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nuca

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

アイヌ語

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語源

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樺太アイヌ語樺太からふとで話されているニヴフ語 нуча (nuț’a) からの借用語またはウィルタ語 луча (luča) からの借用語[1][2][3] 北方民族言語の遍歴語で、以下の同源語がある。

最終的には

に遡る。

発音

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ヌチャ

名詞

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nuca

  1. ロシア人。
    Ani, nuca ne.
    アニ、ヌチャ ネ。
    彼(女)は、ロシア人です。
    Данилка утара піріка окай кіці неяхка энека нуця котан оман русуй[4]
    Danilka utara pirika okay ki=ci ne yahka eneka nuca kotan oman rusuy
    ダニカルたちは元気に暮らしているけれどもどうやらロシア人の村に行きたがっています。
    нуця искамике текоро рамісахсе анкіхці нахканне сонко аноманде[4]
    nuca isamike tekoro ramisahse anki=hci nahkanne sonko an=omante
    ロシア人がいなくて我々は非常にさびしい思いをしています。という手紙を私は送ります。
    патекі цеп койкі этокода нуця кодан коро окта унено цеп сетахару пороно кара иксьма цкі ихоку яхка пріка мануй[4]
    pateki cep koyki etoko ta, nuca kotan koro okta uneno cep seta haru porono kara ikasma ciki ihoku yahka pirika manuy
    ただ漁業開始前に(話があり)ロシア人が支配していた時と同じように、魚は犬の餌をたくさん作って余ったなら売っても良いということです。
  2. ロシア語nuca itak / nucaytak)。
  3. ロシアnuca mosir)。

関連語

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  • aynu (アィヌ)アイヌ;人間
  • sisam (シサㇺ)和人

参考文献

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  1. 池上二良 (1980). “アイヌ語のイナウの語の由来に関する小考:ウイルタ語のillauの語原にふれて”. 民族学研究 44 (4): 393-402. 
  2. 丹菊逸治 (2003). “ニヴフ語の sindux『樽』についての短い考察”. itahcara (「itahcara」編集事務局) 2. 
  3. 津曲敏郎 (2009), “サハリンの言語世界: 単語借用から見る”, 北大文学研究科北方研究教育センター公開シンポジウム「サハリンの言語世界」. 平成20年9月6日. 札幌市: 1-10 
  4. 4.0 4.1 4.2 荻原眞子; 丹菊逸治 (2001). “〈資料〉千徳太郎治のピウスツキ宛書簡:「ニシパ」へのキリル文字の手紙”. 千葉大学 ユーラシア言語文化論集: 187-226. 

イタリア語

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発音

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IPA: /ˈnu.ka/

語源

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中期ラテン語 nucha

名詞

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女性

  1. うなじくびすじ

スペイン語

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発音

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IPA: /ˈnu.ka/

語源

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中期ラテン語 nucha

名詞

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女性

  1. うなじくびすじ

ポルトガル語

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発音

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IPA: /ˈnu.kɐ/

語源

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中期ラテン語 nucha

名詞

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女性

  1. うなじくびすじ