- 販売開始日: 2020/07/10
- 出版社: 日経BP
- ISBN:978-4-296-10662-2
蓄電池社会が拓く エネルギー革命
著者 野澤 哲生
自然エネルギーは、作れば作るほど安くなる“工業製品”だ!太陽光発電や風力発電による電力は再生可能エネルギー、または自然エネルギーとも言われるが、実は工場で大量生産される“...
蓄電池社会が拓く エネルギー革命
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商品説明
自然エネルギーは、作れば作るほど安くなる“工業製品”だ!
太陽光発電や風力発電による電力は再生可能エネルギー、または自然エネルギーとも言われるが、実は工場で大量生産される“工業製品”でもある。こうした電力は「スワンソンの法則」に沿って、作れば作るほど安くなることが知られている。事実、太陽光発電の発電コストは既に当初の1/100になっている。しかもまだまだ安くなり、その下限は見つからない。将来的には、太陽光発電の発電コストは“ほぼタダ”に近づく。
米フォードが20世紀初頭に自動車を大量生産し、“馬”に頼っていた我々の移動手段を一変させたように、電力の世界もこれまでの化石燃料の“狩猟採集時代”から“工業化時代”へと変わる。すると我々の生活も大きく変わる。今から再エネを積極的に導入していけば早ければ2050年には日本でも現行の電力需要量と同じ量(約1兆キロワット時)を再エネだけで賄える計算で、電気料金は現行の1/10~1/2になる。製造業はもちろん、物流、運輸、情報通信などに掛かっていた諸費用も大幅に安くなる。空飛ぶタクシーなどの新産業にとっても朗報だ。石油あるいは石油から作られていた化学製品が電気エネルギーを使った合成によって自然エネルギーから作られるようにもなる。
その実現のために、取り組む必要があるのは再エネの大量生産だけではない。その工業製品としての“電力”を一時保管する倉庫、つまり蓄電池も大量生産する必要がある。電力の工業化時代は、蓄電池が社会の隅々まで浸透した“蓄電池社会”でもある。その先には“水素社会”も待っている。
目次
- 第1章 なぜ今、電気代を1/10にできないか
- 格安料金の実現を阻む黒幕
- 1/10にならない2つの理由
- 電力系統は最後の超計画経済
- 黒幕は「同時同量則」
- 第2章 太陽電池/再エネ編:再エネの本質は電力の工業化
- 電力源の“狩猟採集”時代が終焉へ
- 再エネは工業製品
- 日本でも再エネが本格化
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