西側に未同調のインドと南ア、「ロシアから離れつつある」=米国務長官

西側に未同調のインドと南ア、「ロシアから離れつつある」=米国務長官
米国のブリンケン国務長官は23日、西側諸国に同調してロシアのウクライナ侵攻を非難していないインドや南アフリカのような国について、ロシアとの連携から離れつつある軌道にあるよう見えるとしながらも、変化は一夜にして起こらないとの見通しを示した。写真は2022年12月、ワシントンで署名式に出席するブリンケン長官(2023年 ロイター/Evelyn Hockstein)
[ワシントン 23日 ロイター] - 米国のブリンケン国務長官は23日、西側諸国に同調してロシアのウクライナ侵攻を非難していないインドや南アフリカのような国について、ロシアとの連携から離れつつある軌道にあるよう見えるとしながらも、変化は一夜にして起こらないとの見通しを示した。
ブリンケン長官は、ロシアによるウクライナ全面侵攻開始から24日で1年が経過するのを前に米メディアのジ・アトランティックのインタビューに応じ、「旧ソ連時代からロシアと数十年にわたる長い関係を持つ国々があり、こうした関係を一挙に断ち切るのは困難だ」と述べた。
インドについては「何十年にもわたり、ロシアが軍備提供の中核になっていたが、ここ数年はロシアへの依存から脱却し、米国や他の国々とのパートナーシップに移行する軌道に乗っている」と語った。
南アフリカについては、アパルトヘイト(人種隔離)政策を実施した過去の政権に対する米国の対応に遺憾を示した上で、南アフリカとロシアとの結びつきの理由は理解できると指摘。「旧ソ連は南アフリカの自由主義勢力を支援していたが、残念なことに米国はアパルトヘイト政策を実施した政権にあまりにも同情的だった。歴史は一夜にして消し去ることができるものではない」と述べた。

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