(かんぬき)とは、裁縫において用いられる技法である。かん止め閂止めとも呼ばれる。

概要

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右端の部分が「閂」である。

着物の袖口やポケットなどの開き止まりなどの、縫製の縫い目がほどけやすい箇所を補強するために施す。

2回ほど糸を渡してから、糸をかがり、留める。門扉の閂を連想させる形であることから、この名称が付いた。

ジャケットモミ玉などに施す閂は松葉閂(まつばかんぬき)と呼ばれ、松葉に似た形であることが語源である。元々はオーダー服によく使用されていた技法であるが、それが衰退するとともに見かけなくなった。

近年ではミシンの発達により、様々なパターンの閂が簡単に施すことが可能となった。

関連項目

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参考文献

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  • 服飾辞典(文化出版局、1979年)