ナッシング・ライク・ザ・サンのソースを表示

{{Infobox Album 
| Name        = ナッシング・ライク・ザ・サン
| Type        = [[スタジオ・アルバム]]
| Artist      = [[スティング (ミュージシャン)|スティング]]
| Cover       = 
| Released    = {{start date|1987|10|13}}
| Recorded    = 1987年3月 - 8月<br />[[AIRスタジオ]]（モンセラット）
| Genre       = [[ロック (音楽)|ロック]]、[[ジャズ]]、[[ニュー・ウェイヴ (音楽)|ニュー・ウェイヴ]]
| Length      = 54分45秒
| Label       = [[A&Mレコード|A&M]]
| Producer    = [[スティング (ミュージシャン)|スティング]]、ブライアン・ローレン、ニール・ドーフスマン
| Reviews     = 
* [[オールミュージック|Allmusic]] {{Rating|4.5|5}} [https://www.allmusic.com/album/nothing-like-the-sun-mw0000651226 link]
*''[[ローリング・ストーン|Rolling Stone]]'' {{Rating|4.5|5}} [http://www.rollingstone.com/artists/sting/albums/album/316013/review/6067824/nothing_like_the_sun link]
| Chart position = *1位（イギリス<ref>[https://www.officialcharts.com/artist/19711/sting/ Sting | full Official Chart History | Official Charts Company] - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。</ref>、日本<ref>『オリコンチャート・ブックLP編（昭和45年 - 平成1年）』（オリジナルコンフィデンス／1990年／ISBN 4-87131-025-6）p.183</ref>）
*2位（ノルウェー<ref>[http://norwegiancharts.com/showitem.asp?interpret=Sting&titel=%2E%2E%2ENothing+Like+The+Sun&cat=a norwegiancharts.com - Sting - ...Nothing Like The Sun]</ref>）
*3位（オーストリア<ref>[http://austriancharts.at/showitem.asp?interpret=Sting&titel=%2E%2E%2ENothing+Like+The+Sun&cat=a Sting - ...Nothing Like The Sun - austriancharts.at]</ref>、オランダ<ref>[http://dutchcharts.nl/showitem.asp?interpret=Sting&titel=%2E%2E%2ENothing+Like+The+Sun&cat=a dutchcharts.nl - Sting - ...Nothing Like The Sun]</ref>、スイス<ref>[http://hitparade.ch/album/Sting/...Nothing-Like-The-Sun-625 Sting - ...Nothing Like The Sun - hitparade.ch]</ref>）
*4位（ドイツ<ref>[http://www.officialcharts.de/album.asp?artist=Sting&title=%2E%2E%2ENothing+Like+The+Sun&country=de charts.de] - 2014年9月6日閲覧</ref>）
*7位（スウェーデン<ref>[http://swedishcharts.com/showitem.asp?interpret=Sting&titel=%2E%2E%2ENothing+Like+The+Sun&cat=a swedishcharts.com - Sting - ...Nothing Like The Sun]</ref>）
*9位（アメリカ<ref>[http://www.allmusic.com/album/nothing-like-the-sun-mw0000651226/awards Nothing Like the Sun - Sting : Awards : AllMusic]</ref>）
*13位（ニュージーランド<ref>[https://charts.nz/showitem.asp?interpret=Sting&titel=%2E%2E%2ENothing+Like+The+Sun&cat=a charts.org.nz - Sting - ...Nothing Like The Sun]</ref>）
| Last album  = ''[[ブリング・オン・ザ・ナイト]]''<br />（[[1986年]]）
| This album  = '''''ナッシング・ライク・ザ・サン'''''<br />（1987年）
| Next album  = ''[[ナーダ・コモ・エル・ソル]]''<br />（[[1988年]]）
}}
『'''ナッシング・ライク・ザ・サン'''』（{{Lang|en|''...Nothing Like the Sun''}}）は、[[1987年]]にリリースされた[[スティング (ミュージシャン)|スティング]]の[[アルバム]]。タイトルは[[シェイクスピア]]の文節をそのまま引用している。「シスター・ムーン」の歌詞の一節にも使われており、スティングはこの言葉に心酔していると答えている。

このアルバムには2つの出来事が強く影を落としている。一つめは、病気がちだった母親が[[1986年]]に癌で亡くなったことであり、いくつかの曲に物悲しい調子を与えている。二つめは、「The Conspiracy Of Hope」ツアーで南米を訪問した際に知り得た、内戦や監禁を被り殺害された犠牲者たちのことがあげられる。この事実は多くの曲に影響を及ぼし、「フラジャイル」「孤独なダンス」（歌詞中でチリの軍部独裁政権大統領[[アウグスト・ピノチェト]]を名指しで非難している）では嘆きを、「ザ・ラザラス・ハート」「ビー・スティル・マイ・ビーティング・ハート」では生命・愛・死を主題としている。

その他の曲では、前アルバムから続くジャズの影響がより顕著な「[[イングリッシュマン・イン・ニューヨーク (スティングの曲)|イングリッシュマン・イン・ニューヨーク]]」「シスター・ムーン」、ハードなダンスナンバーであり米国[[ビルボード]]7位にランクインした「[[ウィル・ビー・トゥゲザー]]」などがある。スティング本人は「ウィル・ビー・トゥゲザー」について元々ビールのコマーシャル用に作曲したこともあってあまり好きではないと伝わっている。

アルバム総販売枚数は200万枚を越え、スティングのベストセラーアルバムのひとつとなっている。

「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」は1990年、オランダ人プロデューサーのベン・リーブランドによってリミックスされ、スティング活動中止中の穴を埋める格好になった。前奏部の再構成と強烈なダンスビートにより、この曲は[[全英シングルチャート]]15位にランクインした。1993年には[[シャインヘッド]]が替え歌として「ジャマイカン・イン・ニューヨーク」を発表し、2007年には[[種浦マサオ]]が替え歌として「関西人 in Tokyo」を発表した<ref>[https://web.archive.org/web/20080328084722/http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2007/06/25/01.html スティングの名曲　関西弁でカバー]、[[スポーツニッポン]]、2007年06月25日付。（[[インターネットアーカイブ]]のキャッシュ）</ref>。<!--B面には、やはりリミックスされた「ウイル・ビー・トゥゲザー」が収録されている。-->

このアルバムは、製作過程においてプロデューサーである（エンジニアも兼任）ニール・ドーフスマンの得意技とも言える「フル・デジタル・レコーディング」が施されている（当時は「コストがかかりすぎる」ということで敬遠されがちだった）。マスタリングなどは全てデジタル機材にて行われており、録音もデジタルトラックを使用している。世界初のフル・デジタル・レコーディングされたアルバムは、同じドーフスマンのプロデュースであるダイアー・ストレイツの『[[ブラザーズ・イン・アームス]]』（1985年、全米1位）である。そのアルバム収録の「[[マネー・フォー・ナッシング]]」も[[マーク・ノップラー]]とスティングの共作曲であり、ボーカルで参加している。

2022年には、本作の発売35周年を記念したエクスパンデッド・エディションがデジタル限定でリリースされた。

== エピソード ==
[[マイルス・デイヴィス]]が「（スティングの）『ナッシング・ライク・ザ・サン』の出来がいいのは[[ギル・エヴァンス]]がアルバム製作に参加しているからだ」と発言している<ref>マイルス・デイヴィス、クインシー トループ 『マイルス・デイビス自叙伝』1・2（中山康樹訳、宝島社、1999年12月） ISBN 978-4796616829 ISBN 978-4796616836</ref>。『ナッシング・ライク・ザ・サン』をリリースしたあとに、スティングはギル・エヴァンスのバンドとライブを行っている。

== 収録曲目 ==
# ザ・ラザラス・ハート - "The Lazarus Heart" 4:35 	 
# ビー・スティル・マイ・ビーティング・ハート - "Be Still My Beating Heart" 5:34  	 
# [[イングリッシュマン・イン・ニューヨーク (スティングの曲)|イングリッシュマン・イン・ニューヨーク]] - "Englishman in New York" 4:27  
# 歴史はくり返す - "History Will Teach Us Nothing" 5:07 
# 孤独なダンス - "They Dance Alone（Cueca Solo）"<ref>スペイン語タイトル"Cueca Solo"のもとになっている舞曲[[クエッカ]]は、本来男女ペアで踊る形式のものであり、「ソロ」には、相方（肉親、友人、恋人等）が理不尽な理由で奪われているという意味が込められている。</ref> 6:48  	 
# フラジャイル - "Fragile" 3:58
# [[ウィル・ビー・トゥゲザー]] - "We'll Be Together" 4:53  	 
# ストレート・トゥ・マイ・ハート - "Straight to My Heart" 3:54 	  	 
# ロック・ステディー - "Rock Steady" 4:28 	 
# シスター・ムーン - "Sister Moon" 3:57  	 
# リトル・ウイング - "Little Wing"（[[ジミ・ヘンドリックス]]） 5:03
# シークレット・マリッジ - "The Secret Marriage" 2:02

== 参加ミュージシャン ==
* [[ギル・エヴァンス]] – オーケストラ指揮
* [[レネ・ゲイヤー]] – バックグラウンドボーカル
* ドレット・マクドナルド – バックグラウンドボーカル
* ジャニース・ペンダーヴィス – バックグラウンドボーカル
* [[ヴェスタ・ウィリアムス|ヴェスタ]] – バックグラウンドボーカル
* [[ケンウッド・デナード]] – ドラム
* [[マヌ・カチェ]] – ドラム 
* [[アンディ・ニューマーク]] – ドラム 
* ギル・エヴァンス・オーケストラ 
* [[ミノ・シネル]] – パーカッション、ボコーダー
* [[ルーベン・ブラデス]] – ボーカル、ギター
* [[マーク・イーガン]] – ベース
* [[ハイラム・ブロック]] – ギター
* [[エリック・クラプトン]] - ギター
* ファリード・ハーク – ギター
* [[マーク・ノップラー]] – ギター
* [[アンディ・サマーズ]] – ギター
* [[ケニー・カークランド]] - キーボード
* ケン・ヘルマン – ピアノ
* [[ブランフォード・マルサリス]] - サクソフォーン

== 脚注 ==
{{Reflist}}

== 関連項目 ==
* [[チリ・クーデター#チリクーデターとピノチェト政権を題材にした作品]]

== 外部リンク == 
* {{Discogs master|type=album|33572|name=...Nothing Like The Sun}} 

{{スティング}}
{{オリコン週間LPチャート第1位 1987年|[[1987年]][[10月26日]]付|LP・アルバム}}

{{Album-stub}}
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:なつしんくらいくささん}}
[[Category:スティングのアルバム]]
[[Category:1987年のアルバム]]
[[Category:A&Mレコードのアルバム]]
[[Category:全英アルバムチャート1位獲得作品]]
[[Category:1987年のオリコンアルバムチャート1位獲得作品]]
[[Category:5.1chサラウンド・ミックスのアルバム]]