MicrosoftのイスラエルR&Dセンターで活動するBingモバイルチームは、携帯電話を自らでリモートプログラミングするためのベータ版アプリとウェブサイトを公開した。
ここで特筆すべきは、このアプリがAndroid携帯にのみ対応している(少なくとも現時点では)という点である。その公式な理由として、初期段階の技術プレビューを行ううえで、Androidは「セキュリティモデルに組み込まれている制約がそれほど厳しくない」ためであるという点が挙げられている。
MicrosoftのイスラエルR&DセンターでBingモバイルチームのグループマネージャーを務めるEran Yariv氏による現地時間6月5日のBingコミュニティブログへの投稿によると、on{X}(発音はオン・エックス)は、「われわれが慣れ親しんでいる従来の『マーケットプレイスモデルによって入手するアプリ』とは直交したものになっている」という。
on{X}を利用することで、開発者やテクノロジ愛好家は、JavaScriptプログラミングインターフェースと、あらかじめ用意された「recipes」(レシピ)、すなわちテンプレートを用いて携帯電話を自らプログラミングし、特定のイベントが発生した時点で自動的に何らかの動作を実行させるようにできるという。
例を挙げると、職場に着いた時点で、当日のスケジュールが携帯電話に自動的に表示されるようにプログラミングしておくことができる。あるいは、退社時に買い物リストをチェックするようなリマインダーが自動的に表示されるようにプログラミングしておくこともできる。
このアプリは、最近のスマートフォンに搭載されている数多くのセンサを活用している。搭載されているカメラやスピーカー、GPS機能、加速度センサといったものをユーザーがより容易に利用できるようにするために、Microsoftはユーザーをいらつかせることなく、またバッテリ消費を低く抑えながら、携帯電話のより簡単なプログラミングを可能にするというアイデアの実現に向けて試行錯誤を行っている。
Google Playストアからダウンロードできるon{X}は、MicrosoftがAndroid携帯向けに提供した初めてのアプリというわけではない(既に「OneNote Mobile」や「Lync 2010」、BingがGoogle Playストアで利用可能になっている)。とは言うものの、on{X}はWindowsやWindows Phoneでは利用できない(ただし、同日のブログ投稿から判断すると、いずれは利用可能になるはずだ)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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