原因は、ARMv6向けの誤ったコードジェネレーターです。--nofast_math
オプションは、これを避けるために全てのARMv6のバリアントでデフォルト有効化されています。fast mathを再び有効化するには、--fast_math
オプションを使います。#1398(Ben Noordhuis) - Tests: ARMv6 以降、及び ARMv7 では、動作の遅いプラットフォーム向けにタイムアウトの時間を調整しています。#1366(Roman Reiss)
- ARMv8 64-bit (AARCH64) は、
- npm: バージョンを
2.7.6
にアップデート。詳細は release notes を参照してください。
beforeExit
が実行されている最中の非参照のtimersに起因するいくつかの問題は、まだ解決されていません。詳細は #1264 を参照して下さい。- REPL 内のサロゲートペアがターミナルのフリーズを引き起こすことがあります。 #690
process.send()
はドキュメントに記述されている通り、本来は同期的に実行されるはずですが、1.0.2
にて発生した不具合により非同期的に呼び出されてしまうようになりました。詳細は #760 を、修正については #774 を参照して下さい。dns.setServers()
を呼び出している間の DNS クエリが、進行中にアサーションに失敗してプロセスをクラッシュさせることがあります。#894- readline: エスケープ処理の分割が正しく動作しません。詳細は #1403 を参照してください。
- io.js と Node Foundationの違いについて iojs/io.js#1416.
- NPM はプライベートモジュールをリリース、npm incは資金調達を実施 raises.
- Node Foundationについて思うこと Medium.
- io.js v1.8.0のcryptoのパフォーマンスについて io.js wiki.
- io.js への言及 Oracle's blog.
- io.jsのビルド状況について April 2015.
- JSConf Uruguay のチケットが販売中です。4月24-25日にウルグアイのモンテビデオにて開催されます。
- NodeConf Adventure が6月11-14日にカリフォルニアのウォーカークリークランチにて開催されます。
- CascadiaJS のチケットが販売中です。7月8-10日にワシントン州にて開催されます。
- NodeConf EU のチケットが販売中です。9月6-9日にアイルランドのウォーターフォードにて開催されます。