フック星人
フック星人 | |
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ウルトラシリーズのキャラクター | |
初登場 | 『ウルトラセブン』第47話 |
作者 | 高山良策(造型) |
フック星人(フックせいじん)は、特撮テレビドラマ『ウルトラセブン』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の宇宙人。別名は集団宇宙人。英字表記はALIEN HUK[1][2]、FUK[3]、HOOK[4]、ALIEN HOCK[5]など、資料によって異なる。
『ウルトラセブン』に登場するフック星人
[編集]フック星人 | |
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別名 | 集団宇宙人[5] |
身長 | 1.8 - 40 m[出典 1][注釈 1] |
体重 | 65 kg - 1万 t[出典 1][注釈 1] |
出身地 | フック星[出典 3] |
『ウルトラセブン』第47話「あなたはだぁれ?」に登場。
集団で地球に侵入後、ひそかに侵略計画を進めるために侵略基地を居住区に定めた東京K地区のふくろう団地の地下に建造し、全員とも住民に化けていた。昼間は地下に基地を隠し、夜になると偽の団地と地上の本物の団地と丸ごと入れ替える。その際、団地の住民1万5千人は催眠状態にされていて気付かないうえ、入れ替えていく様子は立体映像でカモフラージュしながら外部からも地球人には視認できないようにされている。そして、フック星から地球攻撃用と武器運搬用の球体宇宙船を次々と呼び寄せ、武器も搬入して着実に戦力を揃えてゆく。しかし、深夜になってから団地に帰ってきた男性サラリーマンの佐藤(演:小林昭二)に全員とも他人として接したことから異変を察知され、ウルトラ警備隊による調査を経て計画が明るみに出る。
夜行性なので強い光に弱く、視覚は退化しているが、聴覚は非常に発達している。指先からは白い硬直ガスを放つほか、仲間同士がテレパシーによる会話もでき、どんな時でも複数で行動し、ウルトラセブンにも3体で挑む。身軽な動きと幻覚でセブンを翻弄するが、セブンのボディスパークを浴びた途端に弱り、ワイドショットの拡散バージョン(スリーワイドショット)で3体とも一掃される。また、出動した円盤群もウルトラホーク1号と3号にすべて撃墜される。
- スーツアクター:小宮スポーツセンター(現:コミヤスポーツセンター[15])のアクロバット(3名)[16]
- 高山良策によるマスクは3体分製作された[17]。
- ロケ撮影は第43話「第四惑星の悪夢」に用いられた建設途中のビル[18]と同じく、神奈川県横浜市に所在する「たまプラーザ団地」にて行われた[19][20]。放送1か月前の撮影であり、スタッフやキャストがポインター号と共に訪れ、本番待ちの休憩中には団地の子供たちとの交流も行われたが、夜の撮影では見学中の小学生が実際の映像に映り込む[注釈 2]というハプニングも起こったという[21]。
- 桑田次郎の漫画版『ウルトラセブン』では、フック星人の登場エピソードが最終回となっており、物語のラストにセブンは光の国へ帰還している。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』に登場するフック星人(RB)
[編集]フック星人(RB) | |
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別名 | 集団宇宙人 |
身長 | 1.8 - 40 m[出典 4] |
体重 | 65 kg - 1万 t[出典 4] |
出身地 | フック星[23] |
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』第2話「レイオニクスバトル」、第10話「新たな戦いの平地で」に登場。「RB」は「レイオニクス・バトラー」を意味する[25]。
フック星のレイオニクスバトラー。ドラコを操り、レイとのレイオニクスバトルに勝利しようとするが失敗して彼に発見され、殴り飛ばされる。レイとヒュウガに惑星ハマーがレイオニクスバトルの場所であることを教え、レイもレイオニクスバトルの運命から逃れられないことを唱えながら姿を消す。
その後、第10話ではドラコ(再生)を操り、ゼットン星人(RB)のテレスドンとレイオニクスバトルを繰り広げるが、その最中にレイオニクスハンター・ダイルの操るキングジョーブラックにドラコをテレスドンごと倒され、さらに自分を射殺しようと迫るダイルに命乞いをしたうえで不意打ちするも回避され、そのまま射殺される。
『ウルトラマンジード』に登場するフック星人
[編集]フック星人 | |
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別名 | 集団宇宙人 |
身長 | 1.8 m[26][27] |
体重 | 65 kg[26][27] |
出身地 | フック星[28] |
『ウルトラマンジード』第4話「星人を追う仕事」に登場。
強力な催眠ガスを放つ宇宙植物ルグスを違法栽培している。地球上では中年男性に化けて捜査の目から逃れていたが、AIBの愛崎モアとシャドー星人ゼナによって逮捕され、強制退去処分を受ける。
『ウルトラマンタイガ』に登場するフック星人
[編集]フック星人 ALIEN HUK[2] | |
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別名 | 集団宇宙人 |
身長 | 1.8 m[出典 5] |
体重 | 65 kg[出典 5] |
『ウルトラマンタイガ』第7話「魔の山へ!!」、第18話「新しき世界のために」に登場。
第7話では、ババルウ星人とともに九頭流村でナイトファングの封印を解こうと暗躍するが、工藤ヒロユキと宗谷ホマレに倒される。
第18話では、革命闘士として作中世界の地球人社会の混乱を巻き起こそうと目論む個体が登場[31]。フードつきローブ姿で双眼鏡を手に物陰からベムラーを操って夜の街を襲わせるが、ベムラーをウルトラマンタイタスに倒された後には、同じ思想を持った小森セイジ(正体はバット星人)に連絡を取る。アパートに潜伏中のセイジとブラウン管テレビを介して次の策を練っていたところ、その会話内容を扉越しに聞きつけたホマレにアパートへ踏み込まれ、通信を切る。それ以降の動向は不明。
- スーツアクター:矢倉翔太(第7話)
その他の作品に登場するフック星人
[編集]- 映像作品
- 映画『新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』では、ウルトラマンキングの誕生日を怪獣たちと共に祝福する。この作品では2体の個体が登場する。
- 『ウルトラマンボーイのウルころ』第45話「マッハコンビネーション! の巻」、第65話「悪魔のリベンジの巻」に登場。レイビーク星人とコンビを組み、第45話ではウルトラマンダイナ、第65話ではウルトラマンアグルと戦う。
- 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、百体怪獣ベリュドラの右腕を構成する怪獣の1体となっている[32]。
- 『ウルトラゾーン』では、第14話のアイキャッチに登場し、のど自慢のバックコーラスをする姿が描かれている[33]。第5話のミニコーナー「怪獣ことわざ」に、「のこり物にはフック星人がある」という絵が登場する[34]。
- イベント『ウルトラマンフェスティバル2010』のステージでは、初代と同様に3人組で登場する。大人を子供のころの姿に戻す銃を発明し、ゼロをかばったタロウを子供に変える。
- 漫画『ウルトラ忍法帖』では、悪の組織・朧党の科学者沸苦として準レギュラー出演している。
- バラエティ番組『ウルトラ怪獣散歩』では、1stシーズン第6回「湾岸警備命令」にメトロン星人やダダと共にゲストとして登場したほか、2015年8月23日にはイベント『お台場夢大陸〜ドリームメガナツマツリ〜』にて同番組のステージにも登壇した。声は豊本明長(東京03)[35]。
その他
[編集]- 『ウルトラマンメビウス』に登場するサーペント星人の等身大時のモチーフとなっている。詳細はリンク先を参照。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 白書 1982, p. 55, 「ウルトラセブン 怪獣リスト」
- ^ a b c “宇宙人・怪獣”. 『ウルトラマンタイガ』公式サイト. 円谷プロダクション. 2022年12月3日閲覧。
- ^ a b c d e ベストブック 1993, p. 90
- ^ a b c d 画報 上巻 2002, p. 78
- ^ a b c d e “集団宇宙人 フック星人”. 円谷ステーション. 円谷プロダクション. 2022年12月3日閲覧。
- ^ a b c ウルトラ怪獣大全集 1984, p. 29, 「ウルトラセブン 全怪獣」
- ^ a b 大辞典 2001, pp. 279–280
- ^ a b ウルトラセブンイズム 2002, p. 110, 「ウルトラセブン 宇宙人・怪獣大図鑑」
- ^ ウルトラ怪獣列伝 2008, pp. 304–305, 「夜間に蠢く模倣犯 集団宇宙人フック星人」
- ^ キャラクター大全ウルトラセブン 2012, pp. 124–125, 「第47話 あなたはだぁれ?」
- ^ a b ウルトラセブン研究読本 2012, p. 228, 「ウルトラセブン 宇宙人・怪獣大図鑑」
- ^ a b 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 34
- ^ クロニクル 2022, p. 80, 「ウルトラセブン登場怪獣ファイル 宇宙人&アンドロイド/ロボット&怪獣」
- ^ a b 大侵略者図鑑 2023, pp. 140–141, 「フック星人」
- ^ “企業情報”. コミヤスポーツセンター. 2023年8月14日閲覧。
- ^ 製作第47話、的場組制作日報。『ウルトラセブン撮影日誌』復刊ドットコム、2017年。316頁
- ^ ウルトラセブン研究読本 2012, pp. 202–203, 「エピソードガイド第47話」.
- ^ “たまプラーザの歴史 50年前の横浜市青葉区”. たまプロ新聞 (映像術). (2022年3月14日) 2022年12月3日閲覧。
- ^ “さよなら銀河団地ガガーリン(小原篤のアニマゲ丼)”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2022年2月28日) 2022年12月3日閲覧。
- ^ “アニメや特撮で描かれた「団地文化」の変遷 耳をすませば、ウルトラセブン、漂流団地 (2)”. マグミクス (メディア・ヴァーグ). (2022年10月13日) 2022年12月3日閲覧。
- ^ “わが街今昔” (pdf). ひろたりあんWeb. 廣田商事 (2016年3月20日). 2022年12月3日閲覧。
- ^ ウルトラギャラクシー超全集 2009, p. 25, 「宇宙人名鑑」
- ^ a b 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 361
- ^ UPM vol.08 2020, p. 12, 「惑星ハマー出現 レイオニクスバトル怪獣、レイオニクスバトラー」
- ^ a b “登場怪獣”. ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY. バンダイ. 2016年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月30日閲覧。
- ^ a b ジード超全集 2018, pp. 56–57, 「ベリアル融合獣・怪獣・宇宙人図鑑」
- ^ a b UPM vol.15 2021, p. 23, 「ベリアル融合獣、怪獣、宇宙人」
- ^ 光の巻増補改訂 2022, p. 352.
- ^ タイガ超全集 2020, pp. 2–5, 「宇宙人図鑑 地球に潜んでいた宇宙人たち」
- ^ タイガ超全集 2020, pp. 6–9, 「宇宙人図鑑 ヴィラン・ギルドとは!?」
- ^ UPM vol.24 2021, p. 26, 「トレギア使役怪獣、ヴィラン・ギルド、宇宙人、怪獣兵器」.
- ^ ウルトラ銀河伝説超全集 2009, p. 81, 「百体怪獣ベリュドラ完全攻略」.
- ^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, p. 84, 「ウルトラゾーンアイキャッチコレクション6」.
- ^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, p. 104, 「怪獣ことわざ4」.
- ^ “角田が声のメフィラス星人、フジ隊員と50年ぶり和解でギターかき鳴らす”. お笑いナタリー (ナターシャ). (2015年8月23日) 2022年12月13日閲覧。
出典(リンク)
[編集]参考文献
[編集]- 『不滅のヒーローウルトラマン白書』(初版)朝日ソノラマ〈ファンタスティック・コレクション・スペシャル〉、1982年12月31日。雑誌コード:67897-80。
- てれびくんデラックス愛蔵版(小学館)
- 『ウルトラ怪獣大全集』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、1984年9月10日。ISBN 4-09-101411-9。
- 『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY 超全集』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、2009年5月2日。ISBN 978-4-09-105125-7。
- 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE超全集』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、2009年12月23日。ISBN 978-4-09-105129-5。
- 『ウルトラマンジード超全集』構成・間宮尚彦 執筆・大石真司、小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、2018年3月15日。ISBN 978-4-09-105161-5。
- 『ウルトラマンタイガ超全集』構成・間宮尚彦 執筆・大石真司、小学館〈てれびくんデラックス 愛蔵版〉、2020年3月30日。ISBN 978-4-09-105167-7。
- 『ウルトラセブン ベストブック』竹書房、1993年11月8日。ISBN 4-88475-212-0。
- 『ウルトラマン大辞典』監修 円谷プロダクション、中経出版、2001年12月21日。ISBN 4-8061-1556-8。
- 竹書房/ブレインナビ 編『ウルトラマン画報 光の戦士三十五年の歩み』 上巻、竹書房、2002年10月4日。ISBN 978-4-8124-0888-9。
- 『ウルトラセブンイズム』辰巳出版〈タツミムック〉、2002年11月15日。ISBN 4-88641-779-5。
- ブレインナビ 編『ウルトラ怪獣列伝 ウルトラマン・ウルトラセブン編』PHP研究所〈PHP文庫〉、2008年8月18日。ISBN 978-4-569-67071-3。
- 講談社 編『キャラクター大全 ウルトラセブン』講談社、2012年7月20日。ISBN 978-4-06-217833-4。
- 『ウルトラゾーンオフィシャル完全ガイド』監修 円谷プロダクション、扶桑社、2012年8月11日。ISBN 978-4-594-06640-6。
- 『別冊映画秘宝ウルトラセブン研究読本』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2012年11月29日。ISBN 978-4-8003-0027-0。
- 大石真司、江口水基・島崎淳・間宮尚彦『円谷プロ全怪獣図鑑』小学館、2013年3月11日。ISBN 978-4-09-682074-2。
- 講談社シリーズMOOK ウルトラ特撮 PERFECT MOOK(講談社)
- 講談社 編『ウルトラ特撮 PERFECT MOOK』 vol.08《ウルトラマンゼロ/ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル》、講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2020年10月23日。ISBN 978-4-06-520930-1。
- 講談社 編『ウルトラ特撮 PERFECT MOOK』 vol.15《ウルトラマンジード》、講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2021年2月9日。ISBN 978-4-06-520937-0。
- 講談社 編『ウルトラ特撮 PERFECT MOOK』 vol.24《ウルトラマンタイガ》、講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2021年6月24日。ISBN 978-4-06-520946-2。
- 『全ウルトラマン オール怪獣 スーパー大図鑑 光の巻 増補改訂』講談社〈講談社MOOK〉、2022年8月8日。ISBN 978-4-06-528261-8。
- 『ウルトラセブン・クロニクル』双葉社、2022年11月1日。ISBN 978-4-575-45922-7。
- 『ウルトラセブン大侵略者図鑑』双葉社、2023年3月25日。ISBN 978-4-575-31780-0。