雄風II型(ゆうふうにがた、Hsiung Feng II)は、台湾海軍対艦ミサイル(SSM)。派生型として、巡航ミサイルタイプの雄風IIE型も開発されている。

雄風II型
種類 対艦ミサイル
製造国 中華民国の旗 中華民国台湾
設計 中山科学研究院
性能諸元
ミサイル直径 40センチメートル (1.3 ft)
ミサイル全長 4.8メートル (16 ft)
ミサイル重量 685キログラム (1,510 lb)
弾頭 190kg HE破片効果
射程 160キロメートル (86 nmi)
推進方式 ターボジェットエンジン
誘導方式 INS+IRH+ARH
飛翔速度 M0.85
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概要

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イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ製のガブリエルを改良・国産化した対艦ミサイル雄風I型雄風一型反艦飛彈)の後継となる対艦ミサイル。対外関係により供給が不安定なハープーンを置換するために開発されたミサイルであり、必然的に同規模となっている。

1983年から開発が開始され、1992年艦対艦ミサイル型のMGB-2B1993年地対艦ミサイル型のMGB-2A空対艦ミサイル型のMGB-2Cが実用化された。

各型の運用

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地上発射型
車載型四連装発射機
艦上発射型
中華民国海軍:
成功級フリゲート/康定級フリゲート/富陽級駆逐艦(ギアリング級)/光華6号ミサイル艇光華六號飛彈快艇)/沱江級コルベット
海巡署:
600トン級巡防救難艦
空中発射型
F-CK-1 経国/AT-3 自強(発射試験)

雄風IIE型

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2001年には、雄風II型を原型とされる巡航ミサイル雄風IIE型雄風二E巡弋飛彈)が発表された。射程は台湾から香港上海などに届く1,000km以上[1]弾頭重量は400kg、500基を生産する予定と言われている。

2007年10月10日双十節(中華民国建国記念日)に公開される予定だったが、台中軍事バランスの悪化をアメリカが懸念したことにより、公開されなかった。

2008年に誕生した馬英九政権は、雄風IIE型を含む射程1,000km以上のミサイル開発を、中台関係改善を進めるため一旦停止したとされていたが[2]2010年3月に中距離地対地ミサイル・巡航ミサイルの開発が進められていることが明らかにされた[3]

仕様

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射程は43.2海里弾頭重量は190kgとされており、どちらもハープーンよりかなり少ないものとなっているが、レーダーに加え赤外線センサを併用するシーカー自己鍛造弾頭の採用など、独自の工夫がこらされている。エンジンは、フランスチュルボメカ製のミクロチュルボTRI-60

円筒形のキャニスター/ランチャーを使用するハープーンと異なり、雄風II型はトマホーク巡航ミサイルのそれを思わせる箱型で、成功級フリゲートなどの甲板上に見ることができる。

脚注

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  1. ^ “<巡航ミサイル>「香港を攻撃できるわけもない…」上海、三峡ダムも射程距離内!反撃態勢準備中!―台湾”. レコードチャイナ. (2007年12月30日). https://www.recordchina.co.jp/b14153-s0-c70-d0000.html 
  2. ^ “上海射程ミサイル開発凍結 馬政権 中台の関係改善図る”. 読売新聞. (2008年9月2日) 
  3. ^ “台湾:一転再開 北京射程のミサイル開発”. 毎日新聞. (2010年4月25日) 

関連項目

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外部リンク

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