上益城郡
熊本県(肥後国)の郡
人口81,580人、面積783.96km²、人口密度104人/km²。(2024年10月1日、推計人口)
以下の5町を含む。
郡域
歴史
近世以降の沿革
- 鯰村、下鯰村、西鯰村、上仲間村、下仲間村、犬淵村、上島村、西上島村、万ヶ瀬村、秋唯村[1]、陣村、小坂村、上六嘉村、下六嘉村、南六嘉村、北甘木村、上北甘木村、井寺村、櫛島村、小池村、下砥川村、砥川村、上砥川村、木崎村、赤井村、上無田村[2]、下牟田村、東沼山津村、西沼山津村、中牟田村、西牟田村、東無田村[3]、広崎村、古閑村(現・益城町)、西総領村、東総領村、福富村、馬水村、安永村、宮園村、木山町村、迫村、福原村、北福原村、中福原村、下福原村、平田村、下寺中村、寺中村、下陣村、上陣村、田原村、小谷村、杉堂村、下河原村、中河原村、河原村、戸次村、馬場楠村、曲手村、上唐川村、唐川村、坂谷村、西原村、小鹿村、安平村、上揚村、東寒野村、西寒野村、上豊内村、下豊内村、岩下町[4]、仁田子村、大町村、横田村、有安村、中横田村、下横田村、浅井村、上早川村、下早川村、北早川村、糸田村、古閑村(現・甲佐町)、八町村、山出村(現・甲佐町)、芝原村、吉田村、府領村、和田内村、上田口村、下田口村、津志田村、中山村、三ヶ村(現・甲佐町)、世持村、麻生原村、船津村、辺田見村、南木倉村、西木倉村、東木倉村、北木倉村、高山村、高野村、下高野村、甘木村、今城村、牛ヶ瀬村(現・御船町)、御船町村、横野村(現・御船町)、川内田村、梅木村(現・御船町)、水越村、東水越村、南上野村、北上野村、東上野村、西上野村、八勢村、南田代村、北田代村、上田代村、下馬尾村、千滝村、牧野村、荒谷村、白小野村、万坂村、藤木村、勢井村、柚木村、葛原村、三ヶ村(現・山都町)、猿渡村、市原村、山田村、芦屋田村、長田村、南田村、上司尾村、寺川口村、大野村、杉村、梅木村(現・山都町)、田小野村、金内村、北中島村、中島村、木鷺野村、原村、片平村、下大川村、今村、入佐村、黒木尾村、川俣村、名連石村、上名連石村、下名連石村、篠原村、山出村(現・山都町)、麻生村、仁田尾村、牛ヶ瀬村(現・山都町)、鶴底村、川口村、井牟田村、江野原村、畑村、男成村、稲生原村、上河井野村、平野村、大川村、仏原村、安方村、高月村、浜村、浜町、轟村、桐原村、田吉村、下河井野村、下田所村、上田所村、横野村(現・山都町)、河内村、成君村、尾野尻村、小野尻村、下市村、小原村、長野村、犬飼村、新藤村、小ヶ蔵村、白石村、津留村、目丸村、菅村
- 明治4年7月14日(1871年8月29日) - 廃藩置県により熊本県(第1次)の管轄となる。
- 明治5年6月14日(1872年7月19日) - 白川県の管轄となる。
- 明治7年(1874年) - 以下の各村の統合が行われる。(2町180村)
- 田口村 ← 和田内村、上田口村、下田口村
- 早川村 ← 下早川村、北早川村
- 白旗村 ← 古閑村(現・甲佐町)、八町村、山出村(現・甲佐町)
- 滝尾村 ← 横野村(現・御船町)、川内田村、梅木村(現・御船町)
- 七滝村 ← 南上野村、北上野村、東上野村
- 上野村 ← 西上野村、八勢村、南田代村
- 田代村 ← 北田代村、上田代村
- 北福原村・中福原村・下福原村が福原村に、下河原村・中河原村が河原村に、東水越村が水越村に、稲生原村が男成村にそれぞれ合併。
- 沼山津村 ← 東沼山津村、西沼山津村
- 総領村 ← 西総領村、東総領村
- 豊内村 ← 上豊内村、下豊内村
- 小笹村 ← 篠原村、山出村(現・山都町)[小村小払村]
- 麻山村 ← 山出村(現・山都町)[残部]、麻生村
- 鶴ヶ田村 ← 仁田尾村、牛ヶ瀬村(現・山都町)、鶴底村
- 大平村 ← 平野村、大川村
- 城原村 ← 轟村、桐原村
- 田所村 ← 下田所村、上田所村
- 野尻村 ← 尾野尻村、小野尻村
- 白藤村 ← 白石村、犬飼村[小村愛藤寺村]
- 明治9年(1876年) - 以下の各村の統合が行われる。(2町138村)
- 豊秋村 ← 万ヶ瀬村、秋唯村
- 島田村 ← 櫛島村、東無田村
- 寺迫村 ← 迫村、下寺中村
- 木倉村 ← 南木倉村、西木倉村、東木倉村、北木倉村
- 高木村 ← 高山村、高野村、下高野村、甘木村
- 滝川村 ← 今城村、牛ヶ瀬村(現・御船町)
- 上寺村 ← 上司尾村、寺川口村、大野村
- 杉木村 ← 杉村、梅木村(現・山都町)
- 島木村 ← 中島村、木鷺野村
- 城平村 ← 片平村、下大川村
- 黒川村 ← 黒木尾村、川俣村
- 御所村 ← 名連石村、上名連石村
- 川野村 ← 横野村(現・山都町)、河内村
- 長原村 ← 小原村、長野村
- 新小村 ← 新藤村、小ヶ蔵村
- 下鯰村・西鯰村が鯰村に、西上島村が上島村に、南六嘉村・上無田村が下六嘉村に、上北甘木村が北甘木村に、下砥川村・上砥川村が砥川村に、木崎村が赤井村に、上唐川村が唐川村に、今村が入佐村に、浜村が浜町にそれぞれ合併。
- 御船町村が改称して御船町となる。
- 明治10年(1877年) - 下牟田村・中牟田村・西牟田村が合併して秋田村となる。(2町136村)
- 明治12年(1879年)1月20日 - 郡区町村編制法の熊本県での施行により、行政区画としての上益城郡が発足。郡役所が辺田見村に設置。
- 明治13年(1880年) - 三ヶ村(現・甲佐町)が改称して南三箇村となる。
町村制以降の沿革
- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。(3町30村)
- 河原村(単独村制。現・阿蘇郡西原村)
- 木倉村、高木村(それぞれ単独村制。現・御船町)
- 滝川村 ← 滝川村、辺田見村(現・御船町)
- 御船町(単独町制。現存)
- 大川村 ← 上仲間村、下仲間村、鯰村、犬淵村(現・嘉島町)
- 上島村(単独村制。現・嘉島町)
- 宮内村 ← 上揚村、小鹿村、坂谷村、西原村、安平村(現・甲佐町)
- 甲佐町 ← 岩下町、仁田子村、有安村、横田村、大町村、豊内村、東寒野村、西寒野村(現存)
- 飯野村 ← 砥川村、小池村、赤井村、島田村(現・益城町)
- 秋津村 ← 秋田村、沼山津村(現・熊本市)
- 白水村 ← 曲手村、馬場楠村、戸次村、唐川村(現・菊池郡菊陽町)
- 津森村 ← 田原村、下陣村、上陣村、小谷村、杉堂村、寺中村(現・益城町)
- 六嘉村 ← 下六嘉村、上六嘉村、井寺村、北甘木村(現・嘉島町)
- 木山町 ← 木山町村、寺迫村、宮園村(現・益城町)
- 乙女村 ← 津志田村、世持村、麻生原村、船津村、田口村、府領村、中山村、南三箇村(現・甲佐町)
- 浜町村 ← 浜町、下馬尾村、千滝村、南田村、長田村、芦屋田村、山田村、市原村、杉木村、上寺村、城平村、城原村、下市村(現・山都町)
- 下矢部村 ← 牧野村、荒谷村、白小野村、万坂村、藤木村、勢井村、柚木村、猿渡村、三ヶ村、葛原村(現・山都町)
- 七滝村 ← 上野村、田代村、七滝村(現・御船町)
- 広安村 ← 広崎村、福富村、古閑村、馬水村、総領村、安永村(現・益城町)
- 御岳村 ← 野尻村、下河井野村、田所村、川野村、成君村、上河井野村、男成村、小笹村、畑村、入佐村、麻山村(現・山都町)
- 中島村 ← 北中島村、島木村、金内村、田小野村、原村(現・山都町)
- 朝日村 ← 高月村、鶴ヶ田村、安方村、江野原村、川口村、井牟田村、仏原村、大平村(現・山都町)
- 白旗村 ← 早川村、糸田村、白旗村、芝原村、吉田村(現・甲佐町)
- 龍野村 ← 中横田村、下横田村、浅井村、上早川村(現・甲佐町)
- 福田村 ← 福原村、平田村(現・益城町)
- 白糸村 ← 白藤村、津留村、目丸村、菅村、新小村、犬飼村、長原村、田吉村(現・山都町)
- 水越村(単独村制。現・御船町)
- 名連川村 ← 御所村、下名連石村、黒川村(現・山都町)
- 滝尾村、陣村、豊秋村、小坂村(それぞれ単独村制。現・御船町)
- 明治29年(1896年)6月1日 - 郡制を施行。
- 明治38年(1905年)10月1日 - 大川村・上島村が合併して大島村が発足。(3町29村)
- 明治45年(1912年)4月1日 - 浜町村が町制施行・改称して浜町となる。(4町28村)
- 大正7年(1918年)4月1日 - 滝川村・御船町が合併し、改めて御船町が発足。(4町27村)
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和15年(1940年)4月1日 - 滝尾村・水越村が合併して滝水村が発足。(4町26村)
- 昭和23年(1948年)4月1日 - 阿蘇郡小峰村の所属郡が本郡に変更。(4町27村)
- 昭和29年(1954年)
- 昭和30年(1955年)
- 昭和31年(1956年)7月1日 - 朝日村・小峰村が合併して清和村が発足。(4町5村)
- 昭和32年(1957年)4月1日 - 中島村・名連川村が矢部町に編入。(4町3村)
- 昭和35年(1960年)9月1日 - 河原村が阿蘇郡山西村と合併して阿蘇郡西原村が発足。(4町2村)
- 昭和44年(1969年)2月1日 - 嘉島村が町制施行して嘉島町となる。(5町1村)
- 平成17年(2005年)2月11日 - 矢部町・清和村が阿蘇郡蘇陽町と合併して山都町が発足。(5町)
変遷表
自治体の変遷
明治22年以前 | 明治22年4月1日 | 明治22年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和39年 | 昭和40年 - 昭和63年 | 平成元年 - 現在 | 現在 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
御船町 | 大正7年4月1日 御船町 |
御船町 | 昭和30年1月1日 御船町 |
御船町 | 御船町 | 御船町 | |
滝川村 | |||||||
木倉村 | 木倉村 | 木倉村 | |||||
高木村 | 高木村 | 高木村 | |||||
七滝村 | 七滝村 | 七滝村 | |||||
滝尾村 | 昭和15年4月1日 滝水村 |
滝水村 | |||||
水越村 | |||||||
豊秋村 | 豊秋村 | 豊秋村 | |||||
陣村 | 陣村 | 陣村 | |||||
小坂村 | 小坂村 | 小坂村 | |||||
甲佐町 | 甲佐町 | 甲佐町 | 昭和30年1月1日 甲佐町 |
甲佐町 | 甲佐町 | 甲佐町 | |
宮内村 | 宮内村 | 宮内村 | |||||
乙女村 | 乙女村 | 乙女村 | |||||
白旗村 | 白旗村 | 白旗村 | |||||
竜野村 | 竜野村 | 竜野村 | |||||
木山町 | 木山町 | 昭和29年4月1日 益城町 |
益城町 | 益城町 | 益城町 | 益城町 | |
飯野村 | 飯野村 | ||||||
津森村 | 津森村 | ||||||
広安村 | 広安村 | ||||||
福田村 | 福田村 | ||||||
六嘉村 | 六嘉村 | 六嘉村 | 昭和30年1月1日 嘉島村 |
昭和44年2月1日 町制 |
嘉島町 | 嘉島町 | |
大川村 | 明治38年10月1日 大島村 |
大島村 | |||||
上島村 | |||||||
浜町村 | 明治45年4月1日 町制改称 浜町 |
浜町 | 昭和30年2月1日 矢部町 |
矢部町 | 平成17年2月11日 山都町 |
山都町 | |
下矢部村 | 下矢部村 | 下矢部村 | |||||
御嶽村 | 御嶽村 | 御嶽村 | |||||
白糸村 | 白糸村 | 白糸村 | |||||
中島村 | 中島村 | 中島村 | 昭和32年4月1日 矢部町に編入 | ||||
名連川村 | 名連川村 | 名連川村 | |||||
朝日村 | 朝日村 | 朝日村 | 昭和31年7月1日 清和村 |
清和村 | |||
阿蘇郡 小峰村 |
阿蘇郡 小峰村 |
昭和23年4月1日 上益城郡 | |||||
阿蘇郡 馬見原町 |
阿蘇郡 馬見原町 |
阿蘇郡 馬見原町 |
昭和31年9月30日 阿蘇郡 蘇陽町 |
阿蘇郡 蘇陽町 | |||
阿蘇郡 菅尾村 |
阿蘇郡 菅尾村 |
阿蘇郡 菅尾村 | |||||
阿蘇郡 柏村 |
阿蘇郡 柏村 |
阿蘇郡 柏村 | |||||
河原村 | 河原村 | 河原村 | 昭和35年9月1日 阿蘇郡 西原村の一部 |
阿蘇郡 西原村の一部 |
阿蘇郡 西原村の一部 |
阿蘇郡 西原村 | |
白水村 | 白水村 | 白水村 | 昭和30年4月1日 菊池郡 菊陽村の一部 |
菊池郡 菊陽町 | |||
秋津村 | 秋津村 | 昭和29年10月1日 熊本市に編入 |
熊本市 |
行政
- 歴代郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 明治12年(1879年)1月20日 | |||
大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
脚注
参考文献
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 43 熊本県、角川書店、1987年11月1日。ISBN 4040014308。
- 旧高旧領取調帳データベース