Apple A17 Pro
Appleが設計したSoC
Apple A17 ProはAppleが設計した64ビットARMベースのSoCである[1]。2023年9月22日発売のiPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxと、2024年10月23日発売のiPad mini (A17 Pro)に搭載されており、2024年10月から生成AIプラットフォームのApple Intelligenceに対応している[2]。
生産時期 | 2023年9月12日から現在までまで |
---|---|
設計者 | Apple |
生産者 | TSMC |
CPU周波数 | から 3.78 GHz |
アーキテクチャ | AArch64 |
命令セット | ARMv8.6-A |
コア数 | 6コア: 高性能コアColl-P x2, 高効率コアColl-E x4 |
コードネーム | Coll |
前世代プロセッサ | Apple A16 Bionic |
次世代プロセッサ | Apple A18/A18 Pro |
トランジスタ | 190億個 |
L1キャッシュ | 命令: 128KB, データ: 64KB |
L2キャッシュ | 高性能コア: 16MB, 高効率コア: 4MB |
GPU | Appleデザイン6コアまたは5コア |
コプロセッサ | Neural Engine 16コア 毎秒35兆回の演算 |
設計
編集合計190億個のトランジスタで構成される、Apple A17 Proは、2つの高性能コアと4つの高効率コアによる64ビット6コアCPUと、6コアまたは5コアのGPUを搭載している[3][4]。CPU性能はA16よりも最大10%高速化され、GPU性能は20%向上している[5]。16コアのニューラルエンジンは1秒間に最大35兆回の演算処理が可能で、A16の2倍の性能である[5]。また、10Gbps対応 USB 3コントーラ、ProRes専用エンジン、AV1デコーダー、Proディスプレイエンジン、ハードウェアレイトレーシング機能も搭載されている[3]。
搭載製品
編集A15, A16, A17の比較
編集SoC名 | CPUコア数(高性能+高効率) | GPU
コア数 |
GPU
EU数 |
グラフィックス
ALU数 |
Neural Engine
コア数 |
メモリ量 (GB) | トランジスタ数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
A15 Bionic 5nm | 5 (2+3) | 5 | 80 | 640 | 16 | 4 | 150億 |
6 (2+4) | 4 | 64 | 512 | ||||
5 | 80 | 640 | 4-6 | ||||
A16 Bionic 4nm | 6 (2+4) | 5 | 80 | 640 | 6 | 160億 | |
A17 Pro 3nm | 6 (2+4) | 6 | 96 | 768 | 8 | 190億 | |
5 | 80 | 640 |
関連する同世代SoC
編集以下の表はA17, M3ファミリー、GPUがApple family 9であり、TSMC 3nmで製造される各種SoCを示している[6]。
チップ名 | CPUコア数(高性能+高効率) | GPUコア数 | メモリ (GB) | トランジスタ数 |
---|---|---|---|---|
A17 Pro | 6 (2+4) | 6 | 8 | 190億 |
M3 | 8 (4+4) | 10 | 8 - 16 - 24 | 250億 |
M3 Pro | 11 (5+6) | 14 | 18 - 36 | 370億 |
12 (6+6) | ||||
18 | ||||
M3 Max | 14 (10+4) | 30 | 18 - 36 | 920億 |
16 (12+4) | ||||
40 | 48 - 64 - 128 |
脚注
編集- ^ "Apple、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxを発表" (Press release). Apple. 12 September 2023. 2023年9月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月12日閲覧。
- ^ “iPhone、iPad、MacにApple Intelligenceが登場”. Apple Newsroom (日本). 2024年6月18日閲覧。 “Apple Intelligenceはユーザーに無料で提供され、今年の秋にiOS 18、iPadOS 18、macOS Sequoiaの一部としてベータ版が英語(米国)で利用可能になります。一部の機能、ソフトウェアプラットフォーム、追加言語は来年中に公開される予定です。Apple Intelligenceは、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max、M1以降を搭載したiPadとMacで、Siriとデバイスの言語を英語(米国)に設定している場合に利用できるようになります。”
- ^ a b 株式会社インプレス (2023年9月13日). “iPhone 15 Pro / Pro Maxに新チップセット「A17 Pro」、iPhone 15 / 15 Plusは「A16 Bionic」搭載”. ケータイ Watch. 2023年9月13日閲覧。
- ^ a b “iPad mini - 仕様”. Apple(日本). 2024年10月17日閲覧。
- ^ a b “iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Max”. Apple(日本). 2023年9月13日閲覧。
- ^ “MTLGPUFamily.apple9” (英語). Apple Developer Documentation. Apple. 2023年11月11日閲覧。
関連項目
編集先代 Apple A16 Bionic |
Apple A17 Pro 2023 |
次代 Apple A18/A18 Pro |