長谷川博隆
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人物情報 | |
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生誕 |
1927年9月20日 日本東京都 |
死没 | 2017年5月31日 (89歳没) |
出身校 | 東京大学 |
学問 | |
研究分野 | 西洋史(ローマ史) |
研究機関 | 関西学院大学、名古屋大学、中部大学 |
長谷川 博隆(はせがわ ひろたか、1927年9月20日 - 2017年5月31日[1])は、日本のローマ史研究者。名古屋大学名誉教授。
経歴
[編集]1927年、東京都で生まれた。東京大学文学部西洋史学科で学び、1953年に卒業。
関西学院大学助教授を経て、名古屋大学文学部教授。1991年に名古屋大学を定年退官し、名誉教授となった。その後は中部大学教授として教鞭をとった。
受賞・栄典
[編集]- 2008年:第45回日本翻訳文化賞を受賞。『ローマの歴史』(全4巻)に対して。
- 2008年:第11回レッシング翻訳賞を受賞。『ローマの歴史』(全4巻)に対して。
- 2015年:第51回日本翻訳出版文化賞を受賞。『ローマ政治家伝』(全3巻)に対して。
著書
[編集]単著
[編集]- 『シーザー 古代ローマの英雄』旺文社文庫 1968
- 『ハンニバル:地中海世界の覇権をかけて』清水書院 1979、新版 1984/新訂版 2017/講談社学術文庫 2005
- 『ローマ人の世界:社会と生活』筑摩書房 1985/ちくま学芸文庫 2023
- 『古代ローマの若者 歴史のなかの若者たち1』三省堂 1987
- 『カルタゴ人の世界』筑摩書房 1991/講談社学術文庫 2000
- 『古代ローマの自由と隷属』名古屋大学出版会 2001
- 『古代ローマの政治と社会』名古屋大学出版会 2001
共著・編著
[編集]- 『古典古代の市民たち』(大世界史 2) 村川堅太郎・高橋秀と共著、文藝春秋 1967
- 『ギリシア・ローマの盛衰 古典古代の市民たち』講談社学術文庫 1993
- 『古代ギリシア・ローマ』(世界子どもの歴史 2) 三浦一郎と共著、第一法規出版 1984
- 『名古屋大学西洋史論集 1 ヨーロッパ 国家・中間権力・民衆』名古屋大学出版会 1985
- 『名古屋大学西洋史論集 2 権力・知・日常 ヨーロッパ史の現場へ』名古屋大学出版会 1991
- 『古典古代とパトロネジ』名古屋大学出版会 1992
訳書
[編集]- マティアス・ゲルツァー『カエサル』「偉大な生涯8」筑摩書房 1968
- 改訳版『ローマ政治家伝Ⅰ カエサル』名古屋大学出版会 2013
- ゲルツァー『ローマ政治家伝Ⅱ ポンペイウス』名古屋大学出版会 2013
- ゲルツァー『ローマ政治家伝Ⅲ キケロ』名古屋大学出版会 2014
- 『ローマ人:歴史・文化・社会』ジョン・ボールスドン編、岩波書店、1971、復刊 1981
- 『カエサル:古代ローマの悲劇の英雄』編訳、「世界を創った人びと 2」平凡社 1979
- 『ローマ美術 西洋美術全史 3』ヘルガ=フォン=ハインツェ編・解説、グラフィック社 1980
- ピエール・グリマール『ユリウス・カエサル』「世界伝記双書3」小学館 1984
- クリスチャン・ハビヒト『政治家キケロ』岩波書店 1997
- テオドール・モムゼン『ローマの歴史』全4巻、名古屋大学出版会 2005-2007[3]
- ローマの成立
- 地中海世界の覇者へ
- 革新と復古
- カエサルの時代
資料
[編集]- 「長谷川博隆教授略歴・業績目録」『名古屋大学文学部研究論集』110, 1991年
脚注
[編集]- ^ “長谷川博隆氏死去/名古屋大名誉教授”. 四国新聞. (2017年6月1日) 2017年6月8日閲覧。
- ^ 論考を増補。
- ^ 初訳は『ノーベル賞文学全集21 テオドール・モムゼン ほか』(主婦の友社、1972年)で、「ローマ史」抜粋訳、長谷川による著者・作品紹介と受賞式典演説。