Apple M3 Proチップとは
M3 Proチップは、3nmプロセスを採用した最先端のチップが採用され、より高速かつ効率的な次世代のGPUが搭載されている。
リアルタイムでハードウェアのローカルメモリーの使用量を割り当てる「Dynamic Caching」に対応しており、それぞれのタスクに必要な正確な量のメモリのみが使われる仕組みだ。
M3チップよりさらに優れたパフォーマンスと追加のユニファイドメモリへの対応を実現。プログラマー、クリエイター、研究者といったユーザー向けに、より負荷の高いワークフローを可能にする。
メモリ帯域幅に注意
注意するべき点として、M3シリーズのProとMaxチップは、M2 Pro/Max以前に比べてメモリ帯域が減っている。
以前と同じメモリ帯域を実現するためには、16コアCPUと40コアGPU搭載M3 Maxチップを選択する必要がある。M3 Proは200GB/sから150GB/sに、M3 Maxは400GB/sから300GB/sに減っている。
Apple M3 Proチップの構成
- 最大12コアCPU(最大6つの高性能コア+6つの高効率コア)
- 最大18コアGPU
- 16コアNeural Engine
- 150GB/sのメモリ帯域幅
- 18GB、36GBメモリ
M2 Proチップは、最大12コアのCPU、最大38コアのGPU、16コアのニューラルエンジンから構成されている。
CPUは、高性能コア8つと高効率コア4つが組み合わさった12コア構成。GPUは、16コアと19コアから選択できる。最大32GBのユニファイドメモリを搭載できる。
メディアエンジンは、共通してハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProRes、ProRes RAWをサポートし、ビデオデコードエンジンが用意されている。
Apple M1 Proチップとの比較
Apple M2 Proチップは、Apple M1 Proチップより高効率コア数が2コア→4コアに増え、GPUのコア数が最大16コア→最大19コアに増えている。メモリの最大搭載量は最大32GBまでとなっており、変化はない。
CPU性能は最大20%高速化、GPU性能は最大30%高速化、Neural Engineは40%高速化している。
Apple M2 Proチップの構成
- 6つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した10コアCPU
- 16コアGPU
- 最大32GBのユニファイドメモリ
- 200GB/sのメモリ帯域幅
- 16コアNeural Engine
- 8つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した12コアCPU
- 19コアGPU
- 最大32GBのユニファイドメモリ
- 200GB/sのメモリ帯域幅
- 16コアNeural Engine