飯田駅
飯田駅 | |
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駅舎(2016年3月) | |
いいだ Iida | |
◄切石 (1.6 km) (0.8 km) 桜町► | |
所在地 | 長野県飯田市上飯田5356[1] |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海)[1] |
所属路線 | ■飯田線[1] |
キロ程 | 129.3 km(豊橋起点) |
電報略号 | イイ[1] |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
867人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1923年(大正12年)8月3日[1][2] |
備考 |
駅長配置駅(管理駅) JR全線きっぷうりば 有[1] 標高:512 m[1] |
飯田駅(いいだえき)は、長野県飯田市上飯田にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線の駅である。特急「伊那路」や、快速「みすず」などが発着する、飯田線内における主要駅として機能している。
かつては当駅と岐阜県中津川市にある中津川駅を結ぶ国鉄中津川線計画があったが、未開業のまま建設中止となった。しかし飯田市と中津川市を結ぶ鉄道路線は2027年以降開業予定のリニア中央新幹線によって実現する見込みである。
歴史
[編集]- 1923年(大正12年)8月3日:伊那電気鉄道元善光寺駅 - 当駅間延伸時に終着駅(一般駅)として開設[1][2]。
- 1926年(大正15年)12月17日:伊那電気鉄道が伊那八幡駅まで延伸、途中駅となる[3]。
- 1943年(昭和18年)8月1日:伊那電気鉄道が国有化[2][3]、鉄道省飯田線に編入[3]。
- 1960年(昭和35年)11月:2代目駅舎に改築[3]。
- 1971年(昭和46年)12月1日:自動券売機新設[4]。
- 1984年(昭和59年)
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東海に移管[2][3]。
- 1992年(平成4年)2月7日:現駅舎(3代目)に改築[5]。
- 2002年(平成14年)11月:プラットホーム嵩上げ等の改良工事完成[3]。
- 2023年(令和5年)
- 2024年(令和6年)2月7日:「よっしーのお芋屋さん。飯田駅店」が開店[8]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅である[1]。
南側の単式ホーム(1番線)に面して駅舎がある。駅舎の屋根は赤く塗られた丸い形状をしており、駅舎正面上部にはリンゴをあしらった装飾も見られる[9]。これは、信州名産のリンゴと風越山をイメージしたデザインとも言われる[5]。ただ、リンゴに関しては、信州の特産品の1つだからでは無く[9]、飯田大火からの復興のシンボルとされたものがリンゴであるためとも言われる[9]。
駅長が配置された直営駅で、駅舎内にはJR全線きっぷうりばがある。キヨスクは新型コロナウイルスの影響で2023年3月31日限りで閉店した[1]。また、駅構内にJR東海飯田支店が設置されている。管理駅として、中井侍駅から伊那大島駅の間の各駅を管理している。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2・3 | 飯田線 | 上り | 天竜峡・豊橋方面[10] |
下り | 辰野方面[10] |
列車によって発着番線が変化するため、駅掲示時刻表等での確認が必要である。主に上り列車は1番線[注釈 1]、下り列車は2番線である。また豊橋方面特急「伊那路」は1番線、辰野方面快速「みすず」は3番線から発車する[11]。
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改札口と切符売り場(2023年4月)
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ホーム(2023年4月)
利用状況
[編集]飯田市統計書によれば、1日平均乗車人員は以下の通り。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2003 | 1,349 |
2004 | 1,296 |
2005 | 1,195 |
2006 | 1,170 |
2007 | 1,117[1] |
2008 | 1,120 |
2009 | 1,061[1] |
2010 | 1,006 |
2011 | 971 |
2012 | 991 |
2013 | 957 |
2014 | 938 |
2015 | 959 |
2016 | 939 |
2017 | 899 |
2018 | 867 |
駅周辺
[編集]飯田線は大嵐駅 - 駄科駅付近までと、市田駅付近から先は、殆ど天竜川に沿うように敷設されている。しかし、飯田市の中心駅である当駅に寄るように、飯田線は松川上流方向に屈曲して、切石駅に達してから松川を渡り、この当駅に到達している。なお、次の桜町駅付近では、松川の支流・野底川を渡っている。このような線形であるため、この付近では飯田線が中央自動車道に接近している。
当駅は飯田市役所の最寄り駅であり[1]、駅前には商店街が見られる[1]。また、駅正面から長野県道21号飯田停車場線が伸び、南東に約200メートルの所に国道151号の起点がある。1992年に飯田駅の駅舎がリンゴをイメージしたデザインに改装されたが、飯田市のリンゴ並木も、飯田駅からは比較的近い。なお、駅舎の塗装は経年劣化で色あせが発生したため、2018年6月から10月にかけて塗り替えが行われ、リンゴをイメージした赤が蘇った[12]。
前述した各施設を除く主要施設は下記のとおり。
- 飯田郵便局
- 丘の上結いスクエア - ピアゴ飯田駅前店(2018年9月30日閉店[13])跡地に開業した複合施設(2022年5月19日開業)[14][15]。
- 飯田病院[1]
- 信南交通本社
- 長野県飯田風越高等学校[1]
- 伊原五郎兵衛頌徳碑
- 飯田市立動物園
-
ピアゴ飯田駅前店(2018年9月30日閉店)
-
伊原五郎兵衛頌徳碑
バス路線
[編集]東京方面への中央高速バス・名古屋方面への中央道高速バスや長野方面への「みすずハイウェイバス」、市内線用飯田市民バス、信南交通バスが飯田駅前に発着している。以前は高速バスの始発・終着は駅から800メートル程離れた飯田バスセンター(飯田商工会館1階)であったが、飯田商工会館建替え工事のため廃止された2011年10月1日から当駅前に変更された。同センターで行われていた高速バス定期券発売等は、2011年10月から信南交通飯田駅前発券所[16]で扱っている[17]。なお、飯田商工会館建替え工事が完了したことに伴い、2014年4月1日から「飯田商工会館」バス停が一部の高速バス路線起終点として復活した[18]。
飯田駅前
[編集]- 路線バス・自治体バス
- 飯田市民バス[19]
- L1 市内循環線:飯田市立病院方面
- C2 久堅線:上久堅方面 ※アップルキャブ運行
- C3 千代線:千代方面 ※アップルキャブ運行
- C4 三穂線:三穂・立石方面 ※アップルキャブ運行
- C5 大休線:大休方面 ※風越タクシー運行
- 丘のまちプチバス プッチー[20]
- 喬木村民バス[21]
- E0 阿島線:阿島方面
- E4 氏乗線:矢筈こんにゃく方面
- 高速バス
飯田商工会館
[編集]- 高速バス[18]
- 京王バス、アルピコ交通、伊那バス、信南交通、名鉄バス
- 飯田線:バスタ新宿(新宿駅南口)方面 / 名古屋方面
- アルピコ交通、伊那バス、信南交通
- みすずハイウェイバス:長野(長野BT・長野駅・長野県庁)方面
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 信濃毎日新聞社出版部『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、213頁。ISBN 9784784071647。
- ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、105頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c d e f 『週刊 JR全駅・全車両基地』 51号 飯田駅・伊那市駅・大嵐駅ほか64駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月11日、10頁。
- ^ 「四ヶ月の努力実る 静鉄、飯田線の営業近代化実施」『交通新聞』交通協力会、1971年12月2日、1面。
- ^ a b “JR飯田駅の改築完成”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1992年2月15日)
- ^ 「飯田駅のキヨスク、コロナ禍あおり閉店 後利用は未定」『中日新聞』2023年4月1日。オリジナルの2023年4月4日時点におけるアーカイブ。2024年9月28日閲覧。
- ^ 「飯田駅開業100周年 市民ら130人が節目祝う」『信濃毎日新聞デジタル』2023年8月3日。オリジナルの2023年8月4日時点におけるアーカイブ。2024年9月28日閲覧。
- ^ “飯田駅構内キヨスク跡に「よっしーのお芋屋さん。」大福・おにぎりも販売”. 飯田経済新聞. 2024年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月4日閲覧。
- ^ a b c 伊藤 博康 『えきたの 駅を楽しむ(アート編)』 p.50、p.51 創元社 2017年12月20日発行 ISBN 978-4-422-24076-3
- ^ a b “主な駅のご案内 飯田駅(構内図)”. 東海旅客鉄道. 2024年9月28日閲覧。
- ^ a b 各駅の時刻表-飯田駅 飯田線(毎日)(上下)
- ^ 「飯田駅のリンゴ色蘇る 塗り替え作業完了迫る」『南信州新聞』2018年10月16日。オリジナルの2018年10月16日時点におけるアーカイブ。2024年9月28日閲覧。
- ^ 「ピアゴ飯田駅前店に別れ 飯田市民ら閉店惜しむ」『信濃毎日新聞デジタル』2018年10月1日。2024年9月26日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 「【飯田市】駅前新拠点完成「丘の上結いスクエア」の竣工式開く オープンは19日」『南信州新聞』【飯田市】駅前新拠点完成「丘の上結いスクエア」の竣工式開く オープンは19日。オリジナルの2023年4月7日時点におけるアーカイブ。2024年9月28日閲覧。
- ^ 「【飯田市】「丘の上結いスクエア」がグランドオープン 朝から多くの買い物客でにぎわう」『南信州新聞』2022年5月19日。オリジナルの2023年5月30日時点におけるアーカイブ。2024年9月28日閲覧。
- ^ “飯田駅前発券所”. 信南交通. 2024年9月28日閲覧。
- ^ “飯田駅前発券所 10月1日オープン!!”. JR飯田駅前観光案内所「鉄道交流サロン(結いの駅)」. 鉄道交流サロン 結いの駅(飯田市役所観光課). 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月28日閲覧。
- ^ a b “2014年4月1日より 高速バス「飯田商工会館」停留所新設のお知らせ”. 信南交通. 2016年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月15日閲覧。
- ^ a b “乗合バス|信南交通株式会社”. 信南交通. 2022年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月15日閲覧。
- ^ 信南交通株式会社 - 乗合バス 令和5年度電動小型バス 丘のまちプチバス「プッチー」の運行について
- ^ “喬木村バス路線図 広域バス・村民バス・コミュニティバス”. 喬木村. 2022年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月15日閲覧。
- ^ “乗合タクシー かさごし線エリア” (PDF). 飯田市. 2022年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月15日閲覧。
- ^ “乗合タクシー 竜東線エリア”. 飯田市. 2022年7月15日閲覧。
- ^ “乗合タクシー 川路線エリア”. 飯田市. 2022年7月15日閲覧。
- ^ “乗合タクシー 三穂線エリア” (PDF). 飯田線. 2022年7月15日閲覧。
- ^ “乗合タクシー 上市田線エリア” (PDF). 飯田市. 2022年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月15日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 飯田駅 - 東海旅客鉄道