SpaceXは、米航空宇宙局(NASA)との契約に基づいた国際宇宙ステーション(ISS)への補給ミッションの一環として、「世界初の再利用可能ロケット」を打ち上げ、その後、大西洋上に浮かべた着陸用パッドへの着陸を試みた。
NASAによると、このロケットの打ち上げは、フロリダ州ケープカナベラル空軍基地で米国東部標準時間1月10日午前4時47分に無事成功したという。打ち上げは当初、その数日前に予定されていたが、ロケット部の異常により取り止めとなっていた。
また、SpaceXの高さ14階建て相当のロケット「Falcon 9」は、「Dragon」補給船をISSへ放出することにも成功した。しかし、Falcon 9の第1ステージが地球に帰還する際に、洋上にある300×100フィート(91m×30m)の着陸用パッドに激突した。
SpaceXは宇宙飛行の実用化を目指す民間企業数社のうちの1社であり、この分野は、かつて政府の宇宙専門機関が完全に管理していた分野だ。しかし、その任務は容易ではない。2014年8月には、SpaceXが打ち上げたFalcon 9ロケットが試験飛行中に爆発している。
SpaceXは10日の打ち上げを前に、着陸が成功する確率を「せいぜい」50%とし、洋上パッドへの着陸を「暴風のなかで、ゴム製のほうきの柄を手で支えようとする」ようなものだと表現していた。
SpaceXは既に失敗した原因の究明に着手しており、SpaceXの最高経営責任者(CEO)を務めるElon Musk氏は、「グリッドフィンは極超音速から亜音速に至るまで極めてうまく作動したものの、着陸直前に作動液を使い切ってしまった」と、最初の所見をツイートした。SpaceXによると、グリッドフィンはFalcon 9ロケット用にアップグレードされたもので、着陸姿勢を保つために独立して動作するよう設計されているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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