マスタケ
マスタケ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Laetiporus sulphureus (Bull.) Murrill (1920) | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
鱒茸 |
マスタケ(鱒茸、学名: Laetiporus sulphureus)は、ツガサルノコシカケ科アイカワタケ属の食用キノコ。傘の色が、魚の鱒の肉の色に似ていることから、鱒茸(ますたけ)と呼ばれる[1][2]。
形態
[編集]傘は径20 - 50センチメートル (cm) にもなり、半円形、扇形、イチョウ形などさまざまな形に例えられる[2]。傘の表面色は鱒の身にも例えられる鮮やかなオレンジ色で、やがて生長すると退色して白っぽくなる[2]。下面はクリーム色(ピンク色を帯びることもある)[1]。若いうちは柔らかいが、次第に堅くなってくる[2]。
分布・生態
[編集]東アジア、および西日本に分布する[1]。木材腐朽菌[2]。夏から秋にかけて、ミズナラなどの広葉樹、カラマツ、ツガなどの針葉樹の倒木や枯れ木の古木、切り株などに単一、または重生する[2]。
分類
[編集]かつて、マスタケは東日本ではモミなどの針葉樹に、西日本ではシイやカシといった広葉樹に生えるサルノコシカケに類するキノコと考えられており、東日本と西日本では味が異なることが、よく知られていた[1]。
この針葉樹型マスタケと広葉樹型マスタケとの遺伝子などを詳細に分析した結果、針葉樹型と広葉樹型とは種が異なると結論づけられ、広葉樹型をマスタケ、針葉樹型をミヤママスタケ(深山鱒茸、学名:Laetiporus montanus)とに分けられた[1]。
なお、ミヤママスタケの外観は、傘の表面がオレンジ色は同じだが、下面は黄色となる[1]。
食用
[編集]食用になるキノコで、子実体を触ってみて耳たぶくらいの弾力があり柔らかい、色鮮やかな若い子実体を採取する[2]。適当な大きさに切って、天ぷらやフライにすると鶏肉のささみのような食感になる[2]。ほかにすき焼き、バター炒め、野菜炒めなどにして食す[2]。火が通りにくいキノコで、生食すると中毒を起こすことがあるため十分に火を通す[2]。