横浜横須賀道路
横浜横須賀道路(よこはまよこすかどうろ、英語: YOKOHAMA-YOKOSUKA ROAD[1])は、神奈川県横須賀市と横浜市保土ケ谷区を結ぶ国道16号の自動車専用道路(有料)である。地域高規格道路の計画路線に指定されている。略称は横横道路(よこよこどうろ)、横横。全線が大都市近郊区間の料金水準になっている。
一般国道 自動車専用道路 (有料) | |
---|---|
E16 横浜横須賀道路 E16 横浜新道(新保土ヶ谷IC - 狩場IC) | |
路線延長 | 36.9 km |
制定年 | 1980年(昭和55年) |
開通年 | 1979年(昭和54年) - 2009年(平成21年) |
起点 | 神奈川県横浜市保土ケ谷区藤塚町(新保土ヶ谷IC) |
主な 経由都市 |
逗子市 |
終点 | 本線は神奈川県横須賀市馬堀海岸(馬堀海岸IC) 金沢支線は神奈川県横浜市金沢区並木(並木IC) |
接続する 主な道路 (記法) |
記事参照 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
馬堀海岸ICから狩場ICに至る本線と釜利谷JCTから並木ICに至る金沢支線が供用中である。
高速道路ナンバリングによる路線番号は後述する国道16号横浜新道(よこはましんどう)も含めて「E16」が割り振られている[2]。
国道468号の自動車専用道路として事業中の横浜環状南線釜利谷JCT - 栄IC/JCT - 戸塚IC間は、一般有料道路の路線としては横浜横須賀道路戸塚支線とされている[3]。(ナンバリングは釜利谷JCT - 栄IC/JCT間は「C4」、栄IC/JCT - 戸塚IC間は「E66」)
なお、横浜横須賀道路本線狩場ICから連続して新保土ヶ谷ICに至る国道16号横浜新道もここに併記する。
概要
編集国道16号のバイパス道路として三浦半島を縦貫する道路で、東日本高速道路が管理する道路である。なお、道路標示などでは、「横浜横須賀道路」などと「横」の文字が強調されたり、「横横」などと略記される。
なお、金沢支線のインター番号は全て枝番である。
路線データ
編集本線
- 起点 : 神奈川県横須賀市馬堀海岸四丁目(馬堀海岸IC)
- 終点 : 神奈川県横浜市保土ケ谷区狩場町(狩場IC)
- 距離 32.7 km
- 規格 : 第1種第3級
- 設計速度 : 80 km/h
- 車線 : 暫定4車線(狩場IC - 釜利谷JCT間は完成4車線、佐原IC - 馬堀海岸IC間は暫定2車線)
- 都市計画道路名:横浜国際港都建設計画道路1・3・2号国道16号バイパス線/逗子都市計画道路1・3・1号東京湾岸道路/横須賀都市計画道路1・3・1号東京湾岸道路
横浜新道
- 起点 : 神奈川県横浜市保土ケ谷区狩場町(狩場IC)
- 終点 : 神奈川県横浜市保土ケ谷区藤塚町(新保土ヶ谷IC)
- 距離 : 1.2 km
- 規格 : 第1種第3級
- 設計速度 : 80 km/h
- 車線 : 3+2車線
- 都市計画道路名:横浜国際港都建設計画道路1・3・2号国道16号バイパス線
金沢支線
歴史
編集- 1970年(昭和45年)
- 1973年(昭和48年)4月10日 : 朝比奈IC - 衣笠IC間の工事開始[5]。
- 1974年(昭和49年)
- 1979年(昭和54年)
- 1981年(昭和56年)
- 1982年(昭和57年)
- 1983年(昭和58年)8月16日 : 逗子IC - 衣笠IC間の工事開始[13]。
- 1984年(昭和59年)
- 1985年(昭和60年)3月29日 : 釜利谷JCT - 並木IC間の工事開始[16]。
- 1988年(昭和63年)1月1日 : 横浜新道、第三京浜道路、横浜横須賀道路の3路線で、横浜プール導入[17]。
- 1990年(平成2年)
- 1991年(平成3年)
- 1997年(平成9年)3月27日 : 釜利谷支線から金沢支線へ名称変更され、金沢支線が暫定4車線で供用開始。堀口能見台IC供用開始。
- 1999年(平成11年) : 首都高速湾岸線の並木 - 杉田出入口間が開通し、金沢支線に接続。金沢支線全線が開通。
- 2002年(平成14年) : 三浦縦貫道路と接続される。
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)10月31日 : ETC早朝夜間割引を試行導入[23](実施の判断は年度ごとに行う)。
- 2009年(平成21年)
開通予定年度
編集路線状況
編集新保土ヶ谷IC - 狩場IC間の正式な有料道路路線名は横浜新道である。逗子ICで逗葉新道、衣笠ICで三浦縦貫道路に接続している。また馬堀海岸ICより先は、東京湾を横断し房総半島に至る東京湾口道路(地域高規格道路 三浦房総連絡道路)と接続する計画があるが、2021年現在は調査も行われていない。
車線・最高速度
編集区間 | 車線 上下線=上り線+下り線 |
最高速度 | |
---|---|---|---|
国道16号 横浜新道 |
新保土ヶ谷IC - 狩場JCT | 5=3+2 | 70 km/h |
本線 | 狩場JCT - 六ッ川TB | 4=2+2 | |
六ッ川TB - 佐原本線TB | 80 km/h | ||
佐原本線TB - 馬堀海岸IC | 2=1+1 (暫定2車線) |
70 km/h | |
金沢支線 | 釜利谷JCT - 並木IC | 4=2+2 (暫定4車線) |
80 km/h |
道路施設
編集- 本線
- 円海山トンネル(上り331 m、下り395 m)
- 港南台IC(港南区) 〜 釜利谷JCT(金沢区)間の磯子区にある。
- 横浜第一トンネル(95 m)
- 横浜第二トンネル(92 m)
- 横浜第三トンネル(131 m)
- 六浦トンネル(194 m)
- 東逗子トンネル(348 m)
- 大山トンネル(391 m)
- 池田トンネル(662 m)
- 吉井トンネル(347 m)
- 金沢支線
- 能見堂トンネル(325 m)
- 長浜トンネル(646 m)
ハイウェイラジオ
編集通過する自治体
編集インターチェンジなど
編集- IC番号欄の背景色が■である部分については道路が供用済みの区間を示している。また、施設名欄の背景色が■である部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。
- 路線名の特記がないものは市道。
- 全線神奈川県内に所在。
本線
編集- 馬堀海岸IC - 狩場ICの「本線」に、狩場IC - 新保土ヶ谷ICの「横浜新道」が含まれる。記述は、新保土ヶ谷IC → 馬堀海岸ICである。
IC 番号 |
施設名 | 接続路線名 | 起点 から (km) |
備考 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|
保土ヶ谷バイパス・E1 東名 横浜町田・八王子方面 | ||||||
新保土ヶ谷IC | 国道1号 E83 横浜新道 | 0.0 | 東京・小田原方面 | 横浜市 | 保土ケ谷区 | |
1 | 狩場IC/JCT | 国道1号 首都高速狩場線 |
1.2 | |||
- | 六ッ川TB | - | 3.6 | 本線料金所 | 南区 | |
2 | 別所IC | 横浜市道汐見台平戸線 | 4.4 | 大型・特大車利用不可 | ||
3 | 日野IC | 県道21号横浜鎌倉線 | 8.9 | 大船駅方面の最寄りIC | 港南区 | |
4 | 港南台IC | 環状3号 | 10.5 | |||
4-1 | 釜利谷JCT | E16 金沢支線 | 12.9 | 首都高速湾岸線・E51 東関東道方面 | 金沢区 | |
C4 横浜環状南線(圏央道) (開通時期未定[28]) |
E66 戸塚・C4 横浜湘南道路・ C4 新湘南バイパス方面 | |||||
5 | 朝比奈IC | 県道23号原宿六ツ浦線 | 14.7 | |||
6 | 逗子IC | 県道24号横須賀逗子線 逗葉新道 |
20.3 | 逗子市 | ||
7 | 横須賀IC | 県道28号本町山中線 | 22.5 | 横須賀市 | ||
- | 横須賀PA/SIC | 横須賀市道坂本芦名線(計画[29]) | 下り25.6 上り26.1 |
上り線側のみPAに接続 下り線側は本線直結型[30][31] 2025年度 SIC供用開始予定[25] | ||
8 | 衣笠IC | 県道27号横須賀葉山線 三浦縦貫道路 |
27.8 | |||
9 | 佐原IC | 県道27号横須賀葉山線 | 29.6 | 狩場方面出入口 | ||
- | 佐原本線TB | - | 本線料金所 | |||
10 | 浦賀IC | 県道208号浦賀港線 | 32.9 | 狩場方面出入口 | ||
11 | 馬堀海岸IC | 国道16号(現道) | 34.0 | |||
東京湾口道路(候補路線) |
- 距離は横浜新道新保土ヶ谷ICからの通し。
金沢支線
編集IC 番号 |
施設名 | 接続路線名 | 起点 から (km) |
備考 |
---|---|---|---|---|
横浜環状南線(C4 圏央道)(開通時期未定[28]) | ||||
4-1 | 釜利谷JCT | E16 横浜横須賀道路本線 | 0.0 | |
- | 釜利谷TB | - | 本線料金所 | |
- | 金沢自然公園IC | 0.5 | 金沢自然公園駐車場専用 一般道との接続なし | |
4-2 | 堀口能見台IC | 国道16号(現道)方面 | 2.9 | 釜利谷方面出入口 |
4-3 | 並木IC | 国道357号方面 | 4.2 | 釜利谷方面出入口 |
首都高速湾岸線 |
交通量
編集本線
編集24時間交通量(台) 道路交通センサス
区間 | 平成17(2005)年度 | 平成22(2010)年度 | 平成27(2015)年度 |
---|---|---|---|
新保土ヶ谷IC - 狩場IC | 129,912 | 129,948 | 128,078 |
狩場IC - 別所IC | 54,976 | 58,988 | 56,052 |
別所IC - 日野IC | 55,729 | 55,171 | 52,295 |
日野IC - 港南台IC | 48,270 | 51,296 | 49,075 |
港南台IC - 釜利谷JCT | 49,873 | 52,199 | 49,991 |
釜利谷JCT - 朝比奈IC | 42,215 | 60,729 | 58,297 |
朝比奈IC - 逗子IC | 49,364 | 48,958 | 47,383 |
逗子IC - 横須賀IC | 47,096 | 48,564 | 46,832 |
横須賀IC - 衣笠IC | 33,799 | 33,679 | 32,018 |
衣笠IC - 佐原IC | 13,921 | 18,141 | 17,796 |
佐原IC - 浦賀IC | 調査当時未開通 | 4,911 | 5,092 |
浦賀IC - 馬堀海岸IC | 1,830 | 2,077 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
金沢支線
編集24時間交通量(台) 道路交通センサス
区間 | 平成17(2005)年度 | 平成22(2010)年度 | 平成27(2015)年度 |
---|---|---|---|
釜利谷JCT - 堀口能見台IC | 29,614 | 27,394 | 26,573 |
堀口能見台IC - 並木IC | 26,389 | 23,484 | 23,351 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
通行料金
編集2016年4月1日より横浜横須賀道路の料金は、従来の1キロメートル当たりの料金 44円/km が、高速自動車国道の大都市近郊区間 29.52円/km と同じ料金水準となり、全線で値下げされた。新保土ヶ谷 - 狩場(国道16号横浜新道)については、料金が徴収されない。
普通車の料金は以下の通り(括弧内は2016年3月31日までの料金)。
- 狩場 - 横須賀:740円(930円)
- 狩場 - 馬堀海岸:950円(1440円)
- 並木 - 馬堀海岸:720円(1230円)
割高な通行料金
編集- 神奈川県内では「横横は高い」と利用者から言われた。例えば、第三京浜道路の玉川 - 保土ヶ谷の料金は、1キロメートル当たり 15.70円/km で料金計算され、2014年4月1日時点で260円(普通車)であるが、ほぼ同距離である横浜横須賀道路の狩場 - 朝比奈の料金は620円だった。特に金沢支線は突出して割高であった。朝比奈 - 堀口能見台は、たった4.7kmで410円(普通車)であり、1km当たり 55.31円だった。
過去の割引
編集- ETC割引
- 2009年3月から2016年3月31日まで深夜割引、休日割引が適用されていた。
- 平日
- 深夜割引:0時 - 4時 すべての車種:30%割引
- 土日祝
- 休日割引:終日 普通車、軽自動車等(二輪車)限定:30%割引
- (2014年6月29日までは50%割引)
脚注
編集- ^ “Japan's Expressway Numbering System” (PDF). Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism. 2022年4月4日閲覧。
- ^ 「高速道路ナンバリングの導入について」(平成29年2月14日付け国道企第55号)、国土交通省道路局長通知、2017年2月14日
- ^ “高速自動車国道北海道縦貫自動車道函館名寄線等に関する協定 別紙8” (PDF). 独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構. 2015年8月7日閲覧。14ページ
- ^ 1970年(昭和45年)5月29日日本道路公団公告第26号「南横浜バイパス工事開始公告」
- ^ 1973年(昭和48年)4月9日日本通路公団公告第26号「南横浜バイパス(二期)工事開始公告」
- ^ 1974年(昭和49年)8月27日日本道路公団公告第64号「南横浜バイパス(一期)一部工事完了公告」
- ^ 1979年(昭和54年)12月4日日本道路公団公告第76号「南横浜バイパス(一期)一部工事完了公告」
- ^ 1979年(昭和54年)12月4日日本道路公団公告第77号「有料道路「横浜横須賀道路」の料金の額及び徴収期間の公告」
- ^ 1981年(昭和56年)3月27日日本道路公団公告第99号「横浜横須賀道路(一期)一部工事完了公告」
- ^ 1981年(昭和56年)3月28日日本道路公団公告第101号「有料道路「横浜横須賀道路」の料金の額及び徴収期間の公告」
- ^ 1982年(昭和57年)4月6日日本道路公団公告第26号「一般有料道路「横浜横須賀道路(一期)」工事完了公告」
1982年(昭和57年)4月6日日本道路公団公告第27号「一般有料道路「横浜横須賀道路(二期)」一部工事完了公告」 - ^ 1982年(昭和57年)4月7日日本道路公団公告第28号「有料道路「横浜横須賀道路」の料金の額の公告」
- ^ 1983年(昭和58年)8月15日日本道路公団公告第40号「一般有料道路「横浜横須賀道路(二期)」工事開始公告」
- ^ 1984年(昭和59年)4月25日日本道路公団公告第11号「有料道路「横浜横須賀道路(二期)」工事一部完了公告」
- ^ 1984年(昭和59年)4月26日日本道路公団公告第12号「有料道路「横浜横須賀道路」の料金の額の公告」
- ^ 1985年(昭和60年)3月29日日本道路公団公告第23号「有料道路「横浜横須賀道路(金沢支線)」工事開始公告」
- ^ 1988年(昭和63年)1月1日日本道路公団公告第53号「有料道路「横浜新道」、「第三京浜道路」及び「横浜横須賀道路」の料金の額及び徴収期間の公告」
- ^ 1990年(平成2年)3月27日日本道路公団公告第14号「有料道路「横浜横須賀道路(二期)」工事完了公告」
- ^ 1990年(平成2年)3月27日日本道路公団公告第15号「有料道路「横浜横須賀道路」の料金の額及び徴収期間の変更公告」
- ^ 1991年(平成3年)3月22日日本道路公団公告第12号「有料道路「横浜横須賀道路(金沢支線)」工事一部完了公告」
- ^ 1991年(平成3年)3月25日日本道路公団公告第13号「有料道路「横浜横須賀道路」の料金の額及び徴収期間の変更公告」
- ^ 2005年(平成17年)9月12日国土交通省告示第989号「土地収用法の規定に基づき事業の認定をした件」
- ^ 2006年(平成18年)10月30日東日本高速道路株式会社「高速道路の料金の額及び徴収期間の変更公告」
- ^ 2009年(平成21年)3月18日東日本高速道路株式会社「高速道路工事一部完了公告」
- ^ a b “横須賀市 スマートIC債務負担期間延長”. 建通新聞 (2020年12月7日). 2021年3月14日閲覧。
- ^ “高速道路開通予定年度一覧”. 東日本高速道路株式会社. 2022年3月28日閲覧。
- ^ a b “ハイウェイラジオ設置箇所一覧(NEXCO東日本エリア)(平成30年3月1日時点)” (PDF). 東日本高速道路. 2021年8月29日閲覧。
- ^ a b “神奈川県圏央道連絡調整会議(第3回) 開催結果について” (PDF). 国土交通省関東地方整備局 横浜国道事務所・東日本高速道路株式会社 (2022年8月5日). 2022年8月7日閲覧。
- ^ 横横道路横須賀PA スマートIC新設へ 20年度の供用開始目指す タウンニュース横須賀版 2015年7月10日掲載・11日閲覧
- ^ スマートインターチェンジの新規事業化・準備段階調査について 国土交通省道路局 2015年6月30日掲載・7月4日閲覧
- ^ 横須賀、秦野にスマートIC 国交省が新規事業化 カナロコ 神奈川新聞 2015年7月1日掲載・4日閲覧
- ^ “令和2年度全国道路・街路交通情勢調査の延期について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2020年10月14日). 2021年4月27日閲覧。