Wikipedia

「蔣緯国」の版間の差分

履歴の双方向閲覧
← 古い編集
削除された内容 追加された内容
ビジュアルウィキテキスト
m INeverCry によってCommonsから削除された Chiang_Wei-kuo_ROC_general.jpg を除去。理由: Copyright violation, see commons:Commons:Licensing.
Cewbot (会話 | 投稿記録)
ボット
775,238 回編集
m 解消済み仮リンク林洋港を内部リンクに置き換えます (今回のBot作業のうち30.6%が完了しました)
 
(31人の利用者による、間の47版が非表示)
1行目:
{{中華圏の人物
| 名前=蒋蔣 緯国
| 画像=[[File:蒋纬国将军.jpg|200px]]
| 画像の説明= 中華民国軍中将の頃の蒋緯国（1965-1969頃）
| 出生=[[1916年]][[10月6日]]
| 死去=[[1997年]][[9月22日]]
| 出身地={{JPN}} [[大日本帝国東京府]][[東京府市]]
| 死没地={{ROC}} [[台北市]][[北投区]]<br/>([[台北栄民総医院]])
| 職業=政治家
| 簡体字=蒋蔣纬国
| 繁体字=蔣緯國
| ピン音=Jiǎng Wěiguó
16 ⟶ 17行目:
| 発音=ジャン ウェイグオ
}}
'''蒋蔣 緯国'''（しょう いこく、[[1916年]][[10月6日]] - [[1997年]][[9月22日]]）は、[[中華民国]][[国民革命軍]]の軍人。幼名を'''建鎬'''、号を'''念堂'''と称す。
 
== 幼年期 ==
{{出典の明記| section = 1| date = 2022-02}}
蒋蔣緯国は[[蒋蔣介石]]の次男である。本人は蒋蔣介石の養子であることを否定していたが、晩年に著した自伝『千山独行 : 蒋：蔣緯国的人生之旅』の中で、生父は[[戴季陶]]であり、母親は日本で看護師をしていた[[重松金子]]であることを認めている。
 
== 国共内戦以前 ==
[[Image:Chiang Wei-kuo Nazi 1.jpg|thumb|left|150px|[[軍服 (ドイツ国防軍陸軍)#礼服|ドイツ国防軍陸軍下士官の礼装]]を着た'''蒋蔣緯国'''ドイツ軍伍長(1938年?)。肩章は士官候補生を、[[飾緒]]は優等射手を示す。]]{{出典の明記| section = 1| date = 2022-02}}
[[東呉大学]]経済学科に学び、[[1936年中独合作]]にと呼ばれる[[中国国民党]]と[[ナチス党]]率いる[[ドイツ国]]の提携が模索されるなか、[[1936年]]にドイツへ赴き、く。その翌年には[[ドイツ国防軍]]に入隊、[[ドイツ陸軍 (国防軍)|ドイツ陸軍]][[ミュンヘン]][[士官学校]]に入学している。卒業後も[[ドイツ国防軍]]の軍務に就き続け、[[第二次世界大戦]]初期、ドイツ陸軍少尉として装甲部隊に所属し、[[ポーランド侵攻]]に従軍した。しかし[[日独伊三国同盟]]構想が強まると中国に帰国、その後は中華民国国民革命軍に入隊し、[[日中戦争]]及び[[国共内戦]]に参加している。国民革命軍では主に装甲部隊を指揮し、1944年に少佐、1945年に28歳で中佐となった。
 
同士官学校卒業後もドイツ軍の軍務に就き続け、第98[[山岳猟兵]]連隊で山岳戦の教程を修了して、山岳猟兵の証であるエーデルヴァイス章を授与された。[[第二次世界大戦]]初期、ドイツ陸軍士官候補生として装甲部隊に配属され、[[アンシュルス|オーストリア併合]]に従軍した。[[ポーランド侵攻]]にもオブザーバーとして従軍する予定であったが、その途上で立ち寄った在ベルリン中国大使館経由で受けた指示によって、[[アメリカ合衆国]]で軍事教育を続けることになった。アメリカではいったん[[アメリカ陸軍航空隊|陸軍航空隊]]士官学校へ入校したが、ドイツでの経験が考慮されたことにより、フォートノックスの戦車部隊へ移され、同地ではドイツ軍の戦術等について講義を行っている。その後[[日独伊三国同盟]]構想が強まると中国に帰国、その後は中華民国国民革命軍に入隊し、[[日中戦争]]及び[[国共内戦]]に参加している。国民革命軍では主に装甲部隊を指揮し、1944年に少佐、1945年に28歳で中佐となった。
 
[[1957年]]にはドイツ系の{{仮リンク|蔣丘如雪|zh|蔣丘如雪}}と結婚し、[[1963年]]に一児をもうけた。
 
== 国共内戦後 ==
中国国民党軍が[[国共内戦]]に敗れて台湾に渡った後、[[1963年]]に{{仮リンク|明徳小組|zh|明德專案（1963-1975）#德國軍事顧問團明德小組}}（{{lang-de|Ming-teh-Gruppe}}）と呼ばれる[[西ドイツ]]の[[ドイツ連邦軍]]の{{仮リンク|オスカー・ムンツェル|de|Oskar Munzel}}少将率いる軍事顧問団が設立され、蔣緯国がその連絡役を務めた<ref>{{cite web| url =http://la.worldjournal.com/view/full_sf/22580056/article-| title =蔣介石 曾聘德軍顧問訓練國軍| work =世界新聞網-北美華人社區新聞| author =王慶偉| location =美國史丹福| year =2013| date =May 15, 2013|accessdate=2019-08-01| language =zh| publisher =北美世界日報| deadurl =yes| archiveurl =https://archive.is/20140522151602/http://la.worldjournal.com/view/full_sf/22580056/article-| archivedate =2014年5月22日}}</ref><ref>Wang, Yue-che (2007). German Military Advisors in Taiwan 1963-1975 (明德專案 : 德國軍事顧問在台工作史實) (in Chinese). Taipei, Taiwan: Transoxania Publishing Corp. ISBN 9789574146543.</ref>。[[1964年]]に{{仮リンク|湖口兵変|zh|湖口兵變}}が発生すると蔣緯国への軍権授与は停止された。同年、三軍将校の戦略教育の準備に着手、[[1969年]]には[[三軍大学]]に[[戦略]]教育を目的とした戦争学院を設立する。[[1975年]]に陸軍二級上将に昇格し、三軍大学校長に就任、[[1980年]]は[[聯合後勤司令部]]（[[後方支援]]司令部）総司令に着任する。
 
台湾に渡った後の[[1964年]]に[[湖口兵変]]が発生すると蒋緯国への軍権授与は停止された。同年、三軍将校の戦略教育の準備に着手、[[1969年]]には戦争学院を設立する。[[1975年]]に陸軍二級上将に昇格し、[[三軍大学]]の校長に就任、[[1980年]]は[[聯合後勤司令部]]（[[後方支援]]司令部）総司令に着任する。[[1986年]]の退役後は[[国家安全会議]]秘書長に就任した。[[1990年]]のに[[国民大会]]での[[1990年中華民国総統選挙|総統選挙]]が行われた際、[[中国国民党]]では当初[[林洋港]]を総統候補、蒋蔣緯国を副総統候補にする動きがあった。だが、最終的に両者は総統選挙立候補を断念した。この際、[[李登輝]]が総統に候補、[[李元簇]]が副総統に候補として擁立されて当選した。[[1993年]]には[[総統府]]資政（顧問）に任命されている。
 
[[1993年]]には[[総統府]]資政（顧問）に任命されたが、同年10月にアメリカの[[中国共産党]]系中国語紙{{仮リンク|僑報|zh|侨报}}で[[中華人民共和国]]の[[鄧小平]]が唱える[[中国式社会主義]]（中国特色社会主義）を支持すると述べたため、台湾世論から批判を浴びた<ref>張炎憲、陳美蓉、黎中光編『台灣近百年史論文集』(七)統一運動的聲音 1996年 吳三連台灣史料基金會</ref><ref name=chinatimes>{{cite web|url=https://www.chinatimes.com/newspapers/20171229000218-260306?chdtv |title=兩岸史話－蔣緯國積極參與新同盟會|publisher=中時電子報 |date=2017年12月29日 |accessdate=2019-04-27 |language=zh-TW}}</ref>。また、李登輝総統が[[台湾独立]]路線を推進するにつれてそれを批判するようになり、{{仮リンク|許歴農|zh|許歴農}}らの設立した{{仮リンク|新同盟会|zh|新同盟會}}に参加して[[中国統一]]を主張する{{仮リンク|統派|zh|統派}}の論客になった<ref>{{cite web|url=http://hk.crntt.com/doc/1053/6/2/6/105362653.html?coluid=136&kindid=4730&docid=105362653&mdate=0311001352 |title=李風：憶蔣緯國談統⼀ 看當今國⺠黨現狀|publisher=中國評論新聞網 |date=2019年03月11日 |accessdate=2019-04-27 |language=zh-TW}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.orgs.one/show/148382 |title=誓言「一個中國，和平統一」！蔡英文最強勁敵來襲 總統地位或不保|publisher=閃文聯盟 |date=2018年03月02日 |accessdate=2019-08-09 |language=zh-TW}}</ref><ref name=chinatimes/>。
蒋緯国は民間でも活躍し、[[中華戦略学会]]の創設を初め、<!-- 美生会中国総会会長、 美生會は[[フリーメイソン]]の中国語名のひとつ 中国語版Wikipediaの項目名は[[:zh:共濟會]] -->中独文化経済学会理事長、[[中華民国サッカー協会]]理事長などを歴任した。▼
 
▲蒋蔣緯国は民間でも活躍し、[[中華戦略学会]]の創設を初め、<!-- 美生会中国総会会長、 美生會は[[フリーメイソン]]の中国語名のひとつ 中国語版Wikipediaの項目名は[[:zh:共濟會]] -->中独文化経済学会理事長、[[中華民国サッカー協会]]理事長など、{{仮リンク|静心小学|zh|靜心小學}}会長等を歴任した。
1997年9月22日、[[糖尿病]]合併症により[[台北栄民総医院]]で死去した。▼
 
{{-}}
▲1997年9月22日、[[糖尿病]]合併症により[[台北栄民総医院]]で死去した。享年80歳。
 
== 系図 ==
{{蒋蔣介石家系図}}
 
== 親族 ==
* [[蒋蔣介石]]（父）
* [[蒋蔣経国]]（兄）
* [[蒋蔣友柏]]（大甥）
* {{仮リンク|蔣孝剛|zh|蔣孝剛}}（長男）
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
 
== 外部リンク ==
*{{commonscat-inline|Chiang Wei-kuo}}
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:しよう いこく}}
[[Category:台湾の政治家]]
47 ⟶ 63行目:
[[Category:中国国民党の人物]]
[[Category:ドイツ第三帝国の軍人]]
[[Category:戦車隊指揮官]]
[[Category:日中戦争の人物]]
[[Category:国共戦争の人物]]
[[Category:東京都出身の人物]]
[[Category:日系人の政治家]]
[[Category:日系中国人]]
[[Category:日系台湾人]]
[[Category:スペイン内戦の人物]]
[[Category:中華民国の人物 し|よう いこく]]
[[Category:蔣介石]]
[[Category:蔣家|いこく]]
[[Category:1916年生]]
[[Category:1997年没]]
 
[[de:Chiang Wei-kuo]]
[[en:Chiang Wei-kuo]]
[[fr:Chiang Wei-kuo]]
[[ko:장웨이궈]]
[[no:Wego Chiang]]
[[pt:Chiang Wei-kuo]]
[[ru:Цзян Вэйго]]
[[sv:Wego Chiang]]
[[zh:蔣緯國]]
「https://ja.wikipedia.org/wiki/蔣緯国」から取得