イスラエルを拠点にDNA検査サイトを運営しているMyHeritageは、大量のアカウント情報が流出したこと明らかにした。
MyHeritageは現地時間6月4日のブログ記事で、9228万人分のアカウント情報を含むファイルが外部のサーバにあるのを、あるセキュリティ研究者が発見したと述べた。その中には、メールアドレスと暗号化されたパスワードが含まれていたという。
MyHeritageによると、このセキュリティ侵害は、2017年10月26日までに(同日を含む)サインアップされたすべてのアカウントに影響するという。
MyHeritageで最高情報セキュリティ責任者を務めるOmer Deutsch氏はブログ記事の中で、「ファイルの中のデータがこれまで犯人に使われたことを示す痕跡はない」と述べ、侵害を受けた日からこれまでの間にアカウントが悪用されたことを示す活動は確認されていないと説明した。
MyHeritageは、流出に気付いたセキュリティ研究者の名前を明らかにしなかった。
MyHeritageが提供するサービスにより、ユーザーは、膨大な量の系図に関する記録を調査して家系図を作成したり、先祖の歴史を発見したりできる。
MyHeritageは、欧州の規制当局を含む関連当局に連絡していると述べた。欧州連合(EU)は5月25日に一般データ保護規則(GDPR)を施行している。これにより、当局はGDPRに違反した企業に対し、前年の世界売上高の最大4%にのぼる制裁金を科せるようになった。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。