iPad (第4世代)
iPad(アイパッド)は、Appleが開発・販売しているタブレット型コンピューターで、iPad シリーズの第4世代にあたる機種(以下、第4世代iPadと呼ぶ)。iPad シリーズの第1世代にあたる機種(以下、第1世代iPadと呼ぶ)および同時に発表された第1世代iPad miniと区別する為、Appleは iPad Retinaディスプレイモデル(アイパッド レティナディスプレイモデル)の名称を用いていた[1]。なお、2013年発売のiPad Air (第1世代)以降、およびiPad mini (第2世代)以降のモデルもRetinaディスプレイが採用されている。
製造元 | Apple |
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種別 | タブレット型メディアプレーヤー/コンピュータ |
世代 | 4th |
OS | iOS 6.0(初期搭載)→10.3.3(Wi-Fi)、10.3.4(最終サポート、Wi-Fi + Cellularのみ) |
CPU | Apple A6X デュアルコア system-on-a-chip 1.4GHz |
メモリ | 1GB(LPDDR2) |
ストレージ |
フラッシュメモリ 16, 32, 64, & 128 GB |
ディスプレイ | |
グラフィック | PowerVR SGX554MP4 4コア |
入力機器 | マルチタッチタッチスクリーンディスプレイ, ヘッドセットコントロール, 近接センサーとローキー照明センサー, 3軸加速度計, デジタルコンパス[1] |
デジタルカメラ | |
外部接続 |
Wi-Fi(802.11a/b/g/n), Bluetooth 4.0+HS, USB 2.0/lightningコネクタ Wi-Fi + Cellular モデルは以下も含む: A1459:UMTS (W-CDMA)/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA (850, 900, 1900, 2100 MHz) GSM/EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) LTE (700b MHz, AWS…Bands 4/17) A1460:UMTS (W-CDMA)/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA (850, 900, 1900, 2100 MHz) GSM/EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) CDMA EV-DO Rev. A/Rev. B (800, 1900, 2100 MHz) LTE (2100, 1800, 850, 700c, 1900 MHz…Bands 1/3/5/13/25) ※データのみ[1] |
電源 |
3.75 V, 42.5 Whリチャージャブルリチウムポリマーバッテリー 最長10時間のバッテリー駆動 |
オンラインサービス | iTunes Store, App Store, iBooks Store, iCloud, Game Center, Safari |
サイズ |
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重量 |
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前世代ハード | iPad (第3世代) |
次世代ハード | iPad (第5世代) |
関連商品 | iPod touch, iPhone |
ウェブサイト |
www |
概要
編集iPad シリーズの4代目の製品で、2012年10月23日にサンノゼで開催されたイベントでiPad miniと同時に発表された[2]。
第3世代モデル発表からわずか約7か月と異例の速さでこのモデルが発表された。第3世代モデルの後継機種で、最大の変更点はコネクターを従来の『30ピンDockコネクタ』からiPhone 5より採用された『Lightningコネクタ』への変更である。これに併せる形でオプションのカメラコネクションキットもLightning対応型が発売される。CPUもApple A5XからApple A6Xに変更され、iPad (第3世代)と比べてグラフィックパフォーマンスが2倍の速度になった[2]。また、前面カメラの解像度が120万画素に向上、HDの720p動画撮影にも対応している。ストレージ容量は当初は従来機種と同様に64GBまでの3種類だったが、2013年2月に128GBモデルが追加される[3]。その他のスペックは、9.7インチのディスプレイなど変化はしていない[2]。
日本での販売チャンネルも、第3世代モデルのSoftBankのみの取り扱いから、本機種より4S以降のiPhoneと同じくau(KDDI・沖縄セルラー電話)でも取り扱いを開始することとなった[2]。
LTEは、第3世代モデルでは北米(AT&T、ベライゾン)のみ対応だったが、このモデルではグローバル対応となり、日本で発売されるモデルA1460は、Bands 1(2GHz帯)/3(1800MHz帯)/5(850MHz帯・CLRバンド)/13(700MHz帯・SMHバンドcブロック)/25(1900MHz帯を拡張したPCS拡張バンド)に対応している(北米向けのCDMA非対応モデルである「モデルA1459」は、Bands 4(AWSバンド)/17(700MHz帯・SMHバンドbブロック)に対応)[2]。日本ではソフトバンクのSoftBank 4G LTE(2.1GHz帯とイー・モバイルとの提携で対応予定の1.7GHz帯)、auのau 4G LTE(2.1GHz帯のみ)に対応する。また3G回線についてもソフトバンクはプラチナバンドやHSPA+(最大21Mbps)、auはWIN HIGH SPEEDに対応する。
ソフトウェア
編集初期搭載OSは、iOS 6で、iOS 10までサポートが継続された。2017年に開催されたWWDC2017で発表されたiOS 11ではサポート対象外となった。サポート対象外となった理由についてだが、iPad4世代には32-bitのSoC(A6X)搭載されており、64-bit OSであるiOS 11に対応しないためである。
なお、2019年7月22日にWi-Fi+cellularモデルのみiOS 10.3.4(14G67)が配信された。
年表
編集- 2012年10月23日(米国時間) - サンフランシスコで開かれた製品発表会で第4世代iPadを発表[2]。
- 2012年10月26日 - 予約受付開始[4]。
- 2012年11月2日 - Wi-Fiモデル発売開始[5]。
- 2012年11月16日(米国時間) - 米国にてWi‑Fi + Cellularモデル発売開始[6]。
- 2012年11月30日 - 日本にてWi‑Fi + Cellularモデル発売開始[7]。
- 2013年1月30日 - 128GBモデルを発売すると発表[3]。
- 2013年2月5日 - 128GBモデルを発売開始[3]。
- 2013年5月31日 - 全モデルの日本国内価格改訂[8]。値上げ理由は、日経などの取材で「円安ドル高による改訂」としている[9]。アメリカ市場では値段は据え置かれている[10]。
- 2013年10月22日 - iPad Air (第1世代)の発表を受けて販売を終了。
- 2014年3月18日 - iPad 2の販売終了を受けて16GBモデルのみ販売を再開、同時に価格を改訂[11]。
- 2014年10月16日 - iPad Air 2の発表を受けて再び販売を終了。
価格
編集アメリカ合衆国と日本での本体価格
編集販売当初から2013年5月30日まで
編集モデル | 16 GB | 32 GB | 64 GB | 128 GB |
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iPad Wi-Fi | US$499(¥39,920) | US$599(¥47,920) | US$699(¥55,920) | US$799(¥72,709) |
iPad Wi-Fi + Cellular | US$629(¥50,320) | US$729(¥58,320) | US$829(¥66,320) | US$929(¥84,539) |
モデル名 | iPad Wi-Fi | iPad Wi-Fi + Cellular | ||||||
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フラッシュメモリの容量 | 16 GB | 32 GB | 64 GB | 128 GB | 16 GB | 32 GB | 64 GB | 128 GB |
一括販売時の価格 | ¥42,800 | ¥50,800 | ¥58,800 | ¥66,800 | ¥53,800 | ¥61,800 | ¥69,800 | ¥77,800 |
2013年5月31日現在
編集モデル | 16 GB | 32 GB | 64 GB | 128 GB |
---|---|---|---|---|
iPad Wi-Fi | US$499(¥50,399) | US$599(¥60,499) | US$699(¥70,599) | US$799(¥80,699) |
iPad Wi-Fi + Cellular | US$629(¥63,529) | US$729(¥73,629) | US$829(¥83,729) | US$929(¥93,829) |
モデル名 | iPad Wi-Fi | iPad Wi-Fi + Cellular | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
フラッシュメモリの容量 | 16 GB | 32 GB | 64 GB | 128 GB | 16 GB | 32 GB | 64 GB | 128 GB |
一括販売時の価格 | ¥49,800 | ¥59,800 | ¥69,800 | ¥79,800 | ¥63,800 | ¥73,800 | ¥83,800 | ¥93,800 |
iPadモデルの変遷
(横スクロールできる画像です)
注釈
編集出典
編集- ^ a b c “アップル - iPad Retinaディスプレイモデル仕様”. Apple (October 24, 2012). October 24, 2012閲覧。
- ^ a b c d e f Apple、7.9型のiPad miniを発表。11月から順次出荷 ~A6Xを搭載する第4世代iPadも登場 - PC Watch 2012年10月23日
- ^ a b c d アップル、128GバイトのiPad Retinaディスプレイモデルを追加--2月5日発売,CNET Japan,2013年1月30日
- ^ iPad miniと第4世代iPadの予約がスタート - ただしWi-Fiモデルのみ - マイナビニュース 2012年10月26日
- ^ iPad miniの販売がスタート - アップルストア銀座に300人の列 - マイナビニュース 2012年11月2日
- ^ LTE対応の「iPad mini」と第4世代「iPad」、米国で発売開始に,CNET Japan,2012年11月17日
- ^ Wi-Fi+携帯版の「iPad mini」「iPad」、11月30日発売,ケータイWatch,2012年11月22日
- ^ a b アップルがiPadを最大1.3万円ひっそり値上げ 比較表で見る新旧価格(追記) - 週アスPLUS 2013年5月31日
- ^ アップル 円安でiPad値上げ - 日経 2013年5月31日
- ^ a b 円安でiPadなど最大1万6000円値上げ 「駆け込み需要」で売り切れも続出 - J-CASTニュース 2013年5月31日
- ^ アップル、iPad 2の販売を終息,PC Watch,2014年3月18日
- ^ Apple、期待の「iPad mini」を発表、米国や日本などで11月2日発売 - 日経BP 2012年10月24日
- ^ Apple、128GBの「iPad」を2月5日発売へ、Wi-Fi版が799ドル - IT pro 2013年1月30日
- ^ 第4世代iPad発表 処理能力2倍に - ITmedia 2012年10月24日
外部リンク
編集先代 iPad (第3世代) |
iPad 第4世代 |
次代 iPad (第5世代) |