富山県水墨美術館のソースを表示

{{博物館
| 名称 = 富山県水墨美術館
| native_name_lang = en
| native_name = THE SUIBOKU MUSEUM, TOYAMA
| 画像 = [[File:富山水墨美術館.jpg|300px]]
| 画像説明 = 五福山水苑と美術館 {{Switcher
 |{{Infobox mapframe|zoom=14|frame-width=300|frame-height=200|type=point|marker=museum|stroke-width=1|frame-latitude=36.6964|frame-longitude=137.2039}}
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 |富山県地図を表示
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 |日本地図を表示
 }}
| image_map = 1
| 正式名称 = 
| 前身 = 
| 専門分野 = [[水墨画]]、[[日本画]]
| 館長 = 若松基
| 事業主体 = [[富山県庁|富山県]]（生活環境文化部）
| 管理運営 = [[公益財団法人]] 富山県文化振興財団
| 建物設計 = 富山県建築設計監理協同組合
| 延床面積 = 
| 開館 = [[1999年]]（[[平成]]11年）[[4月29日]]{{sfn|富山県|1999|p=5}}
| 所在地 = [[富山県]][[富山市]]五福777番地{{sfn|富山県|1999|p=6}}
| 所在地郵便番号 = 930-0887
| 緯度度 = 36
| 緯度分 = 41
| 緯度秒 = 56.6
| 経度度 = 137
| 経度分 = 11
| 経度秒 = 47.4
| 地図国コード = JP-16
| 外部リンク = [https://www.pref.toyama.jp/1738/miryokukankou/bunka/bunkazai/3044/index.html 富山県水墨美術館]
}}
<!-- 博物館協会会員の記載は不要（関連項目・外部リンクへの記載も不要） -->
'''富山県水墨美術館'''（とやまけんすいぼくびじゅつかん、''The Suiboku Museum, Toyama''）は、[[富山県]][[富山市]]五福にある<ref name="asa20200814">{{Cite news|url = https://www.asahi.com/articles/ASN8F7R69N7QPISC00T.html|title = 富山）企画展 9月6日まで 県水墨美術館「山中暦日」|newspaper = [[朝日新聞デジタル]]|archiveurl = https://web.archive.org/web/20200814171514/https://www.asahi.com/articles/ASN8F7R69N7QPISC00T.html|date = 2020-08-14|archivedate = 2020-08-14|accessdate = 2022-05-14}}</ref><ref name="chu20210915">{{Cite news|url = https://www.chunichi.co.jp/article/330327|title = 生誕120年 篁牛人の圧倒的画業 県水墨美術館 企画展が再開|newspaper = 北陸中日新聞Web|archiveurl = https://web.archive.org/web/20210916183513/https://www.chunichi.co.jp/article/330327|date = 2021-09-15|archivedate = 2021-09-16|accessdate = 2022-05-14}}</ref>近代[[日本]]の[[水墨画]]を主体とした[[公立]][[美術館]]である。

== 特色 ==
[[富岡鉄斎]]や[[横山大観]]{{sfn|富山県|1999|p=5}}、[[竹内栖鳳]]{{sfn|富山県|1999|p=5}}など近代における[[水墨画]]の大家の作品をはじめ、富山県[[砺波市]]出身の[[日本画家]]・[[下保昭]]の代表的な水墨画が常設展示されている{{sfn|富山県|1999|p=5}}。その他、[[染織]]や[[陶芸]]など日本の美術・工芸史を辿る企画展も取り組まれている<ref>[http://museums.toyamaken.jp/j_kenpaku/j_kenpa/27.html 富山県水墨美術館]</ref>。

美術館は富山市の[[公園]]「'''五福山水苑'''」（ごふくやますいえん）の中にある{{sfn|富山県|1999|p=5}}。外観は和風の[[寄棟造り]]となっており、[[鉄筋コンクリート]]造り[[平屋]]、[[瓦葺き]]のL字形の建物で、屋内には常設展示室、企画展示室、映像ホール、情報コーナー・図書室のほか、喫茶室、[[茶室]]、[[ミュージアムショップ]]などがあり、各展示室同士は[[長さ]]が約100[[メートル|m]]あるガラス張りの廊下で結んでいる{{sfn|富山県|1999|p=5}}。

展示室以外は無料で利用でき{{sfn|富山県|1999|p=6}}<ref name="toyama20220409">{{Cite news|url = https://www.hokkoku.co.jp/articles/tym/709212|title = しだれ桜ぽっかり ライトアップ開始 県水墨美術館|newspaper = 富山新聞|archiveurl = https://web.archive.org/web/20220408204750/https://www.hokkoku.co.jp/articles/tym/709212|date = 2022-04-09|archivedate = 2022-04-08|accessdate = 2022-05-14}}</ref>、ガラス張りの廊下からは、[[シダレザクラ|ベニシダレ桜]]（「富山さくらの名所70選」に選定）<ref name="toyama20220409"/>がある広大な芝生の中庭や、雄大な[[立山連峰]]を[[ベンチ]]に座って眺めたり、[[回廊]]のある中庭に出て散策することもできる。また春には、美術館のすぐ東側を流れる[[神通川]]の堤（[[堤防]]）の桜並木が咲き誇る姿を望める。

また[[日本庭園]]を有する[[数寄屋造り]]の[[離れ]]、茶室「墨光庵（ぼっこうあん）」が美術館一番奥にあり、無料で見学できるほか、立礼席での抹茶の提供（有料）と[[茶道|茶会]]のための[[茶室]]の貸出し（有料）を行っている。

== おもな収蔵作品 ==
* [[狩野探幽]] 『花鳥図屏風』（制作年不詳）
* [[岸駒]]・[[岸岱]] 『獅子図・虎図』（[[1833年]]）
* [[堂本印象]] 『山晴煙雨後』（[[1937年]]頃）
* [[菱田春草]] 『竹林』（[[1909年]]頃）
* [[東山魁夷]] 『和春』（[[1943年]]頃）
* [[富岡鉄斎]] 『普陀落迦山』（[[1887年]]）、『四暢図』（[[1894年]]頃）、『十六羅漢尊図』（[[1923年]]）
* [[竹内栖鳳]] 『鳥図屏風』（[[1899年]]頃）、『霜鳥』（[[1905年]]）、『山林幽致』（[[1933年]]頃）『象』（制作年不詳）
* [[横山大観]] 『立山遠望』（[[1902年]]頃）、『木立に白鷺』（[[1904年]]）、『雪後』（[[1907年]]頃）、『瀑布四題 夏』（1909年）、『瀑布四題 秋』（1909年）、『雨後之山』（[[1941年]]）{{sfn|富山県|1999|p=6}}
* [[堂本印象]] 『山晴煙雨後』（[[1937年]]頃）
* [[石崎光瑤]] 『花鳥の図』（[[1935年]]）
* [[村上華岳]] 『竹林の図』（[[1932年]]）、『秋山松樹』（[[1938年]]）
* [[奥村土牛]] 『巣籠』（[[1941年]]）
* [[畠中光享]] 『観世音』（[[2000年]]）、『菩薩』（[[2013年]]）
* [[加山又造]] 『凍れる月光』（[[1981年]]）
* [[菊池契月]] 『稚児文珠』（[[1920年]]頃）
* [[前田青邨]] 『鵜飼』（1933年頃）
* [[平福百穂]] 『晩山残照』（[[1928年]]）
* [[松林桂月]] 『渓山』（[[1955年]]）
* [[小川芋銭]] 『渡江仏心印』（[[1918年]]）
* [[小杉放庵]]（放菴） 『立山と修験者』（1930年代）
* [[尾竹竹坡]] 『渡雁』（[[1912年]]）、『猫』（[[1914年]]）<ref>『県水墨美術館 9月に「中島潔展」 尾竹竹坡の軸購入』北日本新聞 2017年3月25日38面</ref>
* [[入江波光]] 『帰り来る舟』（1938年）
* [[榊原紫峰]] 『池畔小禽』（[[1965年]]頃）
* [[都路華香]] 『白龍図』（1928年）
* [[岩崎巴人]] 『鬼子母慈悲』（[[2003年]]頃）
* [[篁牛人]]<ref name="chu20210915"/> 『四睡の図』（[[1969年]]）、『老子出関の図（部分）』（1969年）
* [[下保昭]] 『白雲日月』（[[1971年]]）『湖上霊峰』（1981年）、『長江満月』（[[1991年]]）
など、約30人の作家の作品を収蔵している。

== 施設 ==
'''各施設の詳細は、公式サイトの[https://www.pref.toyama.jp/1738/miryokukankou/bunka/bunkazai/3044/out/index.html 館の概要]を参照。'''
* エントランスホール
* 常設展示室
** 近代水墨画の系譜{{sfn|富山県|1999|p=6}} - 竹内栖鳳、横山大観、[[川合玉堂]]といった水墨画の代表的なエッセンスを一覧できるように、系統的な展示をすすめている。富山県ゆかりの水墨画家、篁牛人、[[豊秋半二]]らの作品を展示することを通じて、富山県と水墨画の関わりを表現している<ref name="gai">[http://www.pref.toyama.jp/branches/3044/out.htm 美術館概要]</ref>。
** 下保昭作品室{{sfn|富山県|1999|p=6}} - 下保昭の作品154点を収蔵し、約15点を体系的に展示している<ref name="gai"/><ref name="shinbun">『下保昭さん死去 91歳 作品寄贈受け常設展 県水墨美術館』北日本新聞 2018年8月10日32面</ref>。これらの作品の内100点は、可必館・京都現代美術館の館長であった梶川芳友が個人収集した作品を、[[1993年]]（平成5年）に富山県に寄贈したものである。また、下保昭本人から寄贈された作品もある。なお、これらの作品寄贈が、富山県水墨美術館創設の一端ともなった<ref name="shinbun" />。
* 企画展示室1、2{{sfn|富山県|1999|p=6}}
** 2室は[[ホワイエ]]で繋がっており一体での使用可能。
* 映像ホール{{sfn|富山県|1999|p=6}}
** 水墨画の歴史や、近代の作家の作品紹介などを上映。
* 情報コーナー・図書室
* 茶室「墨光庵（ぼっこうあん）」{{sfn|富山県|1999|p=6}}
** [[数奇屋]][[大工]]の[[棟梁]] で、富山県[[小矢部市]]出身の[[中村外二]]が手掛け、[[長男]]義明が完成させた茶室。
* ミュージアムショップ「風花（ふうか）」{{sfn|富山県|1999|p=6}}
* 中庭
** 中庭のベニシダレ桜は、[[秋田県]][[仙北市]][[角館]]の農家より移植したものである。
* [[駐車場]] 2か所・[[乗用車]] 88台、[[バス (交通機関)|バス]] 7台（無料）

== その他 ==
美術館ロビーや展示室を繋ぐ廊下には、常緑[[広葉樹]]の「[[ブビンガ]]」の1枚板を使用した[[ベンチ]]があるが、それらの内3つのベンチの脚には、[[パリ]]の[[ルーブル美術館]]を改修した際に剥がした庭の敷石を利用している<ref>『富山ふしぎ探訪』（[[富山新聞]]金沢本社出版局 編・富山新聞）[[2014年]]（平成26年）11月30日発行 ISBN 978-4-8330-2003-9 134P〜135P</ref>。

== 開館時間および観覧料 ==
; 開館時間
* 9時30分から18時まで（入室は17時30分まで）<ref name="asa20200814"/><ref name="chu20210915"/>
; 休館日
* [[月曜日]]（[[国民の祝日|祝日]]は開館）、祝日の翌日、[[年末年始]]

; 常設展示室観覧料
* 一般 200円、大学生 160円、高校生以下 無料
:: 企画展は別料金

== アクセス ==
<!-- 公式サイトでの記載に準ずる（高速バスの記載は不要） -->
; [[富山地方鉄道]][[富山地方鉄道富山軌道線|富山軌道線]]
* [[トヨタモビリティ富山 Gスクエア五福前（五福末広町）停留場]]下車、徒歩約10分。
; 富山地方鉄道バス
* [[富山駅]]南口より
** [[小杉駅 (富山県射水市)|小杉]]・[[高岡駅|高岡]]方面 五福末広町バス停下車、徒歩約10分。
** 新桜谷町・[[呉羽丘陵|呉羽山]]老人センター方面 畑中バス停下車、徒歩約10分。
** [[ぐるっとBUS|市内周遊ぐるっとBUS]]北西回りルート 水墨美術館バス停下車すぐ。
:: 「ぐるっとBUS」については、2021年6月28日より運休となっている（再開は未定）<ref>[https://www.chitetsu.co.jp/?p=29523 富山市内周遊ぐるっとバスのご案内【運休中】] - 富山地方鉄道</ref>。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist|2}}

== 参考文献 ==
* {{Cite journal|和書|url = https://www.pref.toyama.jp/documents/11895/363-h1104_05.pdf|title = いよいよ4月29日オープン 富山県水墨美術館|journal = 県広報とやま|publisher = 富山県企画部広報課|date = 1999-04|issue = 平成11年4月・5月号|format = PDF|pages = 5-6|ref = {{sfnref|富山県|1999}} }}

== 関連項目 ==
* [[水墨画]]
* [[日本画]]
* [[美術館の一覧]]

== 外部リンク ==
* [https://www.pref.toyama.jp/1738/miryokukankou/bunka/bunkazai/3044/index.html 富山県水墨美術館]
* {{Twitter|suibiofficial|富山県水墨美術館（水美・SUIBI）}}
* {{Facebook|suibiofficialHP|富山県水墨美術館（水美・suibi）}}

{{日本の美術館 (公立)}}

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{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:とやまけんすいほくひしゆつかん}}
[[Category:日本美術の美術館とギャラリー]]
[[Category:富山市の美術館]]
[[Category:1999年開設の博物館]]