何者?人形をかぶって素顔を隠す女性millnaさん「整形では人形の顔になれない」
人形の仮面を被って活動をしている、millnaさん(@mi_te_yo)という名のユニークな女性がいます。なぜ、人間離れしたドールの仮面を被っているのでしょうか。millnaさんはSNSのプロフィールなどで「選べなかった身体 デコって自分にしてこ」などと発言しています。一体これはどのような意味なのかも含め、millnaさんに話をうかがいました。
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millnaさんが活動拠点としているのは高円寺。「カワイイカルト高円寺店」というブティックを経営しながら仮面の制作をしています。今回はそのカワイイカルト高円寺店にお邪魔しました。
店に入ると天井からはレトロなシャンデリアが下がっており、店の至るところに人形が展示されています。展示されている人形はmillnaさんが手作りしたものもあれば、ドイツのニュルンベルクで購入したものもあります。
そして、古着やアクセサリーが販売されています。これらはmillnaさんが作ったもので、最近のお気に入りはロリータファッションに寄せたジャージー素材のセットアップ。ココ・シャネルのジャージースーツからヒントを得たとのことです。
そんなmillnaさんの職業はファッションデザイナー。普段は週3回お店に立ち、その他の日程は仮面や人形や服を作っています。millnaさんが仮面を被るのはイベント時。仮面を作って被る活動を始めたきっかけは、自分の素顔を人前に出したくなかったからだと語ります。
「そもそも、容姿にまつわるコンプレックスがあって自分の顔に自信がなかったんです。この社会で顔を出すと人間扱いされない気がしてしまって。
メディアでは“美人過ぎる○○”とか、アスリートでもスポーツの実力ではなく顔が可愛いとかで話題になったりするじゃないですか。そういうことに疑問を抱いていて。だから、ニュートラルな状態に持っていくために私には仮面が必要だと思ったんです。ちゃんと人間扱いされるために顔を見せないでいたいと。
やがて仮面そのものの制作技術が上達し、人形のようになることへ目標が変わりました。よく、整形をしたりメイクを工夫したりすればいいのではないかとも言われるのですが、私がなりたい顔はこの人形と同じく、トロンとした伏せ目に、過度に小さな鼻、厚くうねった唇。
この顔はどんなに腕がいい整形外科医でも作れない顔です。実際に私も整形手術を受けたのですが、やはり整形には限界があり、人形の顔にはなれないとわかりました」
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