高麗川駅
高麗川駅 | |
---|---|
駅舎(2023年2月) | |
こまがわ Komagawa | |
所在地 | 埼玉県日高市大字原宿336-2 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
電報略号 | マワ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
3,897人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1933年(昭和8年)4月15日[2] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■八高線[* 1][* 2] |
キロ程 | 31.1 km(八王子起点) |
◄東飯能 (5.5 km) | |
所属路線 | ■川越線[* 1] |
キロ程 | 30.6 km(大宮起点) |
備考 | |
高麗川駅(こまがわえき)は、埼玉県日高市大字原宿にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である[1]。
乗り入れ路線
[編集]当駅の所属線である八高線[2]と、当駅を終点とする川越線[4]の分岐駅となっている。
八高線は当駅を境に八王子方面が電化、高崎方面が非電化となっており、運転系統が分断されている。また、川越線も電化されており、川越線の川越方面と八高線の八王子方面で当駅を経由して直通運転が行われている。また八高線には、かつて当駅から青梅線を経由して中央線直通で東京駅との間を結ぶ電車も設定されていた。
八高線は八王子駅から当駅までが八王子支社、当駅から北の区間が高崎支社、川越線は大宮支社の管轄となっており、当駅は八王子支社の管轄となる。
1996年(平成8年)3月15日(八高線の八王子駅 - 当駅間の電化前日)までは八王子駅 - 高崎駅間の全線通し運転の列車が、1985年(昭和60年)9月29日(川越線の電化前日)までは大宮駅から八高線に乗り入れて東飯能駅までの直通列車(気動車)が設定されていた。川越線の電化後も1989年(平成元年)3月10日までは当駅 - 大宮駅間の全線通し運転の列車(電車)が設定されていた。
歴史
[編集]- 1933年(昭和8年)4月15日[1]:鉄道省八高線の東飯能駅 - 越生駅間の開通と同時に開業。一般駅。
- 1939年(昭和14年)4月27日 - 陸軍士官学校に向かう昭和天皇のお召し列車が発着[5]。
- 1940年(昭和15年)7月22日:川越線の大宮駅 - 当駅間が開業[4]。
- 1963年(昭和38年)5月16日:日本セメント(現在の太平洋セメント)専用線が運用開始。
- 1969年(昭和44年)10月1日:配達の取り扱いを廃止[2]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[2]。
- 1985年(昭和60年)9月30日:川越線が電化開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる[2][4]。
- 1996年(平成8年)3月16日:八高線の八王子駅 - 当駅間が電化開業[6]。
- 1999年(平成11年)9月20日:太平洋セメント専用線が廃止。
- 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[広報 1]。
- 2005年(平成17年)4月1日:JR貨物の駅が廃止。
- 2007年(平成19年)3月18日:E233系電車の当駅までの乗り入れが開始される。
- 2013年(平成25年)4月1日:バリアフリー化工事が完成。エレベーターの使用を開始。
- 2022年(令和4年)
- 2024年(令和6年)12月8日:新駅舎の使用を開始(予定)[10]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線を持つ地上駅[1]。木造駅舎を有する。駅舎は単式ホーム側(駅西側)にある。駅構内東側には数本の側線が引かれている。駅舎とホームは地下通路で連絡している。待合室は2・3番線ホームの北側に設置されている。
拝島営業統括センター管内の直営駅(駅長配置)であり、管理駅として東飯能駅を管理している。改札口には簡易Suica改札機が設置されている。トイレには「かわせみ手洗館」という愛称が付き、ホームと駅前広場に挟まれており、男女別になっているものの、ホームと駅前広場に壁が設置されている。
2023年(令和5年)現在、利便性向上のための東口開設や橋上駅舎化の工事が行われている[11]。また、2013年(平成25年)4月1日に跨線橋とエレベーターの新設、ホームの嵩上げ、待合室の移設によるバリアフリー対応工事が完成した。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■八高線 | 上り | 東飯能・八王子方面 |
■川越線 | 川越・大宮方面 | ||
2 | ■八高線 | 下り | 小川町・高崎方面 |
3 | 上り | 東飯能・八王子方面 | |
■川越線 | 川越・大宮方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
運転番線 | 営業番線 | ホーム | 八高線八王子方面着発 | 八高線高崎方面着発 | 川越線川越方面着発 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 4両分 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 川越線川越方面 |
2 | 2 | 4両分 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 不可 | 八高線高崎方面 |
3 | 3 | 4両分 | 到着・出発可 | 出発可 | 到着・出発可 | 八高線八王子方面 |
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改札口と切符売り場(2023年2月)
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ホーム(2023年2月)
利用状況
[編集]2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は3,897人である。
JR東日本および埼玉県統計年鑑によると、1990年度(平成2年度)以降の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1990年(平成 | 2年)3,770 | |
1991年(平成 | 3年)4,023 | |
1992年(平成 | 4年)4,191 | |
1993年(平成 | 5年)4,288 | |
1994年(平成 | 6年)4,335 | |
1995年(平成 | 7年)4,323 | |
1996年(平成 | 8年)4,465 | |
1997年(平成 | 9年)4,379 | |
1998年(平成10年) | 4,348 | |
1999年(平成11年) | 4,313 | [* 1] |
2000年(平成12年) | [JR 1]4,187 | [* 2] |
2001年(平成13年) | [JR 2]4,172 | [* 3] |
2002年(平成14年) | [JR 3]4,124 | [* 4] |
2003年(平成15年) | [JR 4]4,110 | [* 5] |
2004年(平成16年) | [JR 5]4,104 | [* 6] |
2005年(平成17年) | [JR 6]4,179 | [* 7] |
2006年(平成18年) | [JR 7]4,292 | [* 8] |
2007年(平成19年) | [JR 8]4,495 | [* 9] |
2008年(平成20年) | [JR 9]4,613 | [* 10] |
2009年(平成21年) | [JR 10]4,623 | [* 11] |
2010年(平成22年) | [JR 11]4,582 | [* 12] |
2011年(平成23年) | [JR 12]4,516 | [* 13] |
2012年(平成24年) | [JR 13]4,585 | [* 14] |
2013年(平成25年) | [JR 14]4,711 | [* 15] |
2014年(平成26年) | [JR 15]4,609 | [* 16] |
2015年(平成27年) | [JR 16]4,618 | [* 17] |
2016年(平成28年) | [JR 17]4,655 | [* 18] |
2017年(平成29年) | [JR 18]4,610 | [* 19] |
2018年(平成30年) | [JR 19]4,580 | [* 20] |
2019年(令和元年) | [JR 20]4,483 | [* 21] |
2020年(令和 | 2年)[JR 21]3,173 | |
2021年(令和 | 3年)[JR 22]3,454 | |
2022年(令和 | 4年)[JR 23]3,769 | |
2023年(令和 | 5年)[JR 24]3,897 |
年度 | 発送貨物(トン) | 到着貨物(トン) |
---|---|---|
1962 | 815,126 | 1,753,710 |
1963 | 694,136 | 1,674,230 |
1966 | 522,244 | 1,469,900 |
1973 | 9,163 | 18,088 |
1979 | 536,709 | 1,540,557 |
1983 | 338,573 | 52,649 |
1989 | 316,160 | 34,372 |
1994 | 382,888 | 40,420 |
1999 | 30,236 | 3,088 |
- 埼玉県統計年鑑各年度版
1985年時の常備貨車
[編集]「昭和60年版私有貨車番号表」『トワイライトゾーンMANUAL13』ネコ・パブリッシング、2004年
駅周辺
[編集]- 日韓交流の塔 - 韓国の民俗信仰、将軍標をモチーフにしたモニュメントで、駅前ロータリーに設置[1]
- 公衆トイレ(駅構内とバス停近くに跨っており、「かわせみ手洗館」の愛称がある。)
- 日高市立図書館
- 高麗川郵便局
- 生鮮市場TOP 高麗川店(旧:ファミリー丸広 日高店)
- 飯能信用金庫 日高支店
- 埼玉県道15号川越日高線
- 埼玉県道30号飯能寄居線
- 高麗川(駅名の由来にもなった川)
- 出世橋
- 高麗神社
- 聖天院(勝楽寺)
- 高麗家住宅
- 霊厳寺
- 埼玉医科大学国際医療センター
- 医療法人積仁会旭が丘病院(シャトルバスあり)
- 城西大学 坂戸キャンパス(シャトルバスあり)
- 武蔵越生高等学校(スクールバスあり)
- 自由の森学園中学校・高等学校(スクールバスあり)
- 日高市立高麗川中学校
- 日高富士見台幼稚園
- 日高市役所
- 日高郵便局
- 日高陸橋
この他、巾着田などへのハイキングコースの入口でもある(徒歩もしくは国際興業バス利用)。
バス路線
[編集]最寄りバス停は「高麗川駅」で、国際興業バスやイーグルバスが運行する路線バスが発着する。イーグルバスが交通系カードに対応した2020年3月以降は、いずれの会社もPASMO・Suicaの利用が可能である。
- 国際興業バス
- 医大11・医大31:埼玉医大
- 医大11-2:埼玉医大保健医療学部
- 医大12・医大12-2・医大32:埼玉医大国際医療センター
- 医大31・医大32:飯能駅
- イーグルバス
隣の駅
[編集]脚注
[編集]記事本文
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 『週刊 JR全駅・全車両基地』 46号 甲府駅・奥多摩駅・勝沼ぶどう郷駅ほか79駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年7月7日、26頁。
- ^ a b c d e 石野 1998, p. 199.
- ^ a b c “駅の情報(高麗川駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2021年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月27日閲覧。
- ^ a b c 石野 1998, p. 446.
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、80頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 「JR新ダイヤスタート」『交通新聞』交通新聞社、1996年3月19日、1面。
- ^ 『太平洋セメント引込線跡地について』(PDF)(プレスリリース)日高市、2009年4月2日。オリジナルの2011年5月15日時点におけるアーカイブ 。2011年6月13日閲覧。
- ^ “【路上感撮】列車の来ない踏切? 日高市の「ポッポ道”. 産経新聞 (産経新聞社). (2016年10月23日) 2020年12月3日閲覧。
- ^ a b “2021年度 営業関係施策提案を受ける!” (PDF). JTSU-E 八王子地本 (2021年4月28日). 2021年4月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月28日閲覧。
- ^ 『八高線・川越線 高麗川駅の東西自由通路西口の一部と新駅舎を使用開始します』(PDF)(プレスリリース)日高市/東日本旅客鉄道八王子支社、2024年11月29日。オリジナルの2024年11月30日時点におけるアーカイブ 。2024年12月7日閲覧。
- ^ 『八高線・川越線 高麗川駅が生まれ変わります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道八王子支社、2023年2月22日。オリジナルの2023年2月24日時点におけるアーカイブ 。2023年4月20日閲覧。
広報資料・プレスリリースなど一次資料
[編集]- ^ “Suicaご利用可能エリアマップ(2001年11月18日当初)” (PDF). 東日本旅客鉄道. 2019年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月29日閲覧。
利用状況
[編集]- JR東日本の2000年度以降の乗車人員
- ^ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2013年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2017年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2018年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2019年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2020年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2021年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2022年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2023年度) - JR東日本
- 埼玉県統計年鑑
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成12年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成13年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成14年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成15年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成16年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成17年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成18年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成19年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成20年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成21年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成22年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成23年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成24年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成25年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成26年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成27年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成28年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成29年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成30年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(令和元年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(令和2年)
参考文献
[編集]- 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(高麗川駅):JR東日本