福岡県福岡市を拠点とするエンジョイント税理士法人は、Dropboxのクラウド型電子署名サービス「HelloSign」を導入した。Dropbox Japanが発表した。
API(アプリケーションプログラミングインターフェース)連携によって「Dropbox Business」と共に活用し、10~15分ほどかかっていた契約書作成作業を、自動化により1分以内で完了できるようになった。
エンジョイント税理士法人では従来、サイボウズの「kintone」で構築したアプリで顧客データを管理し、そのデータを参照しながら手作業で契約書を作成していた。
しかし、手作業による契約書自体の作成漏れや入力ミス、保存方法が統一されていないことによる非効率などが発生していた。
同社は以前からDropbox Businessを書類データの保管/管理に利用していた。Dropboxが2019年にクラウド電子署名ソリューション「HelloSign」を買収したと知り、Dropbox BusinessとHelloSignをAPI連携によってkintoneと組み合わせることで、契約書の作成から保管、さらには顧問先への送付までを一貫して自動化するアイデアが社内で検討された。
2021年1月にAPI連携に基づく契約書作成自動化の仕組みを構築し、自動化により契約書作成作業が大幅に短縮された。同法人では複数の電子契約サービスを使う中で、HelloSignはAPI連携が最もしやすく、システム開発に関する高度な知識がなくても実現できたとしている。