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東武50000系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東武50000系電車
(50000型・50050型・50070型・50090型)
50000型51001F
(2019年12月16日 大山駅 - 下板橋駅間)
基本情報
運用者 東武鉄道
製造所 日立製作所笠戸事業所
製造年 2004年 - 2012年
製造数 400両
運用開始 2005年3月16日
主要諸元
編成 10両編成
軌間 1,067 mm
電気方式 直流1,500 V架空電車線方式)
最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 3.3 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
車両定員 本文参照
全長 20,000 mm
20,130 mm(50070型・50090型先頭車)
全幅 2,876 mm
2,846 mm(50050型及び51003F・51076F以降)[1][2]
車体幅 2,800 mm[1][2]
2,770 mm(50050型及び51003F・51076F以降)
全高 4,080 mm(パンタ畳み高さ)
4,050 mm(空調上面)
車体高 3,620 mm(屋根上面)
車体 アルミニウム合金A-train
台車 モノリンク式ボルスタレス台車
SS-167形・SS-067形
主電動機 かご形三相誘導電動機 TM-03形
主電動機出力 165 kW
駆動方式 CFRP製TD継手式平行カルダン
歯車比 98:15=6.53
制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ全電気ブレーキ
保安装置 50000型(51001F - 51007F)・50090型:東武形ATST-DATC
50000型(51008F・51009F)・50050型:東武形ATS・新CS-ATCATC-P
50070型:東武形ATS・T-DATC・新CS-ATC・ATO・ATC-P
備考 座席は全形式とも住江工業
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東武50000系電車(とうぶ50000けいでんしゃ)は、2004年に登場した東武鉄道通勤形電車2005年3月16日より東上線系統で営業運転を開始した。

本項では、本線系統伊勢崎線日光線)の東京メトロ半蔵門線東急田園都市線乗り入れ対応車両である50050型電車、東上線系統の東京メトロ有楽町線副都心線東急東横線横浜高速鉄道みなとみらい線乗り入れ対応車両である50070型電車および座席定員制列車TJライナー」用車両の50090型電車についても記述する。

なお、東武では同一系列内の区分では「型」の表記を使用している(本系列ではそれぞれ50000型・50050型・50070型・50090型)。また、個々の編成を表す場合は池袋押上新木場渋谷中央林間元町・中華街方先頭車の車両番号で代表して表記する。

概要

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本系列は「人と環境にやさしい次世代車両」をコンセプト[3]、従来車両よりもバリアフリー省エネルギー・メンテナンスフリー化を目指し、また通勤・近郊電車の標準仕様ガイドライン仕様を考慮して設計された[3]

東武の通勤車では初めてアルミ車体を採用し[注 1][3]、以降新造される通勤車は全てアルミ製。製造は日立製作所が担当したが、東武における日立製の鉄道車両は78系7860形の製造以来、46年ぶり。

有料座席指定列車の「TJライナー」として使用されている50090型電車は運用に応じてクロスシートとロングシートに転換出来るデュアルシートを採用しており、TJライナー運行時はクロスシート、通常時はロングシートで運行される。西武鉄道の「S-TRAIN」「拝島ライナー」用の西武40000系電車や、京王電鉄の「京王ライナー」用の京王5000系電車 (2代)、自社の「THライナー」で運用する70090型電車など、50090型電車はその後のデュアルシート機構を備えた首都圏通勤ライナー用車両の先駆けとなった[4][5]

車両概説

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この節では特記なき限り共通事項及び登場時の形態について記述する。

車体

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中間車の車体側面(50050型) 初期の車両は車端部の1つ(右端)を除いて固定窓となっている
中間車の車体側面(50050型)
初期の車両は車端部の1つ(右端)を除いて固定窓となっている
先頭車の車体側面(50050型) 先頭車は連結面から窓までの間が狭い 後期の車両は扉間が一段下降窓となった
先頭車の車体側面(50050型)
先頭車は連結面から窓までの間が狭い
後期の車両は扉間が一段下降窓となった

日立製作所製「A-train」をベースとしたダブルスキン構造を採用し、溶接工法には摩擦攪拌接合(FSW)を採用することで精度の高い仕上がりを図った。連結面は衝突事故における安全性を考慮して、側構体と妻構体の接合部を三角形の断面構造としている。これまでの東武の大型通勤形車両と同様、20m両開き4ドアの構造。

前頭部は構体部分とは別途製造された普通鋼製の前面パネルをボルト固定によって構体と接合している。前照灯HID灯LEDが、尾灯LEDを採用し、一体のケースに収めて前面下部に配置。車両のカラーリングは新規のものとされ「輝く」を意味するシャイニーオレンジを前面下部に塗装で、側面戸袋部にフィルムで配している。

車両床面は一世代前の30000系よりも25 mm低い1,125 mmとしてホームとの段差を少なくしている。さらに廃車時のリサイクル性を考慮して車体各部のアルミ材質の統一を図っている[3]

先頭車は乗務員室のスペースを確保しつつ、全長が中間車と揃えられており、客室全体が連結面寄りに250 mmと大きくオフセットされている。

前面と側面の行先表示器はLED式を採用し、側面表示器は走行中の消灯機能を有するほか、後に号車表示が追加され、行先と交互に表示する。

なお、本系列では形式や製造時期により車体側面には多数のバリエーションが存在する。各々の特徴は後述するが、まとめると以下の通りとなる。

側面のバリエーション
形式 先頭車の
長さ
扉間の窓 車端部の窓
中央 左右 左端 右端
51001F - 51002F、51051F - 51059F、51071F - 51075F(換気装置あり)
先頭車 50000型・50050型 標準 固定窓 固定窓*
→開閉化
固定窓 下降窓
50070型 下降窓
中間車 50000型・50050型、
50070型(車椅子スペース設置面)
固定窓
50070型 下降窓
51003F - 51009F、51060F - 51068F、51076F - 51077F(換気装置なし)
先頭車 50000型・50050型 標準 下降窓 固定窓
50070型
中間車 50000型・50050型・50070型
50090型(換気装置なし)
先頭車 50090型 下降窓 固定窓90
中間車 50090型
50090型(車椅子スペース設置面) 固定窓90* 固定窓90
備考
  • 左端・右端はそれぞれ外から見た場合を示す。
  • 固定窓と下降窓で寸法が異なり、固定窓の方が僅かに大きい(50090型を除く)。
  • 扉間左右の窓は、51075Fのみ当初より開閉化改造車とほぼ同じ形態である。
  • 50090型は車端部の窓の寸法と固定方式が異なる(表内「固定窓90」)。
  • 50090型の車椅子スペース部は、固定方式がさらに異なる(表内「固定窓90*」)。

車内

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室内もモジュール工法により組み立てられており、車内の部材は基本的にアルミニウムを多用(単一合金化)することでリサイクル性を考慮。

内張りにはアルミ基盤の高硬度アートテックを使用し、艶消しの白色とすることで清潔感のあるデザインとした。床敷物は火災対策・安全対策から滑りにくいゴム製のグレーの床敷物を採用し、座席前と中央部で濃淡をつけてフットラインを表した。特に出入口部は黄色として目立たせた[3]。なお床敷物について、本来アルミ材の上に貼り付けて使用する製品がゴム材だけで使用されていたことが後に判明、難燃性規格を満たさないことから2010年に国土交通省より改善指示が出された[6][7]。これに対し東武鉄道は、他系列を含めて2014年(平成26年)度上期までの交換を予定していると回答[6][7]

座席住江工業製の片持ち式ロングシートを採用、セミバケット式で1人分の掛け幅は460mm[3]。モケットは、一般席がフジの花をイメージした紫色の「ウイステリアパープル」、優先席部では安心感と優しさを感じさせる色調として青緑色の「コンフォートグリーン」となっている。座席端には大形の袖仕切りを設け、また7人掛け座席にはスタンションポール(縦握り棒)が1本設置されている。

各系列の定員一覧
形式 先頭車 中間車 車椅子スペース付
中間車
50000型
(51002F迄)
139人
(座席48人)
153人
(座席54人)
154人
(座席51人)
50050型(全車)
50000型(51003F以降)
50070型(51076F以降)
137人
(座席48人)
151人
(座席54人)
152人
(座席51人)
50070型
(51075F迄)
140人
(座席48人)
153人
(座席54人)
154人
(座席51人)
50090型(全車) ロング時124人
クロス時118人
(座席42人)
ロング時135人
クロス時129人
(座席48人)
ロング時136人
クロス時131人
(座席45人)

側窓は騒音低減のため固定窓が多用されている[1]。扉間は全て固定式で、左右1,960 mm、天地1,020 mmの大型一枚窓が用いられている。車端部については非常時の換気を確保するため[1]、千鳥配置で半数(車内から見て右側)が一段下降窓とされ、これはサイズが僅かに小さくなっている[注 2]。なお50070型登場以降は窓配置に変更がある。窓ガラスには熱線吸収・UVカットガラス(可視光透過率約75%・紫外線約91%カット)のグリーンガラスを採用するとともに、フリーストップ式の巻き上げカーテンを設置。

客用ドアは車内側を化粧板仕上げとし、窓も複層ガラスとした。ドア横には従来の独立した手すりがなく、戸柱部材と手すりを兼ねたアルミの型材が設けられた。なおこの部分には黄色の帯が貼られている。

ドアエンジンはメンテナンスの容易化のため、東武の車両で初めて電気式を採用。各扉に設置したドア制御装置はモーター電流の検知により戸挟み検知を行い、モーターのオン/オフにより戸閉力を弱める。乗客や荷物が挟まれた時には容易に脱出できるように戸閉力を弱める自己診断機能、位置制御学習機能、状態監視機能を備える。

また、従来の車両と同様に片側4ヶ所のドアのうち、中央の2ヶ所を締め切る中扉締切機構機能を設置。このほか、中扉締切の状態で車端寄りのドアを手動開閉できる機能が設けられており、後述の案内装置がない箇所には「半自動」表示灯を設置。

客用ドア上部にLED式、およびLCD式の旅客案内表示器を千鳥配置で設置(LCD式は全ドア上部に設置)し、ドアの開閉時にはドアチャイムが鳴動する。また、次駅案内の際に号車を表示する。50050・50070型では乗り入れ先では乗り入れ路線の車両に合わせた表示となるが、号車案内については東武鉄道線内と同様の表示形式で表示される。

妻面では通勤車で初めて妻窓を省略し、これを鑑み貫通扉窓の高さが1,430 mmと大きくとられている[1]。なお貫通扉は各車上り方(池袋押上寄り)に設置されている。

車椅子スペースは2・9号車の先頭寄り車端部、向かって左側に設置しており、安全手すりと非常通報装置を設置。

一般席部のつり革の床面高さは1,630 mm、荷棚の高さは1,700mmだが、車端部では優先席を意識し、つり革の高さは1,600 mm、荷棚の高さは1,670mmとそれぞれ30mm低くしている。優先席部のつり革はオレンジ色のものを使用。また、つり革のベルトには合成皮革の使用を取りやめ、ナイロン製とすることで、火災発生時における有毒ガス対策としている。

自動放送装置を設置しており、次駅・乗り換え案内や各種マナー放送のほか、東武東上線の通勤車としては初めて英語放送機能を有する(設定によって省略可)。自動放送の機能でドアが開いている時は、ドア付近のスピーカーから約7秒に1回、視覚障害者にドアの方向を知らせる音が鳴動する。車外スピーカーを設置しており、車掌の操作により、閉扉時に「ドアが閉まります、ご注意ください」と乗降促進放送を流すことができる。

乗務員室

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50000型の運転台

乗務員室内は灰色を基調とし、運転台周りは濃いグレーの色調を採用。各系列共通で、主幹制御器はT型ワンハンドル式を採用、力行1 - 4ノッチ・惰行・常用ブレーキ1 - 7段・非常の計13段で制御が可能。力行3・4ノッチから力行2ノッチに戻すことで定速運転機能が作動する。計器盤は中央に120 km/h表示の速度計、また両隣に各種表示灯を配し、左端にはマスコンノッチ表示灯、右端にATI画面が設置されている。

背面仕切は左端(客室から見て右端)に扉があり、扉部分と中央部に窓と遮光幕が設けられている。運転台の背後には窓がない。

主要機器

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制御装置は、日立製作所製の2レベルIGBT素子使用のVVVFインバータ制御(3300 V - 600 Aを3並列接続[8])で、スペクトラム拡散方式・ベクトル制御による全電気ブレーキ方式を採用している[8]。制御方式は1C4M2群および1群制御方式で、10両固定編成中のMT比は5M5Tとしている。主電動機は165kW出力のかご形三相誘導電動機(TM03形)を採用。

集電装置はシングアーム式パンタグラフ(PT7112-A)を採用し、制御装置を搭載する電動車に各1基(1編成3台)を設置する。

台車はモノリンク式軸箱支持のボルスタレス空気ばね台車(SS167・SS067、東武形式:TRS-03M・TRS-03T)を使用し、基礎ブレーキは片押し式のユニットブレーキを使用。

補助電源装置は東芝製のSIV(INV146-G0)を採用。IGBT素子を使用する。250 kVAの装置を編成で2台を搭載し、架線からの直流電源を三相交流440 Vに変換する。

空気圧縮機(CP)ナブテスコ製のスクリュー式で、30000系同様に装置自体を箱に収めることで騒音低減に配慮する[3]。ドアエンジンに電気式を採用したことで圧縮空気の使用量が減ったため、10両編成での搭載台数は2台とした。当初はAR1644-RWS20Aを用いていたが、増備途中でAR1644-RWS20Cに変更されている。

このほか、中間付随車3両の床下には非常用はしごが設けられている[1]

ブレーキ装置は回生ブレーキ併用全電気指令式空気ブレーキ方式で、保安ブレーキ・抑圧ブレーキ(耐雪ブレーキ)・遅れ込め制御を備えている。各車には車輪の滑走を防止する滑走防止装置を設置。また、速度70km/h以上からの非常ブレーキには増圧ブレーキ機能がある[9][10]

ATI装置

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30000系に引き続き車両情報制御装置を採用。本系列には日立製作所が開発した「ATI装置(Autonomous decentralized Train Integrated system)」を採用。

車両搭載の主要機器はATI装置を通したRS-485によるインタフェースを行い、状態を常時監視しており、運転台モニターでの車上検査機能や故障時には乗務員への報知とガイダンスを行う。力行や常用ブレーキの指令についてもATIの制御伝送機能を経由しており、車両内配線や引き通し線の大幅な削減を図ることで車両軽量化や省メンテナンス化を実現している。この他、検修時の支援機能として自動検修機能や試運転支援機能等を有する。システムの伝送速度は3.2 kbpsと高速伝送性能を備えている[9]

空調設備

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屋根上(50050型)
冷房装置(左)と非常換気装置(右)が並ぶ。

冷房装置は東武鉄道初の集中式を採用。東芝製のRPU-15005で、装置能力は58.1kW(50,000 kcal/h)。装置はリヒートヒータによる除湿モードを備え、除湿運転時はコンプレッサに入る冷媒を一時バイパスし、冷房能力を下げるアンロード機能を有する。冷媒は代替フロンであるR407Cで、室外送風機は羽根の材質と形状を工夫し低騒音化を図った[9]。車内では先頭車7台・中間車8台の補助送風機(ラインクロスファン)を設けている。またこのほか、非常換気装置を各車1台備える。

暖房装置は片持ち式シートの採用で、座席下つり下げ式に変更。設備は従来の通勤車両同様に出力の高いものを使用しており、7人掛け座席部では1,300 W出力を2台、車端部では1,100 W品を1台設置している。なお、50090型のクロスシート部では350 W出力品を36台設置[注 3]

これらの空調設定は前述のATIモニター画面から操作を行い、空調モードは「冷房」「除湿」「暖房」「弱暖房」「通風」と送風機(横流ファン)の運転が可能。

系列別概説

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50000型

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50000型51001F (2021年10月 柳瀬川駅 - 志木駅間) 第1編成のみ前面形状が異なる。
50000型51001F
(2021年10月 柳瀬川駅 - 志木駅間)
第1編成のみ前面形状が異なる。
50000型51007F (2021年10月 東松山駅 - 高坂駅間) 第2編成以降の前面
50000型51007F
(2021年10月 東松山駅 - 高坂駅間)
第2編成以降の前面

2005年(平成17年)3月16日から営業運転を開始。東上本線の自社線内用として9編成(90両)が製造されたが、後に2編成が本線系統に転出し、50050型と共通で運用されている。

2023年10月現在、森林公園検修区に7編成、南栗橋車両管区に2編成が配置されている。

概説

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最初に落成した51001Fのみ前面が非貫通式で、大形1枚窓を備えるほか前灯/尾灯ケースが下部に寄せられているのが特徴。

51002Fでは将来の地下鉄直通運用などを考慮し、非常用貫通扉を左側に設置。これに伴い前灯/尾灯が約100 mm高い位置に変更された。細部では運行番号の表示窓や、非常用ハシゴ(乗務員室内)の設置もなされている。以後このデザインが本系列の標準となった[11]

当初は池袋方のクハ51000形を1号車と表示していたが、2007年12月から小川町方のクハ50000形を1号車に変更した。

編成組成

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← 池袋・中央林間・渋谷・押上
小川町・久喜・南栗橋 →
組成 クハ51000
(Tc1)
モハ52000
(M1)
モハ53000
(M2)
サハ54000
(T1)
モハ55000
(M3)
サハ56000
(T2)
サハ57000
(T3)
モハ58000
(M1')
モハ59000
(M2')
クハ50000
(Tc2)
搭載機器   VVVF2・PT SIV・CP   VVVF1・PT     VVVF2・PT SIV・CP  
自重 27.0 t 33.0 t 32.5 t 23.0 t 31.5 t 23.0 t 23.0 t 33.0 t 32.5 t 27.0 t
定員 139 154 153 153 153 153 153 153 154 139
車両番号 51001

51009
52001

52009
53001

53009
54001

54009
55001

55009
56001

56009
57001

57009
58001

58009
59001

59009
50001

50009
凡例
VVVF2 : 主制御器(1C4M2群)、VVVF1 : 主制御器(1C4M1群)、SIV : 補助電源装置(静止形インバータ)、CP : 空気圧縮機、PT : 集電装置

50050型

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50050型(51060F) (2021年4月 和戸駅 - 東武動物公園駅間)
50050型(51060F)
(2021年4月 和戸駅 - 東武動物公園駅間)

伊勢崎線・日光線用及び東京メトロ半蔵門線東急田園都市線への直通用として[12]2006年(平成18年)3月18日に運行を開始した。

南栗橋車両管区に18編成(180両)が配置されている[13]

概説

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外観と仕様は50000型第2編成に準じているが、以下の変更点がある[9][10]

  • 「営団11号線、田園都市線、半蔵門線直通車両規格仕様」を満たすため、車体幅は既存車より30mm細い2,770mm。
  • 前面に運行番号表示器を設置。
  • 乗入れ対応として、保安装置に新CS-ATC/ATC-Pや各路線用の列車無線等を追加[14]
    • 両先頭車の床下にATC/S装置、サハ57050形に誘導無線送受信機やアンテナを新たに設置。
    • 運転台においても速度計列車無線送受話器の変更、表示灯への種別表示追加、ATC切換スイッチの装備など各部に変更がみられる。

半蔵門線直通の上り列車は東武線内において、側面表示器に「半蔵門線直通」を追加した3パターンを交互表示する。

半蔵門線・東急線に合わせて浅草・押上方のクハ51050形を10号車としている。

本系列の増備と50000型2編成の東上線からの転属により、2021年中に30000系を直通運用から置き換えており、一部編成を除き[注 4]、直通運転に必要な各種保安装置を同系列から転用している。増備と転属完了時点で直通対応編成は50000系2編成(51008編成・51009編成)と50050型18編成の計20編成となった。

編成組成

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← 中央林間・渋谷・押上
久喜・南栗橋 →
組成 クハ51050
(Tc1)
モハ52050
(M1)
モハ53050
(M2)
サハ54050
(T1)
モハ55050
(M3)
サハ56050
(T2)
サハ57050
(T3)
モハ58050
(M1')
モハ59050
(M2')
クハ50050
(Tc2)
搭載機器   VVVF2・PT SIV・CP   VVVF1・PT     VVVF2・PT SIV・CP  
自重 27.5 t 33.0 t 32.5 t 23.0 t 31.5 t 23.0 t 23.0 t 33.0 t 32.5 t 27.5 t
定員 137 152 151 151 151 151 151 151 152 137
車両番号 51051

51068
52051

52068
53051

53068
54051

54068
55051

55068
56051

56068
57051

57068
58051

58068
59051

59068
50051

50068
凡例
VVVF2 : 主制御器(1C4M2群)、VVVF1 : 主制御器(1C4M1群)、SIV : 補助電源装置(静止形インバータ)、CP : 空気圧縮機、PT : 集電装置

50070型

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50070型(51072F) (2021年5月 北坂戸駅 - 坂戸駅間) 当初よりフルカラーLEDの表示器を備える。 車端部がほぼ全て下降窓であるのも特徴。
50070型(51072F)
(2021年5月 北坂戸駅 - 坂戸駅間)
当初よりフルカラーLEDの表示器を備える。
車端部がほぼ全て下降窓であるのも特徴。

東京メトロ有楽町線副都心線東急東横線横浜高速鉄道みなとみらい線への直通運転用として、2007年(平成19年)6月18日に運行を開始した。

東上線の森林公園検修区に7編成(70両)が配置されている[13]

50000系列の中では、唯一のLCDの取付車でもある。

概説

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外観や仕様は放送設備なども含めて50050型に準じたものであるが、随所に変更が加えられた。

  • 側面行先表示器•前面種別表示器をフルカラーLEDに、前面行先表示器を白色単色LEDに変更[14]
  • 車内案内表示器にはLCDを採用(51071F - 51075FはLED式から置き換えた)。
  • 車端部の側窓を全て一段下降窓に変更(車椅子スペース部を除く)。
  • 地下鉄線のホームドアに対応するため、先頭車の客室のオフセット幅を250mmから120mmに縮小し、全長を130mm延長。
  • 両先頭車の床下にはATC/S装置の設置に加えてATO装置と戸閉制御切換装置を、クハ50070形にはATO送受信装置(トランスポンダ)を搭載。また、誘導無線装置はサハ57070形に設置している。
  • 運転台は地下鉄への直通運転に対応するため、主ハンドルの形状やレイアウトを大幅に変更したほか、計器盤右側には新たに必要となる機器操作箱を新設し[注 5]、上部には車上CCTVを設置。戸閉制御切換装置を設置したことに伴い、車両前後認識をマスコンキーで行えることから戸閉切換スイッチを廃止。
  • 乗務員室仕切部にある仕切扉は電磁鎖錠機能付とし、上部に通行表示灯を設置。

編成組成

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← 新木場、元町・中華街、渋谷、池袋
森林公園、小川町 →
組成 クハ51070
(Tc1)
モハ52070
(M1)
モハ53070
(M2)
サハ54070
(T1)
モハ55070
(M3)
サハ56070
(T2)
サハ57070
(T3)
モハ58070
(M1')
モハ59070
(M2')
クハ50070
(Tc2)
搭載機器   VVVF2・PT SIV・CP   VVVF1・PT     VVVF2・PT SIV・CP  
自重 27.8 t 32.7 t 31.9 t 24.4 t 31.1 t 24.4 t 24.4 t 32.7 t 31.9 t 28.7 t
定員 140 154 153 153 153 153 153 153 154 140
車両番号 51071

51077
52071

52077
53071

53077
54071

54077
55071

55077
56071

56077
57071

57077
58071

58077
59071

59077
50071

50077
凡例
VVVF2 : 主制御器(1C4M2群)、VVVF1 : 主制御器(1C4M1群)、SIV : 補助電源装置(静止形インバータ)、CP : 空気圧縮機、PT : 集電装置

50090型

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川越特急の運用に就く50090型(51094F) (2021年6月13日)
川越特急の運用に就く50090型(51094F)
(2021年6月13日)

東上線で運転される座席指定制列車「TJライナー」用として、2008年(平成20年)6月14日のダイヤ改正より運用を開始した。

東上線の森林公園検修区に6編成(60両)が配置されている[13]

概説

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デュアルシートを装備するなど、接客設備に大幅な変更が加えられた。このほかは概ね50000型に準じた仕様であるが、先頭車の全長は50070型と同じ。

外装には従来のシャイニーオレンジに加えて東上線のイメージカラーであるロイヤルブルーⅡの帯を前面・側面に新たに追加し、側面には「TOJO LINE」(斜字体)の文字を入れて一般車との識別性やスピード感を表現[14]

側窓についても大きな変更があり、扉間は2連ユニットの一段下降窓として、寸法は左右が1,840 mm(60 mmの縦桟を含む)、天地は1,009 mmと若干小さくなった[注 6]。車端部は全て固定窓となり、横幅を685 mmとして妻面側に拡大したほか支持方式が変更され[15][注 7]、縦寸も下降窓と揃えられた。またこれに伴い非常換気装置が省略されている。

なお、この窓の配置は寸法も含めて一般的なものとなっており、後の70000系東京メトロ10000系などと同一である。

行先表示器はフルカラーLEDで、これまで分割されていた前面の種別・行先表示器が一体化された[注 8]

座席には関東鉄道事業者で初めて、クロスシートロングシートに転換出来るマルチシートを搭載した。座席の掛け幅は455mmで、クロスシート時のシートピッチは1,000mmとなっている。一般席には青色系で濃淡を組合せてハイグレード感を、優先席には従来の青緑色系で安心感を演出した。車端部は片持ち式の3人掛けロングシートであり、座席指定時には定員外となるが[15]、座席形状はマルチシートと揃えられ[14]、肘掛も備えている。

座席の転換は運転台にあるATI画面から行う。クロスシート状態では、乗客がペダルを踏むことで自由に座席を回転することが可能となっている。なおロングシート状態ではペダルが収納される。

このほか車内ではクロスシート運用時を考慮して、袖仕切の大形化や、妻面貫通扉上部への案内表示器の追加が行われた[15]ほか、天井部の中吊り広告を省略、また側面・妻面の内装材を艶あり・模様入りの化粧板に変更[15]

床下では座席を制御する「座席制御箱」が各車両に設置されているほか[15]、先頭車には戸閉制御切換装置が設置されている。

第1編成は2008年2月2日から4日にかけて、第2編成は同月16日から18日にかけて、第3編成は3月1日から3日にかけて、第4編成は同月16日から18日にかけてそれぞれ森林公園検修区へ甲種輸送され、2008年3月21日に報道公開された。また、同月23日に森林公園検修区で「TJライナー愛称決定記念イベント」が開催され、第1・2編成が池袋発森林公園行き臨時列車に充当された。先頭車の前面には「TJライナー」のデビュー告知ステッカーが貼付され、車内には東上線の歴代特急の写真などが展示された。さらに同年4月20日には第1編成が臨時急行「七峰号」に充当され、6月14日から本格的な営業運転を開始した。

その後、2010年9月に51095F、同年11月に51096Fが増備され、50090型は全6編成となった。

編成組成

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← 池袋
小川町 →
組成 クハ51090
(Tc1)
モハ52090
(M1)
モハ53090
(M2)
サハ54090
(T1)
モハ55090
(M3)
サハ56090
(T2)
サハ57090
(T3)
モハ58090
(M1')
モハ59090
(M2')
クハ50090
(Tc2)
搭載機器   VVVF2・PT SIV・CP   VVVF1・PT     VVVF2・PT SIV・CP  
自重 28.2 t 33.9 t 33.4 t 25.5 t 32.3 t 25.5 t 25.5 t 33.9 t 33.4 t 28.2 t
定員 ロング/クロス 124/118 136/131 135/129 135/129 135/129 135/129 135/129 135/129 136/131 124/118
車両番号 51091

51096
52091

52096
53091

53096
54091

54096
55091

55096
56091

56096
57091

57096
58091

58096
59091

59096
50091

50096
凡例
VVVF2 : 主制御器(1C4M2群)、VVVF1 : 主制御器(1C4M1群)、SIV : 補助電源装置(静止形インバータ)、CP : 空気圧縮機、PT : 集電装置

導入後の変化

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製造時期による差異

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  • 2004年度製(51001F)
    • 唯一の非貫通車。
  • 2005年度製(51002F・51051F - 51052F)・2006年度製(51053F - 51060F)
    • 50000型の前面デザインを変更[15]
    • 優先席付近の吊手を黄色化(既存車も実施)[15]
  • 2007年度製(51071F - 51074F・51091F - 51094F)
    • 一般席部の座席モケットをTBマトリックスからTBキュービック(キュービックブルー)に変更[15]。既存車も2011年より交換を実施[15]
    • 空気圧縮機を除湿装置一体型のパッケージコンプレッサ(AR1644-RWS20C)に変更[15]。後に一部既存車も実施。
    • TE装置を搭載[15]。運転台にTEスイッチが追加。
    • 51073F(51091F)以降、前面貫通扉の蝶番が露出している[15]
  • 2008年度製(51075F・51061F - 51065F)
    • 51075Fのみ、扉間の窓のうち車体中央部を除く4箇所を、JR東日本209系電車などに準じた形状の下降窓へ変更[注 9][15]
    • 51061F以降で以下の点を変更。主に50090型の仕様が他形式に取り入れられている。
      • 50090型の窓配置を全形式に採用[15][注 10]。これに伴い屋根上の非常換気装置を省略[15]
      • 内装材を高硬度アートテックからメラミン化粧板(模様入り・艶あり)に変更[16]
      • 座席形状を変更。詰物の見直しやSばねの採用により座り心地の改善が図られた[15]
      • ドア付近において、ドア横の手すりを独立したものへ変更し、黄色のマーキング位置を戸当たり部へ変更[15]。また開閉予告灯を設置[15]
  • 2009年度製(51003F - 51004F・51066F - 51068F)・2010年度製(51005F - 51009F・51095F - 51096F)
    • 50000型の車体幅を50050型と同一に変更[15]
    • 床面ドア付近の黄色部分をエンボス加工品に変更[16]。後に既存車も実施。
  • 2011年度製(51076F - 51077F)
    • 車内案内表示器を17インチワイドLCDに変更(三菱電機製トレインビジョン[17])、各ドア上に1つずつ配置[18]。なお、将来的な2画面化も考慮された設計となっていたが運用開始時点では広告用画面にあたる場所に上から広告枠がネジ止めされていた(2019年度中に2編成とも広告枠を撤去し2画面化)。
    • 50070型の車体幅を50050型と同一に変更[15]

改造工事

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前照灯のLED化

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2014年に51001F・51002F・51051F - 51056Fに施行され、2024年までに50050型・50090型の全編成と51005F以外の50000型8本、51071F・51072F・51073F・51076Fに実施されている。

側面固定窓の開閉化

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扉間の窓が全て固定式となっていた車両に対して、同部分が51075Fに類似した開閉窓となるよう改造を実施[15]。2012年の51052Fを皮切りに開始され[15]、2016年に完了した。51075Fは上下の分割位置が2:3程度であったが、これらの車両はちょうど中央で分割されている。

旅客案内装置の交換

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2018年度以降、50050型・50070型を対象に旅客案内装置のLED式からLCD式への交換が実施されている[19]。改造によって取り付けられたLCDディスプレイは51076F・51077Fと異なり左右2画面一体型のものとなっている。50070型への取り付けは2023年6月に51072Fへ設置されたことで完了した。

LED表示器の交換

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2023年1月、51001Fの行先表示器が従来の3色LEDから種別・行先一体型のフルカラーLEDへ交換された。交換されたフルカラーLEDは50070型・50090型と異なり書体がゴシック体となっている。 以降、同年6月までに51002F〜51004F・51075Fの計5本がフルカラーLEDに交換されている。その後、2024年度に入って3色LEDで残っていた東上線の50000型3本もフルカラーLED化されている。

2024年10月、南栗橋所属の51053FがフルカラーLEDに交換された。基本的な仕様は変わらないが、「各停」の表示色が青色に変更されている[20]

50090型の座席交換

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2023年3月より、従来の座席の老朽化対策と快適性の維持を目的に、51095Fの座席が70090型の座席に準じたものへ交換されている。なお、モケットは従来の柄のものを継続使用しており、70090型に取り付けられているドリンクホルダーとコンセントは設置が省略された[21]。同年10月には51094Fも同様の座席交換工事を施工されている。

運用・特別装飾

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50000型

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森林公園検修区所属

  • 東上線池袋 - 小川町間で川越特急・TJライナー以外の全種別で運用される。基本的に系式別での運用区別はない。

南栗橋車両管区所属

  • 2019年12月に51008Fが転属[22]、南栗橋で各種改造を施して8月より試運転を開始、同年9月28日から営業運転を開始。その後2021年8月に51009Fが転属[23]、2022年1月より営業運転を開始している。これら2編成は後述の50050型と共通運用される。

50050型

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自社線は押上 - 久喜・南栗橋間で原則として準急・急行のみで運用される。東京メトロ半蔵門線、東急田園都市線全線へ乗り入れる。

クレヨンしんちゃん25周年記念ラッピング編成

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2016年11月3日から2017年8月までの間、東武鉄道・埼玉県春日部市との共同企画として『クレヨンしんちゃん』の25周年を記念したラッピング編成が計5編成運行された[24]。当初は1編成のみだったが、好評のためかすかべ防衛隊の4人を追加した5編成を追加導入[25]。当初は2017年5月中旬頃までの運行予定だったが、好評のため延長された[26]

編成 メインキャラクター ベースカラー 運行開始日
51055F 野原しんのすけ レモンイエロー 11月3日
51056F 風間トオル スカイブルー 11月25日
51057F 桜田ネネ バーミリオン 11月29日
51058F ボーちゃん オレンジ 12月12日
51059F 佐藤マサオ エメラルドグリーン 12月19日

50070型

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50000型の地上運用に加え、東京メトロ有楽町線と副都心線、東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線全線へ乗り入れる。

東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線では各停以外の種別で運用される。

基本的に9000型(9101Fを除く)・9050型との運用区別はない。

50090型

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川越特急および深夜の池袋行き快速急行はクロスシートの状態で運用される。川越特急・TJライナーは当形式のみが限定使用される[27]

本系列では唯一、他線区への乗り入れ運用が存在しない。

2015年11月28日から2019年2月7日まで、東上線全線開業90周年を記念し、51092Fにかつての「フライング東上号」のラッピングを施して運用していた[28]

2019年2月14日から2022年9月2日まで、51092Fが川越のPR施策とした「池袋・川越アートトレイン」として運行された[27]

脚注

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注釈

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  1. ^ 通勤車以外では100系「スペーシア」での採用例がある。
  2. ^ 残り半数は固定窓。寸法は固定窓が650×1,020 mm、下降窓が640×1,009 mmである。なお、床面からの高さは下降窓が830 mmで固定窓が813 mm、戸袋の幅は扉間も含めて全て780 mmで統一されている。
  3. ^ 6席あたり2,100 W
  4. ^ 51051F・51061F・51062F・51066F
  5. ^ ATC/ATS切換、ATO運転モード切換(平常運転 - 回復運転)、手動 - ATO/TASC運転切換、ワンマン - ツーマン切換の各スイッチと仕切開戸操作器(電磁鎖錠用)。
  6. ^ 従来車の車端部にあった下降窓と縦寸は同一。なお、戸袋の幅は車端部を含め840 mmである。
  7. ^ なお車端部の固定窓の支持方式は2種類あり、車椅子スペース部のみ従来車に近い東武独自のものとなっている。
  8. ^ 2008年度製造分の51091F - 51094Fは、検修区へ搬入された時点では既存車と同様に前面の種別・行先表示器が分割されたものを装備していたが、営業運転開始までに現行の種別・行先が一体化された表示器に交換されている。
  9. ^ 大窓をトの字状に分割し、上段が下降する。
  10. ^ 扉間の窓を全て一段下降窓に変更、車端部の窓を全て固定窓に変更。ただし、車端部の固定窓の寸法や支持方式は従来車と同じで50090型とは異なるものである。これは60000系にも引き継がれた。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f 根岸徹 (2005-03-01), “東武鉄道50000系”, 鉄道ファン 45 (3) 
  2. ^ a b 倉持直樹 (2007-07-01), “東武鉄道50070系”, 鉄道ファン 47 (7) 
  3. ^ a b c d e f g 鉄道ピクトリアル編集部 (2005年10月10日), “東武鉄道50000系”, 鉄道ピクトリアル 55 (10臨増) 
  4. ^ (4ページ目)憂鬱な通勤生活が始まる… 究極の2階建て車両もあった「電車の混雑対策」5選”. デイリー新潮. 2022年5月6日閲覧。
  5. ^ 首都圏私鉄で増える「デュアルシート」最新事情、写真と動画で解説”. ダイヤモンド・オンライン (2021年7月13日). 2022年5月6日閲覧。
  6. ^ a b 鉄道車両の床材料の交換指示について(国土交通省報道発表資料・インターネットアーカイブ)。
  7. ^ a b 鉄道車両の床材料の改良計画について(国土交通省報道発表資料)。
  8. ^ a b 日本鉄道サイバネティクス協議会『鉄道サイバネ・シンポジウム論文集』第43回(2006年12月)論文番号507「東武鉄道50000系/50050系電車用主回路システム」。
  9. ^ a b c d 日本鉄道運転協会「運転協会誌」2006年2月号新型車両プロフィールガイド「地下鉄11号線相互直通50050系車両」記事参照。
  10. ^ a b 鉄道ジャーナル社「鉄道ジャーナル」2006年3月号新型車両プロフィールガイド「東武鉄道50050型の概要」記事参照。
  11. ^ 鉄道ジャーナル2006年3月号 新型車両プロフィールガイド「東武鉄道50050系の概要」参照。
  12. ^ 岸, 直樹 (2006-10-10), “東武鉄道50050系”, 鉄道ピクトリアル 56 (10): pp. 144-145 
  13. ^ a b c 「大手私鉄車両ファイル 車両配置表」『鉄道ファン』2012年8月号 (通巻616号) 付録、交友社
  14. ^ a b c d 『鉄道ファン』2008年6月号 「新車ガイド1 東武鉄道50090系」 pp.66 - 69
  15. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 『鉄道ピクトリアル』2018年8月臨時増刊号(通巻949号)「東武鉄道現有車両プロフィール」11. 50000系列 pp.274 - 283
  16. ^ a b 鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」2010年10月臨時増刊号鉄道車両年鑑「東武鉄道50000系 3・4次車」参照。
  17. ^ 三菱電機『三菱電機技報』2012年1月号 「東武鉄道50070系向けトレインビジョンシステム (PDF) 」p.51(インターネットアーカイブ)。
  18. ^ 鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」2012年4月号93頁Topic Photos「東武東上線50070型増備」参照。
  19. ^ 設備投資計画は総額 360億円 - 東武鉄道”. 東武鉄道. 2018年5月12日閲覧。
  20. ^ 東武50050型51053編成の表示器が交換される|鉄道ニュース|2024年10月12日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2024年10月17日閲覧。
  21. ^ 東武東上線「TJライナー」の車両に異変 「座席丸ごと交換」編成が登場 人気列車に何があった? - 乗りものニュース(2023年5月1日)、2023年5月2日閲覧
  22. ^ 鉄道ファン2020年8月号・「私鉄車両編成表」・「私鉄車両の動き」より
  23. ^ 『鉄道ファン』2022年8月号(通巻746号)付録「大手私鉄車両ファイル」
  24. ^ クレヨンしんちゃん25周年記念企画 オラのマチ春日部にくれば〜 11月3日 (木・祝) から始動! (PDF) (東武鉄道ニューリリース・インターネットアーカイブ・2020年時点の版)
  25. ^ 「東武鉄道クレヨンしんちゃんラッピングトレイン」4編成を追加!11月25日 (金) から順次運行を開始します! (PDF) (東武鉄道ニューリリース・インターネットアーカイブ・2018年時点の版)
  26. ^ 「東武鉄道クレヨンしんちゃんラッピングトレイン」を運行期間延長! 東武鉄道 2017年5月30日(インターネットアーカイブ・2020年時点の版)
  27. ^ a b 東上線に新種別「川越特急」が誕生します (PDF) - 東武鉄道、2019年1月17日掲載、2019年2月15日閲覧(インターネットアーカイブ・2020年時点の版)
  28. ^ 東武東上線全線開通90周年を記念し、11月28日 (土) より行楽列車「フライング東上号」リバイバルカラー車両2編成を運行します! 2015年10月22日、東武鉄道(東武鉄道ニューリリース・インターネットアーカイブ・2021年時点の版)

参考文献

[編集]
  • 根岸徹 (2005-03-01), “東武鉄道50000系”, 鉄道ファン 45 (3) 
  • 倉持直樹 (2007-07-01), “東武鉄道50070系”, 鉄道ファン 47 (7) 
  • 岸直樹 (2008-06-01), “東武鉄道50090系”, 鉄道ファン 48 (6) 
  • 鉄道ジャーナル社「鉄道ジャーナル
    • 2005年3月号 新型車両プロフィールガイド「東武鉄道新型通勤車両50000系の概要」
    • 2006年3月号 新型車両プロフィールガイド「東武鉄道50050系の概要」
  • 鉄道図書刊行会鉄道ピクトリアル
    • 2005年3月号 New model「東武鉄道50000系」
    • 2005年10月臨時増刊号 鉄道車両年鑑2005年版「東武鉄道50000系」
    • 2007年10月臨時増刊号 鉄道車両年鑑2007年版「東武鉄道50070系」
    • 2008年1月臨時増刊号 特集「東武鉄道」
    • 2008年10月臨時増刊号 鉄道車両年鑑2008年版「東武鉄道50090系」
    • 2010年10月臨時増刊号 鉄道車両年鑑「東武鉄道50000系 (3・4次車)」
    • 2018年8月臨時増刊号 特集「東武鉄道」
  • ネコ・パブリッシングRail Magazine
    • 2005年3月号 NEW COMER GUIDE「東武鉄道50000系」
    • 2006年2月号 NEW COMER GUIDE「東武鉄道50050系/東上線50000系2次車」
    • 2007年7月号 NEW COMER GUIDE「東武鉄道50070系」
    • 2008年6月号 NEW COMER GUIDE「東武鉄道50090系」
  • 日本鉄道運転協会「運転協会誌」2006年2月号新型車両プロフィールガイド「地下鉄11号線相互直通50050系車両」
  • 和嶋武典; 松本雅一; 関野眞一 (2005-09), “新しい鉄道車両システム技術”, 日立評論 87 (9): pp. 15-20, http://www.hitachihyoron.com/jp/pdf/2005/09/2005_09_02.pdf 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]
東武鉄道ニュースリリース
その他記事