予襲復讐

マキシマム ザ ホルモンのアルバム (2013)

予襲復讐』(よしゅうふくしゅう)は、日本ロックバンドマキシマム ザ ホルモンの5枚目のフルアルバム2013年7月31日VAPより発売された。

『予襲復讐』
マキシマム ザ ホルモンスタジオ・アルバム
リリース
録音 innig studio
prime sound studio form
ジャンル ミクスチャー・ロック
メタルコア
ハードコア
ニュー・メタル
時間
レーベル VAP/ミミカジル
チャート最高順位
  • 週間1位(3週連続、オリコン
  • 2013年7月度月間4位(オリコン)[1]
  • 2013年8月度月間1位(オリコン)
  • 2013年度年間15位(オリコン)
  • 2014年度年間184位(オリコン)
  • 2015年度年間474位(オリコン)
  • 2017年度年間733位(オリコン)
  • 週間1位(3週連続、Billboard JAPAN Top Albums[2][3][4]
  • 登場回数181回(オリコン)
ゴールドディスク
  • プラチナ(日本レコード協会[5]
  • マキシマム ザ ホルモン アルバム 年表
    ぶっ生き返す
    2007年
    予襲復讐
    (2013年)
    EANコード
    EAN 4988021817707
    ミュージックビデオ
    「予襲復讐」 - YouTube
    「爪爪爪」/「ぶっ生き返す!!」Music Videos - YouTube
    「え・い・り・あ・ん」 - YouTube
    「maximum the hormone」 - YouTube
    『予襲復讐』収録のシングル
    テンプレートを表示
    映像外部リンク
    マキシマム ザ ホルモン 5th フルアルバム "予襲復讐"予告動画
    アルバム"予襲復讐"全曲トレーラー
    『恋のスペルマ』"FES等におけるLIVEのノリ方講座"

    概要

    編集

    前作『ぶっ生き返す』より6年ぶりとなるアルバム。

    アルバム発売の発表については、2013年6月1日から6月2日の2日間にわたり放送された、ニコニコ生放送の特集番組『マキシマム ザ ホルモン生出演『6年ぶりの「アレ」お披露目会!』』にて発表されることが示唆されたが、実際に発表されたのは6年ぶりに事務所より発見されたグッズのプレゼントの詳細であった。その特集の終了直後から、「真の6年ぶりの『アレ』」として新曲「え・い・り・あ・ん」のPVの視聴が開始され、その動画の最後に本作の発売が告知された。アルバムの詳細についてはPVの視聴期間終了と同時に発表された。

    本作は全15曲収録と、バンド史上最多の楽曲収録数である。前作までと異なり、シングル曲のほとんどがアルバムバージョンでの収録となっている。初回特典等はないが、全156ページに及ぶ「予襲復讐」解説本付き特別パッケージとなっており、マキシマムザ亮君の脚本・製作総指揮によるマンガ5作品や、マキシマムザ亮君による対談式全15曲楽曲解説が収録されている。

    裏ジャケットイラストはアルバム恒例の漫☆画太郎の描き下ろし。今作を店頭で購入する際に裏ジャケットを店員に見えるようにしてレジに出すと、先着特典として「漫☆画太郎 ババアステッカー」がもらえる店頭企画が行われた。値段は¥2,889("ツバ吐き"価格)。

    また本作はメンバーの意向により、配信・レンタル全面禁止の措置がとられている。例外として、DAMJOYSOUNDでのカラオケ配信が原曲のまま行われている[注 1]

    記録

    編集

    オリコンチャートでは初登場1位を獲得[6]。アルバムの首位獲得は初で、前作「ぶっ生き返す」で記録した過去最高の5位を更新し、初週売上も前作の7.1万枚を2倍以上も上回る15.7万枚で、自己最高を記録した[6]。シングル、アルバムを通じての首位は、シングル「グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011〜2011」に続き、通算2作目となった[6]

    2013年8月19日付のチャートでも1位を獲得し、2週連続で首位となった[7]。アルバム2週連続1位は、B'zベストアルバムB'z The Best XXV 1988-1998』が2013年6月24日7月1日付で記録して以来[7]で、バンドにとってはデビュー以来初[7]。シングル・アルバムを通じると、シングル「グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011〜2011」に続き、2度目となる。

    更に2013年8月26日付のチャートでも1位を獲得し、3週連続で首位となった[8]。男女グループ、ソロを通じてアルバム3週連続首位は、桑田佳祐のベストアルバム『I LOVE YOU -now & forever-』(2012年7月30日 - 8月13日付)以来1年ぶり[8]ロックバンドのオリジナルアルバムとしては、レミオロメンの『HORIZON』(2006年5月29日 - 6月12日付)以来7年2ヶ月ぶりの快挙となった[8]。また、発売3週目での累積売上20万枚突破は自己最速で、前作「ぶっ生き返す」が25週目で突破した記録を大幅に更新した[8]

    第6回CDショップ大賞にて、大賞を受賞した。

    収録曲

    編集
    CD
    全作詞・作曲: マキシマムザ亮君(特記以外)、全編曲: マキシマム ザ ホルモン。
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    1.「予襲復讐」マキシマムザ亮君(特記以外)マキシマムザ亮君(特記以外)
    2.「鬱くしきOP 〜月の爆撃機〜」(作詞・作曲: 甲本ヒロト)マキシマムザ亮君(特記以外)マキシマムザ亮君(特記以外)
    3.鬱くしき人々のうたマキシマムザ亮君(特記以外)マキシマムザ亮君(特記以外)
    4.「便所サンダルダンス」マキシマムザ亮君(特記以外)マキシマムザ亮君(特記以外)
    5.「中2 ザ ビーム」マキシマムザ亮君(特記以外)マキシマムザ亮君(特記以外)
    6.「F」マキシマムザ亮君(特記以外)マキシマムザ亮君(特記以外)
    7.爪爪爪マキシマムザ亮君(特記以外)マキシマムザ亮君(特記以外)
    8.「ロックお礼参り 〜3コードでおまえフルボッコ〜」マキシマムザ亮君(特記以外)マキシマムザ亮君(特記以外)
    9.「アンビリーバボー! 〜スヲミンツ ホケレイロ ミフエホ〜」マキシマムザ亮君(特記以外)マキシマムザ亮君(特記以外)
    10.「え・い・り・あ・ん」マキシマムザ亮君(特記以外)マキシマムザ亮君(特記以外)
    11.my girlマキシマムザ亮君(特記以外)マキシマムザ亮君(特記以外)
    12.「メス豚のケツにビンタ (キックも)」マキシマムザ亮君(特記以外)マキシマムザ亮君(特記以外)
    13.「ビューティー殺シアム」マキシマムザ亮君(特記以外)マキシマムザ亮君(特記以外)
    14.maximum the hormoneマキシマムザ亮君(特記以外)マキシマムザ亮君(特記以外)
    15.「恋のスペルマ」マキシマムザ亮君(特記以外)マキシマムザ亮君(特記以外)
    16.「Secret track」マキシマムザ亮君(特記以外)マキシマムザ亮君(特記以外)
    合計時間:

    曲解説

    編集
    1. 予襲復讐
      タイトルトラック。ミュージック・ビデオが制作されており、2013年7月26日から無期限で公開された[9][注 2]
      2014年に行われた「太・太・太 2014~東北ライブハウス大作戦ツアー~」を最後にライブでの演奏は封印されている[10]
    2. 鬱くしきOP 〜月の爆撃機〜
      次曲への繋ぎの役割をもつSE。曲はTHE BLUE HEARTSの「月の爆撃機」[注 3]のカバーであり、カバー楽曲の収録は6thシングル「ざわ…ざわ…ざ‥ざわ……ざわ」以来となる。
    3. 鬱くしき人々のうた
      9thシングル「グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011〜2011」収録。
    4. 便所サンダルダンス
      日本クラフトフーズ「Stride」CMソング(イントロのみ)。
      映画『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』応援テーマソングで、日本公開における予告編のBGMとして使用された[11]
      マキシマムザ亮君が愛用するV.I.Cニシベケミカル製の便所サンダルについて歌われている。2013年9月6日には、ヴィレッジヴァンガードとのコラボレーションで、このV.I.Cサンダルにマキシマム ザ ホルモンのロゴが入った「マキシマムザ便サン」と「ヌッチェの亡骸Tシャツ」のセットが数量限定で発売された[注 4]
      グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011〜2011」の制作時にレコーディングされたが収録されず、本作で初出となった[12]
    5. 中2 ザ ビーム
    6. 「F」
      8thシングル「爪爪爪/「F」」収録曲。アルバムバージョンであり、ミックスの変更はないが、イントロのカウントがカットされている。漫画『ドラゴンボール』の原作者の鳥山明が、自身の娘と一緒にマキシマム ザ ホルモンのライブに足を運んでくれたことに対する亮君の喜びがアルバムのブックレットに綴られている。
    7. 爪爪爪
      8thシングル「爪爪爪/「F」」収録曲。本作ではアルバムバージョンとなっており、曲の一部に2009年4月28日に東京JCBホールで行われた『“爪爪爪 出張 裏 FINAL”TOUR〜上原太デブちゃうやん!〜 -SECRET-』という新聞以外一切告知無しのライブの音源が使用されている。理由としてマキシマムザ亮君は「このライブをやったことすら知らない奴が居るから」としている。
    8. ロックお礼参り 〜3コードでおまえフルボッコ〜 (2:19)
    9. アンビリーバボー! 〜スヲミンツ ホケレイロ ミフエホ〜
      サブタイトルの「スヲミンツホケレイロミフエホ」とは、ファミリーコンピュータ用ゲーム『コナミワイワイワールド』において、使用するとすべてのキャラクターが使用可能となる[注 5]パスワードのことである。
    10. え・い・り・あ・ん
      本作発売に先駆けPVが公開された。PVはサジェスト機能(予測変換)を用い、マキシマムザ亮君が考えた数十個に及ぶ予測変換ワードの中から「当たり」サイトを探すという企画であった[13]
    11. my girl
      9thシングル「グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011〜2011」収録のアルバムバージョンであり、ミックス等に変化はないが、アウトロのMCがカットされている。
    12. メス豚のケツにビンタ (キックも)
    13. ビューティー殺シアム
    14. maximum the hormone
      9thシングル「グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011〜2011」収録曲のアルバムバージョン。PVに近い形になっており、観客の声が追加されている。
    15. 恋のスペルマ
    16. [Secret track]

    脚注

    編集

    注釈

    編集
    1. ^ 配信対象楽曲は「え・い・り・あ・ん」、「恋のスペルマ」、「予襲復讐」のみ。のちに「便所サンダルダンス」、「中2 ザ ビーム」も追加。
    2. ^ 歌詞の一部「ヘタッピマンガ研究所」とは『鳥山明のヘタッピマンガ研究所』のことである。
    3. ^ THE BLUE HEARTSの6枚目のオリジナル・アルバム『STICK OUT』収録曲。
    4. ^ 「マキシマムザ便サン」はメーカー公認の特注品である。のちに公式グッズとして受注生産が開始された。
    5. ^ 先行シングル「グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011〜2011」の特典冊子「マキシマムザ亮君のマキシマムザ合法トリップ」内で紹介された。

    出典

    編集
    1. ^ you大樹”. オリコン (2013年2月6日). 2013年2月20日閲覧。
    2. ^ Billboard JAPAN Top Albums 2013/08/12 付け”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2013年8月27日閲覧。
    3. ^ Billboard JAPAN Top Albums 2013/08/19 付け”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2013年8月27日閲覧。
    4. ^ Billboard JAPAN HOT 100 2013/08/26 付け”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2013年8月27日閲覧。
    5. ^ ゴールドディスク認定作品一覧 2013年7月”. 日本レコード協会. 2013年8月27日閲覧。
    6. ^ a b c 【オリコン】ホルモン、デビュー以来初のアルバム首位”. オリコン. 2013年8月6日閲覧。
    7. ^ a b c 【オリコン】マキシマム ザ ホルモン、初のアルバムV2”. ORICON STYLE. 2013年8月13日閲覧。
    8. ^ a b c d 【オリコン】ホルモン新作が3週連続1位 ロックバンド7年ぶり”. ORICON STYLE. 2013年8月20日閲覧。
    9. ^ “マキシマム ザ ホルモン、アルバム表題曲「予襲復讐」MVのフルを無期限公開”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2013年7月26日). https://www.barks.jp/news/?id=1000092711 2023年8月23日閲覧。 
    10. ^ マキシマムザ亮君によるツイート(2019年6月12日)
    11. ^ マキシマム ザ ホルモン「便所サンダルダンス」が「キック・アス2」応援曲に(2013年11月29日)、映画.com、2014年2月24日閲覧。
    12. ^ マキシマム ザ ホルモン | 激ロック インタビュー (2013年8月12日)
    13. ^ “ホルモン新曲PVを探せ!前代未聞のネット検索企画スタート”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2013年6月3日). https://natalie.mu/music/news/91947 2023年8月23日閲覧。 

    外部リンク

    編集