米リンクトイン、第3四半期は予想上回る 採用支援事業が好調
[29日 ロイター] - ビジネス特化型ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の米リンクトインが29日発表した第3・四半期決算は、売上高と利益がともに市場予想を上回った。
人材採用支援事業の売り上げが大幅に伸びたことや、オンライン学習サービスのリンダ・ドット・コム(lynda.com)の買収効果が業績に寄与した。
リンクトインの株価は、29日の米国株式市場引け後の取引で12%急伸した。
同社は通年の利益および売上高の見通しを引き上げた。
第3・四半期の売上高は前年同期比37.2%増の7億7960万ドルで、トムソン・ロイター・エスティメーツのまとめたアナリスト予想の7億5580万ドルを上回った。5月に買収したリンダ・ドット・コムの売り上げ寄与分は4100万ドル。
採用担当者と求職者を結びつける人材採用支援事業「タレントソリューションズ」の売上高は46%増加した。同事業は売上高全体の約3分の2を占める。
同社ウェブサイトの広告収入は28%増加、有料のプレミアム・アカウントの契約収入は21%増加した。
第3・四半期末時点の登録者数は3億9600万人に増加。中国での登録者数は、現地語サービスが始まった2014年初めから3倍以上に増え、1300万人を超えた。
株主帰属の純損失は4050万ドル(1株当たり0.31ドル)と、前年同期の純損失430万ドル(同0.03ドル)から拡大。コストが46%増加したことが響いた。
特別項目を除く1株利益は0.78ドルで、アナリスト予想の0.46ドルを上回った。
リンクトインは2015年の売上高見通しを従来の29億4000万ドルから29億7500万─29億8000万ドルに上方修正。調整後1株利益見通しは従来の約2.19ドルから約2.63ドルに引き上げた。
*内容を追加します。
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