要友紀子
要 友紀子(かなめ ゆきこ、1976年 - )は、日本の人権活動家、セックス・ポジティブ・フェミニスト。セックスワーカーの権利を求める活動を行っており、セックスワーカー当事者と支援者によって構成される団体「SWASH」(Sex Work And Sexual Health)の代表を務めている[1][2]。
主張
性風俗産業に対する差別を告発しており、買春者処罰法は実際には買春者よりセックスワーカーが逮捕されることが多いとして批判している[3]。また、風俗嬢の実名報道の問題性を指摘している[4]。
岡村隆史の風俗に関する発言について「不快感を与えるものだった」としながらも「社会は風俗に対して職業差別の意識もあり、男性の従業員もいるため、女性差別の問題と矮小化できるものではない」として岡村への過剰な非難を控えるように呼び掛けた[5]。
日本における2019年コロナウイルス感染症の流行に応じて休校が行われた際に設置された保護者への助成金で、性風俗業者が対象外とされたことを批判し、SWASHとして厚生労働大臣加藤勝信宛に要望書を提出した[6][7]。
著書
- 『売る売らないはワタシが決める 売春肯定宣言』ポット出版、2000年。ISBN 978-4939015243。
- 『風俗嬢意識調査 126人の職業意識』ポット出版、2005年。ISBN 978-4939015762。
- 『セックスワーク・スタディーズ』日本評論社、2018年。ISBN 978-4535587243。
参考文献
- ^ “第148回「性風俗業者が給付金を受け取れないのはなぜか?」”. 毎日新聞 (2020年10月8日). 2021年8月26日閲覧。
- ^ “(ひと)要友紀子さん 風俗業従事者を支援しない国の方針に反対の声を上げた”. 朝日新聞 (2020年5月30日). 2021年8月26日閲覧。
- ^ “性産業の禁止は、働く人にどんなリスクを生むか Save us from saviours!”. サイゾー (2020年8月28日). 2021年8月26日閲覧。
- ^ “なぜ加害者は匿名で被害者は実名?立川男女殺傷事件で改めて問う、実名報道の是非”. SPA! (2021年6月25日). 2021年8月26日閲覧。
- ^ “ナイナイ岡村「風俗発言」 改めて女性差別考える 過度な「制裁」疑問の声も”. 東京新聞 (2020年5月11日). 2021年8月26日閲覧。
- ^ “性風俗産業はなぜ保護者支援制度から一時除外されたのか セックスワーカー団体代表”. 毎日新聞 (2020年5月8日). 2021年8月26日閲覧。
- ^ “休校に伴う助成金、風俗業は対象外 「職業差別」批判も”. 朝日新聞 (2020年4月3日). 2021年8月26日閲覧。
外部リンク
- 要友紀子 (@kanameyukiko) - X(旧Twitter)