J SPORTS cycle road race
J SPORTS cycle road race(ジェイ・スポーツ・サイクルロードレース)は、J SPORTSで放送される自転車ロードレース中継の総称である。
概要
編集J SPORTSの前身であるSKY sportsの主要株主であったフジテレビが2004年までツール・ド・フランスの放映権を保有していたことから、1998年から同大会の生中継を開始。その後、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャの放映権も獲得。2006年からは両大会の生中継を開始するとともに、UCI世界自転車選手権のロードレースについても放送を開始した(2010年まで)。
2009年7月23日、J SPORTSとツール・ド・フランスなどの主催者であるASOとの間で、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャなど7レースについて2013年までの日本国内独占放映権契約を締結したことが発表された[1]。
生中継は原則としてJ SPORTS 4(旧J sports Plus)で放送。J sports Plusでハイビジョン放送が始まった2007年から2011年まで、ツール・ド・フランスを放送する際、Plusでのレース中継開始がプロ野球中継やJリーグ中継のため遅れる場合には、J sports 1または2で先行して放送開始し、Plusでの放送開始後は1または2とのサイマル放送を行っていた(2012年度は原則としてJ SPORTS 4でのプロ野球中継は行われないため、このような措置は取られていない)。リピート放送はJ SPORTS 3(旧J sports ESPN)を含めた各チャンネルで大会終了後随時行われている。
ウェブサイトでのPDF形式のスタートリストの配信や、twitterで#jspocycleQのハッシュタグをつけて質問すると、中継陣がピックアップして、放送内で質問に返答するなど、インターネットサービスを積極的に活用している。
主な中継レース
編集- グランツール
- ジロ・デ・イタリア(2002年 - 2016年、2021年 - 。2017年から2019年はDAZNで配信[2][3])
- ツール・ド・フランス
- ブエルタ・ア・エスパーニャ
- UCI世界自転車選手権ロードレース(2006年 - 2010年、2022年。未放送期間はNHK-BS、SPEEDチャンネルで放送)
- Cycle*(西暦)(グランツール、世界選手権以外のレースには大会名の前に付く)
- ASO主催レース
- ミラノ~サンレモ
- ロンド・ファン・フラーンデレン(ツール・デ・フランドル)
- アムステルゴールドレース
- ツアー・オブ・カリフォルニア
- ツール・ド・スイス
- ジャパンカップサイクルロードレース(2018年までは録画放送)
- 全日本自転車競技選手権大会ロードレース(2012年より)
- UCIシクロクロスワールドカップ
- 世界選手権自転車競技大会シクロクロス
- ハンマー・シリーズ(2017年より)
実況・解説
編集放送のコメンタリーは基本的に実況1名・解説1名が基本だが、ツール・ド・フランスなどのビッグレースでは2名での解説になることもある他、現役日本人選手などのゲストが招かれることもある。また実況担当者が出演できない場合、解説者2名によるコメンタリー体制になることもある。
現在
編集実況
編集解説
編集- 栗村修(日本自転車普及協会理事、ツアー・オブ・ジャパン組織委員会委員長、元宇都宮ブリッツェン監督)
- 永井孝樹(POSITIVO代表)
- 浅田顕(エキップアサダ代表・監督、ロードレース日本代表監督)
- 野寺秀徳(シマノレーシング監督)
- 飯島誠(ブリヂストンサイクル所属、2016リオ五輪トラック中距離ヘッドコーチ[5])
- 中野喜文(三療師、エンネ・スポーツマッサージ治療院院長[6])
- 辻啓(サイクルロードレース写真家) - ツール・ド・フランス開催時は現地レポートを担当
- 狩野智也(マトリックスパワータグ)
- 西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)
- 別府史之(サイクリングプロモーター)
- 中島康晴(キナンレーシングチーム)
- 畑中勇介(キナンレーシングチーム)
ゲスト解説
編集※下記人物は主にツール・ド・フランスの中継に登場。
- 片山右京(JBCF理事長、TeamUKYO代表)
- フローラン・ダバディ(ジャーナリスト、キャスター)
- 渡辺航(漫画家、『弱虫ペダル』作者)
- ルーク篁(ギタリスト、元聖飢魔II)
- 加藤哲也(カーグラフィック代表取締役社長)
など
その他
編集- 宮本あさか(スポーツライター) - ツール・ド・フランス開催時に現地レポートを担当、J SPORTS公式サイトのコラム記事執筆も手がける
過去
編集実況
編集解説
編集関連番組
編集- 自転車のススメ(2012年6 - 9月)
- 栗村修が先生、団長安田(安田大サーカス)が生徒役となり、ロードレーサーに関する様々な知識や乗り方などを学ぶ。永井考樹・浅田顕も講師役で登場。ちなみに団長安田はこの番組が契機となり、実際に実業団チームのブラウ・ブリッツェン(宇都宮ブリッツェンの下部組織)に入団した。
- 自転車のススメ~ツール・ド・フランスのミ・カ・タ~(2013年4月 - 6月)
- 前年とは違い、自転車ロードレースの観戦についての基礎知識を学ぶ内容。講師役は引き続き栗村が務めるが、生徒役はプロレーサーの中山友貴に交代した。
- #jspocycle presents ようこそ!我らワールド(2014年4月 - )
- 「我らワールド」の通称で知られる栗村修・サッシャの二人が司会を務める自転車ロードレース情報番組。2013年シーズンはYouTubeなどでの動画配信にて不定期(主要なロードレースの各日程終了後、随時)に配信されていたが、2014年4月より電波による本放送開始となる。
- ナカジケイの○月誰クル?(2023年3月 - )
- 中島康晴と辻啓が月1回のペースで、前年大会のハイライトや今シーズンのコース&出場チーム・注目選手の紹介、サイクルロードレ-ス優勝予想「サイクル誰クル?」の予想ポイントを紹介する情報番組。第2回からJ SPORTS社員の大谷美緒奈をMCに迎えている。
脚注
編集- ^ ツール・ド・フランス 2013シーズンまで J SPORTS 日本国内独占生中継決定!
- ^ “DAZN ジロ・デ・イタリア2017全ステージ実況解説付きで独占配信”. シクロワイアード (2017年5月4日). 2017年7月13日閲覧。
- ^ “DAZN 2018年ロードレース放映ラインアップを発表 ジロ・デ・イタリアなどビックレースを配信”. シクロワイアード (2018年1月25日). 2018年4月7日閲覧。
- ^ 従来はアルファベット表記の「Sascha」だったが、2012年からはカタカナ表記の「サッシャ」名義を使用。
- ^ リオ五輪トラック日本代表候補選手記者会見 - 日本自転車競技連盟、2016年4月6日掲載、2016年4月10日閲覧
- ^ スタッフ紹介 - エンネ・スポーツマッサージ治療院公式サイト、2017年7月18日閲覧
関連項目
編集外部リンク
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