韓国当局、金利操作問題で主要銀行4行を調査=関係筋
[ソウル 18日 ロイター] 韓国の3カ月物譲渡性預金(CD)金利設定をめぐり共謀が行われた疑いで、国内の主要銀行4行が調査を受けていることが、銀行関係者の話で明らかになった。
それによると、調査対象となっているのは国民銀行、ウリィ銀行、新韓銀行、ハナ銀行。各行の関係者は、反独禁当局である韓国公正取引委員会(FTC)から調査を受けていることを明らかにした。それ以上の詳細については明らかにされていない。
韓国では、家計部門向けの銀行融資を含め、幅広い金融取引にCD金利が用いられている。
アナリストや市場関係者は、最近は他の市場金利が低下しているにもかかわらず、CD金利にそれが正確に反映されないことに疑問を抱いていた。
FTCは前日、国内の証券会社少なくとも9社を、この問題の一環として調査していた。
FTCのスポークスマンは、継続中の調査内容についてはコメントできないとしている。
世界ではロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正操作をめぐる問題が広がりを見せているが、韓国での調査は国内の問題で、海外の金融機関は関与していないとみられる。
一部のアナリストは、FTCによる調査について、家計部門の返済負担を和らげるためCD金利を引き下げることが狙いだと推測している。
金融市場規制当局である韓国金融監督院(FSS)のスポークスマンは、FTCのについては認識しているがそれ以上のコメントはない、と述べた。
18日のソウル株式市場は全般に軟化しているが、銀行株指数<.KRXBANK>は中盤時点で1.7%下落し、1%弱下落している総合株価指数<.KS11>をアンダーパフォームしている。
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