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「ユナイテッド航空93便テロ事件」の版間の差分

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2014年10月14日 (火) 07:19時点における版

ユナイテッド航空93便テロ事件 (United Airlines Flight 93) とは、2001年9月11日に、アメリカ合衆国ユナイテッド航空93便ボーイング757-222機体記号N591UA, 1996年製造)アメリカ同時多発テロに巻き込まれ、ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外シャンクスヴィルに墜落した航空事件である。この事故により乗客乗員44人(テロリスト4人を含む)全員が死亡、生存者皆無という事態となった。アメリカ同時多発テロでハイジャックされた他機(アメリカン航空11便ユナイテッド航空175便アメリカン航空77便)とはハイジャッカーの人数が異なり、他機はすべて5人であったが、93便のみ4人だった。

アメリカ同時多発テロで唯一、ハイジャックされた旅客機で突入に失敗したものとなった。テロリストたちの計画通りであれば、ワシントンDCアメリカ合衆国議会議事堂アメリカ合衆国大統領官邸ホワイトハウスに突入していたと思われる[1]

ハイジャッカー

93便の航路

ハイジャッカーは全部で4人。

事件の概要

ユナイテッド航空93便はニュージャージー州ニューアーク国際空港を出発し、カリフォルニア州サンフランシスコ国際空港に到着する予定だった。旅客機は最大182人乗りであったが、当日は乗客37人(テロリストを含む)、ジェイソン・M・ダール機長、リロイ・ホーマーjr副操縦士ら乗員7人の合計44人が搭乗していた。93便は午前8時00分離陸の予定であったが、8時42分と、42分も遅れた離陸となった。

先の9時00分にハイジャックされたユナイテッド航空175便の事態を不審に思ったUA社は全機のコックピットメインモニターに“侵入者に警戒せよ”と言う警報を出した。9時24分、93便は航空管制官から“他機、2機がニューヨークWTCに突っ込んだので、ハイジャッカーには十分、注意してください”と警告を受ける。9時26分にパイロットは管制官からの警告を確認する。

ハイジャック

それから1分後、9時27分に4人のハイジャッカーがコックピットに押し入る。ハイジャッカーらがコックピットに押し入った際、パイロットとハイジャッカーは一戦を交えたため、旅客機の高度が低くなったことを管制官らは確認している。9時28分に管制官らは、93便のコックピットで発せられた悲鳴を聞いた。それから40秒後、再び管制官らは93便のコックピットで複数の悲鳴が発せられたのを聞いている。管制官らは93便へ応答を求めたが回答はなかった。この時点で高度は700ft (200m) にまで落ちていた。

9時32分、ハイジャッカーらは乗客らに対して、アラビア語なまりの英語で“みなさん、キャプテンは無事です。我々は爆弾を持っています。無事でいたければ、その場に静かに座っていてください”とインターホンで話すが、これはハイジャッカーらの誤りにより航空管制通信の電波を通じて管制官に伝わっていた。管制官が“もう一度ゆっくり言ってもらえますか”と返答すると同じ言葉が返ってきた。その後、93便は進路を東に変えながら高度を下げていく。

乗客・乗員との連絡

ハイジャックが発生してから、乗客10人と乗員3人は管制官や家族へ携帯電話や機内電話で連絡をする。

93便からの最初の通報はファーストクラスの乗客トム・バーネットが妻に“ハイジャックされた、通報してくれ”と電話したのが最初[要出典]とされる[誰?]。乗客はその後の電話で飛行機2機がWTCに激突した事を知る。その後は乗客も乗員も、ハイジャックされた他機について質問するようになる。トム・バーネットは妻に対して電話で“心配しないでくれ、我々は何か対策をとるつもりだ”と伝えている。彼以外にも複数の乗客が“今から飛行機を取り戻す”などの言葉を残していた。このことからこの時点で乗客らは、ハイジャッカーに対して攻撃的になっていたと推定される[誰?]

墜落

9時53分、ハイジャッカーらは乗客の行動を察知してか“連中が来たら非常用の斧を使え”との会話が記録されている。9時57分頃、乗客トッド・ビーマーの言った言葉は "Are you guys ready? Let's roll.(用意はいいか?やってやろうぜ)"。9時58分、ボイスレコーダーに乗客の怒鳴り声や大量の皿などが割れる音が記録されている。9時59分には乗客がコックピットのドアを叩き壊そうとする音が聞こえ始める。その音に混じってハイジャッカーが“ドアを押さえろ、絶対中に入れるな”と指示している。10時00分、機体が急降下・急上昇を繰り返す。10時01分、ハイジャッカーが“墜落させてやる、酸素を止めろ”と指示する。

10時03分、同機は、時速9,33lm(時速580km)の速度でペンシルベニア州ピッツバーグ郊外シャンクスヴィルに墜落する。墜落理由には、ハイジャッカーの操縦ミス、乗客や乗員らの抵抗などがあげられる。

有力な説は、男性の乗客らがコックピットに突入を試み、飛行機の操縦をしていた犯人が“もう逃げられない!ここで落とすぞ!”と言い残し[要出典]墜落したと言われている[1]。遺族のみに公開されたボイスレコーダに操縦席のドアが開く音が残されていたことから、墜落直前に男性乗客達がコックピットに進入したと推定される。

その後、墜落現場には慰霊施設が建てられている。

犠牲者に早稲田大学理工学部学生の日本人、久下季哉(当時20歳)がいた。

脚注・参考資料

  1. ^ a b 時事ドットコム「9.11テロ ドキュメント【9】ユナイテッド93便での戦い(2)」

関連項目

外部リンク

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